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【ミッドガル・ウォールマーケット/酒場】
酒場は相変わらず騒がしい。 夢主はカウンターで依頼主らしい男と話していた。任務の確認、それだけ。 ――のはずなのに。 少し離れた壁際。 腕を組んで立つクラウドがこちらを見ていないようで、見ている。
男
男の声にかぶるように低い声。
クラウド
夢主
クラウド
男は空気を察したのか苦笑して去っていった。 夢主はクラウドを見る。
夢主
クラウド
短い。いつも通りのはずなのにどこか刺がある。
夢主
クラウド
即答。 でも視線は合わない。
【路地裏・帰り道】
石畳を並んで歩く。 沈黙が長い。
夢主
クラウド
夢主
クラウド
そう言い切るくせに歩幅が少し速い。 夢主は半歩遅れて追いかける。
夢主
クラウドは立ち止まってため息をついた。
クラウド
クラウド
夢主
クラウド
その言葉で胸の奥がきゅっと鳴る。
夢主
クラウド
即否定。 でも声は少しだけ低くなっている。
クラウド
夢主は一歩近づく。
夢主
クラウド
沈黙。
クラウド
夢主
クラウド
耳まで赤くなっていないか横顔を盗み見る。 クラウドは気づかないふりをして前を向いたまま言った。
クラウド
その言葉だけで十分だった。 嫉妬を自覚しないまま隣に立ち続ける人。 私はそっと距離を詰める。
クラウド
夢主
クラウド
歩き出す背中はさっきより少しだけ遅かった。