※ 実在の人物や団体などとは関係ありません ※
あの依頼が来てから3ヶ月後、あのファッションショーの日の前日にまで迫った。
なぜ、3ヶ月も前に依頼が来たのかを聞いてみると、1週間前にそこに侵入したりすると、怪しまれる可能性が高いからだそう。
私も兄と一緒に行くことになって、現地集合する所も決めた。
流石に本人達も、国外に行くのは初めてだそうで、緊張してる様子。
少し不安な思いと共に、大人しくファッションショーの日を待った。
_ 当日 _
空港に着き、兄と合流することになった。
不安と楽しみで、感情がこんがらがっていると、兄の声が響いた。
👼「○○~~!!」
「ちょ、ここ空港…!!」
👼「ごめんごめ~んッ」
「緊張とかしてないの…?」
👼「んー…しちゃったら本当の自分見せられないじゃん?」
「凄いね……」
このような時は、兄の楽観的に見る所がとても羨ましくなる。
「じゃあ行く?」
👼「は~い!」
_ 到着 _
「凄い……」
目の前に広がるのは、映画で見たような、ロマンチックで、1度は見たかった景色だった。
👼「それじゃ、僕行ってくるね~!!」
「んー(笑)」
👼「!ちゃんと見に来てよ!?開演時間、覚えてる!?」
「6時でしょ?」
👼「そう!それじゃまたねっ!」
私は、兄が人混みに紛れて行ったのがわかった時、その場からすぐに離れ、あの7人と待ち合わせしていた場所へ行く。
早歩きで向かった先は、建物と建物の間にある細すぎる道。
右の建物には、ショーウィンドウの中に、キラキラと輝く宝石達。左の建物には…あれ?
ガラスの前に堂々と寄り掛かり、スマホを弄る、ハットを深く被り、ベージュ色のコートを着ている人がいた。
あの体格の良さ、ハットから少し出てる髪の色…全てに既視感が…
じっと見ていると、その男の人が私に駆け寄ってきた。
🐹「○○ちゃん、裏に車停めてるから行こ」
この声はジンさん、?なんでそんな声が小さいんだ…?
そんな疑問は置いていき、手を引かれながら"裏"へと向かう。
すると、人気のない暗い道へ出た。
するとジンさんは優しくハットを取り、こちらを向いた。
🐹「急にごめんね、○○ちゃん。」
まだ小さい声?
「全然大丈夫なんですけど…なんでそんなに小さい声で…?」
一応ジンさんと同じボリュームで質問する。
🐹「声が大きければ大きい程、目立つ。目立つのが1番ダメだからね。」
「でも、もう誰もいなさそうな場所ですし…」
🐹「もう予告を出しているから、相手も敏感になってるはず。どこに誰がいるかも分からない。」
「そうなんですね……」
「すみません色々と聞いちゃって」
🐹「ううん。わからないことはなんでも聞いていいからね」
こんな時でも優しくしてくれるジンさんは、とっても大人で、かっこよかった。
するとジンさんが突然後ろを向いた。
そして後ろにあった大きく黒い、いかにも怪しげな車へ向かおうとしていた。
🐹「あの中で指示出すんだけど…○○ちゃんも見る?」
「良いんですかっ、?」
🐹「もちろん!」
🐹「それじゃあ時間も近いし行こうか!」
「は、はいっ…!」
「わっ…!」
入った瞬間、私の視界に入ったのは、たっくさんの機械。
🐹「はい、入って入って~」
肩をトントンと優しく叩かれ、私は急いで奥の椅子へと向かった。
改めて見てみると、盗聴器、カメラ画面…
「す、凄いですね…」
🐹「ここに入ったの、僕以外で○○ちゃんが初めてだよ。」
「そうなんですかっ!?」
🐹「うん(笑)」
そう言うと、ふわっと多きい椅子に座って、マイクのようなものをつけた。
🐹「あー、あー、ジョングガ~?聞こえてる~?」
すると、光る画面の向こうで、グクさんが、腰の後ろで人差し指と親指で丸を作っていた。
