月城 姫華
「座れ」
佐藤は従う様に座る
天使 神従
......
前の様な優しさは消え、ただ冷淡に見つめる
天命 紫音
何故、お前がマスターじゃないか、教えろ
服を持って掴む
この追い詰められた状況の中
彼は気持ち悪く微笑む
その瞬間、紫音の全身から血が噴き出す
天咲 優香
紫音‼︎
猫犬 奈緒
今すぐに、回復魔法使うから‼︎
いつもは冷静な猫犬が焦りながらに叫ぶ
史路 叶葉
血が止まらない‼︎
天命 紫音
ッ、ハァ
天命 紫音
俺は、だ...いじょう....ぶだ
月城 姫華
待って、嫌、紫音
天命 紫音
月城、すまな....い....
月城 姫華
「血よ、止まれ」
そう呟くと、月城の口からは大量の血を吐く
月城 姫華
うッ
鬼塚 海善
姫華‼︎
鬼塚 海善
無理をするな
月城 姫華
あり....がと..う
佐藤が静かに猫犬を指差すと
猫犬 奈緒
アガッ.....
猫犬の体を黒い何かが包み込み、息が出来なくなる
天咲 優香
奈緒ちゃんッ‼︎
訳がわからない黒い物を掻き出す
優香の手が真っ黒に染まっても、それでも掻き出そうとする
佐藤
なぁ、俺はやっぱり愛されている
佐藤
こんなにも人がいて
佐藤
差別されない
佐藤
幸せだ
月城 姫華
バカなこと言わないで‼︎
月城 姫華
愛されてなんかない‼︎
月城 姫華
そんな人が苦しんでいるのに、幸せなんておかしいよ‼︎
月城 姫華
バカ‼︎
鬼塚 海善
叶葉
史路 叶葉
何?
鬼塚 海善
ーーーーーーーーーーーーーー
史路 叶葉
えッ⁉︎や、やめときな?
鬼塚 海善
ごめん。俺はやりたいの
鬼塚 海善
おい、佐藤、俺と勝負しろ
佐藤
ええよ
鬼塚 海善
お前が負けたら、マスターを返して、金輪際俺達に近寄るな
佐藤
ええけど、俺が勝ったら?
鬼塚 海善
勝ったら、俺の全部を渡す
鬼塚 海善
地位、体、顔、名誉、俺の全てを渡す
月城 姫華
何言ってるの⁉︎
月城 姫華
そんなことしたら海善は...‼︎
鬼塚 海善
大丈夫、俺は負けないから
佐藤
それじゃあ、やろうぜ⁇
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