…夏の空はこんなに綺麗だったんだ。
僕は心の奥底でそうつぶやく。
暇ちゃんの首を絞めて、 数分もしないうちに、仕事から 主さんが帰ってきて、
医療関係者の主さんが、 どうにか暇ちゃんを落ち着かせ、 今じゃ自室のベッドで、目を閉じているらしい。
すち
乾いた笑い声。 自分でも、少し嫌悪感を抱いた。
星が僕の唯一の友達。 キラキラと輝くそれを見れば どこか心が落ち着くから。
少し、僕は目を瞑る。
思い出したことを、思い出してみる。
…少し、少し、と。
LAN
その声に耳をやる。
風呂に入ったのか、少し湿った髪の らんらんがぼくの隣に座った。
LAN
すち
そう言えば、らんらんも僕と同じように空を見た。
LAN
…初めて見たかのように、 らんらんは目を輝かせ、そう言った。
の横顔が、何故か暇ちゃんに重なって どこか胸がきゅ、としまる。
すち
どうしてあんなことをしたのだろう。
答えがわからない問いを 僕は反芻する。
月に照らされる僕ら。 外は少し寒かった。
LAN
すち
LAN
そう小声でらんらんは言う。 それもすごく真剣な顔で。
すち
おもく、考えるな。
それをまた、繰り返す。
夏の風が頬を撫でる。
LAN
LAN
きらり、流れ星が落ちる。
LAN
LAN
そして、地面の芝生が風に揺れる。
LAN
横顔が、儚い。
LAN
LAN
LAN
馬鹿らしく笑う。
少し目を細めて、君は笑って
LAN
こう言った。
LAN
そう聞かれても僕はわからず、 首を傾げる。
LAN
誰でもいいんだ。
LAN
…心の、お医者さんー…。
LAN
LAN
そう、地面に垂らした足を、 胸元に持ってきて、 ゆっくりと抱え込んだ。
LAN
LAN
LAN
僕はひたすら優しく語る らんらんの横顔に釘付けになる。
やっぱりどこか悲しそうで、 どこか履かなかった。
LAN
LAN
そしてまたゆっくり目を瞑る。
LAN
LAN
開かれた瞼から覗く、 桃色の瞳。
そこには一瞬後悔の色が見えた。
LAN
そうやって笑うと、 らんらんは 『ま、俺もそれなりに頑張らなきゃ』 と、次は嘘のない笑顔で笑った。
心のお医者さん…ね。
胸の底がじんわり温かくなる。
…何故だか一粒、僕の頬を伝う。
愛情とと、後悔と、真実という 優しさに包まれた 温かな涙が、
俺の頰を伝った。
LAN
LAN
LAN
そう、優しく包んで引かれた腕。
『うん』と返事をするには、
多分、やはり儚すぎた。
コメント
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なんか自分と重ねてしまって、、泣きました。。。。。
らんらんかっけぇ 感動!!!続きたのしみ!!
あのごめん誤字が酷かったです((( 夜ウトウトしながらかいてた