夢幻教の件から二日、 私の怪我は瞼が少し傷ついただけで、大した事はなかった
私と新八君は洗濯物を畳み、 銀さんは相変わらずソファで寝そべっており、
神楽ちゃんは酢昆布を食べながら テレビを見ていた
坂田銀時
志村新八
神楽
志村新八
志村新八
その時、一つの電話が鳴った
志村新八
新八君は受話器を取り、 何か話しているようだった
坂田銀時
葛葉
神楽
坂田銀時
葛葉
私はあの後、お妙さんに これでもかと言う程に バーゲンダッシュをもらった
、後でみんなに分けよう、
志村新八
神楽
坂田銀時
志村新八
葛葉
志村新八
神楽
坂田銀時
私達は、そのまま万事屋を 後にした
着いたのは、一つの小さな神社 だった
神主
志村新八
神社から出て来たのは 一人の若い神主さんだった
神主
神主
神主
神主さんはそう言い、 頭を下げた
坂田銀時
神主
神主さんに着いて行き、 本社の方へ入って行った
私達は中へ案内された
神主
神主さんはおもむろに口を開いた
神主
神主
志村新八
葛葉
ここのお祭りって確か、 毎年かなりの人が来てる、
利益も数百万をくだるだろう
葛葉
神主
神主
そう言うと、神主さんは 私に頭を下げた
神主
葛葉
坂田銀時
神楽
神主
神楽
神主
神主
神主
神主
葛葉
な、何という壮絶な、
神主
神主さんは涙目で 私に縋りついた
葛葉
神主
神楽
坂田銀時
その後、俺たちは早速準備に取り掛かった
坂田銀時
志村新八
志村新八
神楽
志村新八
坂田銀時
はぁ、とため息を吐きながら、 俺は賽銭の前に座った
坂田銀時
俺は本社の方を覗く
神主
葛葉
私は必死に舞を覚えていた
手に持っている巫女鈴は 思ったより重く、手が攣りそうだった
神主
葛葉
やるって決めたからには、 やらないと、
でも、
葛葉
私はその場でコケてしまった
神主
き、厳しい、!
葛葉
私は立ち上がり、また舞を舞った
坂田銀時
こ、こぇぇぇ!!
巫女さん達これが原因で逃げたんじゃないの!?
志村新八
神楽
坂田銀時
志村新八
神楽
俺は手招きし、 本社の中を二人に覗かせた
志村新八
神楽
坂田銀時
志村新八
神楽
俺たちはまた仕事に戻った
シャン、シャンと鈴が 鳴る
神主
葛葉
右回りをし、私は鈴を持っているほうの手を揺らして鈴を鳴らし 下げていった
神主
葛葉
私は壁にもたれ掛かり、 一息ついた
神主
葛葉
私はお茶を受け取り、 飲み込んでいく
神主
葛葉
神主
神主さんは立ち上がり、
神主
葛葉
私は神主さんの後をついていった
葛葉
そこには、紅く、煌びやかな 着物が立てかけられていた
神主
神主
葛葉
神主
神主
葛葉
神主
神主
神主
葛葉
神主
葛葉
神主
私は神主さんに頭を下げた
葛葉
葛葉
何百年と続く歴史を、 私が汚しちゃいけない
神主
葛葉
このお祭り、絶対成功させてみせる
あれから二日経ち、 ようやく明日が本番だが、
葛葉
だめ、どうしても最後の動きが できない、!
私がへたり込んでいると
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
葛葉
最後は、鈴を東西南北の順番に向けて、高く跳ねながら 鈴を北に向けるというものだ
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
この神楽を守り続けて来た巫女さんは、きっとこんな思いをしてきたんだろう
逃げたい、
でも、巫女さん達はそれに負けないで、舞い続けた
なら、私だけが甘えるなんて、 そんなのできない
葛葉
葛葉
巫女さん達の思いを背負って 私は最後まで舞う
坂田銀時
銀さんは目を見開くと、 私の頭を乱暴に撫で
葛葉
坂田銀時
坂田銀時
そう言い、銀さんは去っていった
葛葉
私はまた立ち上がり、 練習を再開した
そして、祭りの日がやってきた
坂田銀時
ガヤガヤと賑わう人並みに 俺たちは揉まれていた
志村新八
新八はとある方角を指差すと
沖田総悟
土方十四郎
坂田銀時
土方十四郎
沖田総悟
坂田銀時
土方十四郎
志村新八
沖田総悟
その時、
神主
神主
坂田銀時
俺たちは本社の前に移動した
坂田銀時
土方十四郎
沖田総悟
坂田銀時
志村新八
葛葉が姿を現すと
坂田銀時
神楽
月明かりに照らされた漆黒の長い髪、紅い着物がよく映える白肌
葛葉
俺はつい、見惚れてしまった
葛葉
シャランと鈴の音が鳴る
右、左、
私だけの世界で、 何の音も聞こえぬように
葛葉
ただ、舞い続ける
その時だった
人
葛葉
天人
大勢の天人達が祭りを襲来してきた
志村新八
坂田銀時
葛葉
神楽
土方十四郎
沖田総悟
みんなが天人達の相手にてこづっていると、
天人
葛葉
私は後ろにいた天人に気づかず 手首を拘束された
だが、その瞬間
高杉晋助
葛葉
謎の人物は、私を拘束していた 天人の腕を切り落とし 私を抱き寄せた
葛葉
高杉晋助
そう言い、その人は私の額に 口付けを落とした
波乱の予感がする 夜だった
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