隠しカメラは予めセットしていたらしい。
1ヶ月前から潜入していたジミンさんとグクさん。
指示をするのがジンさん。
その他の人は、皆待機だって…
待機の人達可哀想だなと思いながら、テレビの画面を見ていた。
すると、ジミンさんが映し出されている画面から女性の声がした。
ジミンさんは衣装室へ行く途中らしい。
🌷「あ!ジミンく~んっ!」
🐣「!ヌナ!」
🌷「やっほ~☺️」
映し出された女性は、とても綺麗だった。
🌷「どうかした?」
🐣「衣装の順番チェックです!」
どんな質問でも微動打にせず、笑顔で答えるジミンさんはプロだと思った。
🌷「へぇ~、真面目だね!」
🐣「いやいや(笑)照れるんでやめてください(笑)」
🌷「えぇ~!可愛い~!(笑)」
笑いながらジミンさんの肩を軽く叩く。
🌷「ジミンくん、こんなに真面目でかっこよくて可愛いのに…彼女さんとか居ないの?」
🐣「できないです…まず、僕の相手をしてくれる人がいないんで…(笑)」
🌷「いるじゃん……私、とか?」
🐣「…え、?」
🌷「…私じゃ、ダメ…?」
女の人がどんどんジミンさんとの距離を縮める。
それと比例して、私の気持ちもどんどん苦しくなっていく。
🐣「🌷さん…」
「だめっ…!」
自然と口から出た言葉。ジンさんがその言葉に反応して、ジミンさんに指示を出した。
🐹「ジミナ、もう」
指示を出したあとすぐに、ジミンさんが女の人から離れた。
🐣「っ、ごめんなさいっ…」
🌷「えっ…、」
そして、流れるようにその部屋から出ていった。
🐣「…はぁっ……キモすぎ」
ボソッと言った言葉、私は聞き逃さなかった。
…私もそう思われてるのかな
ぼーっとしていると、グクさんの声がした。
🐰「ヒョン、依頼された服は全て盗めました。」
🐹「他に、盗みたいものがあれば…」
🐰「あります、!」
食い気味に返事をしたグクさん
🐹「(笑)盗んできな(笑)」
優しくグクさんに話すジンさんは、まるで親のようだった。
🐰「はいっ、!」
するとジンさんはすぐさま、ジミンさんへ報告した。
🐹「ジミナ、 ジョングガが盗んだからもう平気だよ」
🐣「っ……はいっ、」
その報告を聞いた時、ジミンさんは悔しそうだった。
すごく、盗みに没頭していることが分かる。
すると、グクさんが盗みたいものが盗めたらしい。
🐹「それじゃ、2人ともお疲れ様。もう戻ってきていいよー」
そう言ってから大体5分ほど経った後、2人が帰ってきた。
車の外で待っていると、2人がやってきた。
「ぉ、お疲れ様でした…!」
🐣「ぁ、○○ちゃんっ!」
🐰「お疲れ様でした…」
🐹「そうだ、ジョングガ、何を盗みたかったんだ?」
🐰「…ドレス、です」
すると、私の目の前でふわっと見せた。
🐰「…○○さんに、///」
「わ、私にっ!?」
🐰コクン…
「嬉しい、…です…!笑」
🐣「はい、もうイチャイチャ禁止!」
グクさんと私を離し、私の手を力強く握った。
🐣「○○ちゃんは僕だけ見てればいーの!」
🐣「しかも、グガも勘違いさせるような言い方やめて!」
「え、?」
🐹「このドレス、○○ちゃんに後で着てもらって、少し僕達のこと手伝ってもらおうかなって思っててさ、」
「…手伝い?」
🐹「んー、まぁ後で話すね、!」
🐹「今は時間ないからさ、!」
「ぁ、はいっ!」
手伝いって…私、何か手伝えることあるのかな…、?
皆さんこんちわえむです!
新年初の作品…いかがでしたか!?
出すの遅くなってしまってすいません…💦
次回もお楽しみに!
それでは、お暇致します~!
コメント
32件
続き待ってます!
あ、好きです 好きすぎて発作起きそうです。 どうしましょう
あ、好きです 続きが気になりすぎて夜しか寝れません。どうしてくれるんですか(