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#クロスオーバー
紫蘭
4,192
今藤新⭐️
261
朝。
目を開けた瞬間、首が痛かった。
松田深緒
ゆっくり身体を起こす。
2日連続ソファで寝たからか、体が痛い。
ぼんやり周りを見回すと視界に人影が映った。
松田深緒
降谷が床に座り込み、ソファにもたれるようにして眠っていた。
スーツ姿のまま。 ネクタイを緩めただけ。
松田深緒
思わず小さく呟く。
昨夜、降谷が帰ってきた夢を見た気がしていた。
けど、それは夢じゃなかったのだ。
松田深緒
降谷は腕を組んで眠っている。
松田深緒
物珍しさから、深緒はしばらくその寝顔を見つめた。
松田深緒
松田深緒
ツン、と眉間を触れそうになった瞬間。
ハロ
ハロが足元へ駆け寄ってきた。
松田深緒
慌てて指を口へ当てる。
松田深緒
ハロは不満そうに鼻を鳴らした。 その声に反応するように、降谷の睫毛が僅かに震える。
松田深緒
起きる。 そう思った。
でも。起きなかった。
松田深緒
起こさないよう静かに立ち上がり、キッチンへ向かう。
ハロ
ハロが足元をウロウロする。
昨日作ったシチューの鍋が目に入る。
松田深緒
松田深緒
そんなことを言いながら冷蔵庫を開けると、一つの箱が目に入った。
松田深緒
松田深緒
深緒が1人で首を傾げたその時。
松田深緒
急に背後から手が伸びた。 そのまま箱を手に取る。
深緒は振り返り、少し見上げた。
松田深緒
そこに降谷が立っていた。
降谷零
まだ少し掠れた声。
松田深緒
降谷零
少しだけ首を振る。
降谷零
降谷は箱を開ける。
中には苺のショートケーキが2つ入っていた。
降谷零
松田深緒
少しだけ目を丸くする。
松田深緒
降谷零
降谷は少し視線を伏せた。
降谷零
降谷零
松田深緒
数秒。ケーキを見つめる。
それから、ふっと笑った。
松田深緒
その笑顔は、思っていた以上に嬉しそうだった。
やっぱり、彼女は何か変わった。 降谷はそう思った。
以前ならこんな笑顔、滅多に見せることが無かった。
降谷零
降谷零
降谷も少し笑う。
松田深緒
深緒はケーキを持ち上げる。
松田深緒
降谷零
一瞬考える。
降谷零
少し拗ねたような顔。 深緒は吹き出した。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
松田深緒
降谷も小さく笑った。
降谷零
ーーーーー
朝食を食べ終わった後、降谷は1人悩んでいた。
テーブルの上には、あの日埠頭で回収したスマホ。
画面は蜘蛛の巣のようにひび割れ、筐体も大きく歪んでいた。 内部基板もかなり損傷している。
降谷零
一度預かるとは言ったものの、どうするのか決めあぐねていた。
いつも公安案件を担当している者が亡くなったのは大きな痛手だ。
降谷零
降谷は小さく息を吐いた。
その時だった。
松田深緒
不意に声がした。 降谷が顔を上げる。
キッチンから深緒が顔を覗かせていた。
松田深緒
降谷は少しだけ迷う。
見せるつもりはなかった。 だが。
視線は自然と机の上へ落ちる。
深緒もその先を見る。
松田深緒
数秒。黙って眺める。
松田深緒
降谷零
降谷零
深緒は抱いていたハロを床に下ろし、降谷の向かいに座った。
松田深緒
そう尋ねる。
降谷は一瞬考え、小さく頷いた。
深緒はスマートフォンを手に取る。
表。 裏。 側面。 充電端子。
慣れた手つきで状態を確認していく。
松田深緒
スマートフォンを光へかざす。
降谷零
降谷零
松田深緒
深緒は数秒黙った。 壊れたスマホを見ながら、何か考えている様だった。
そして口を開く。
松田深緒
降谷零
降谷は思わず目を見開く。 深緒は何でもないことのように続けた。
松田深緒
松田深緒
当たり前のように言う。
降谷は珍しく驚きが隠せなかった。
降谷零
降谷零
深緒は兄と恋人のこともあり、爆発物の知識はある。 だが、深緒の専門は法医だ。
驚くのも無理はなかった。
深緒はきょとんとした顔で頷く。
松田深緒
少しだけ考えてから、
松田深緒
降谷零
松田深緒
言っていることが軽すぎる。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
降谷零
降谷零
松田深緒
まるで、「料理できますよ」くらいの感覚だった。 降谷は思わず息を呑む。
降谷零
松田深緒
壊れ方をもう一度見る。
松田深緒
降谷零
降谷は壊れたスマートフォンを見る。 少し考え、
そして次に、真っ直ぐ深緒を見た。
降谷零
コメント
6件
趣味が発展しても「そうはならんやろ」ってところが流石深緒ちゃんだ… そろそろクライマックス…すごい… 今回も最高だった!続き待ってるよ♪
そろそろクライマックスに向かっていきたい、!🔥