翌朝
ユウ
は!!
キンキン!!
ユウ
ふ!!
キンキンキン!!
フレア
いいねぇ!いい筋してるじゃんユウくん!!
ここは宿近くの林。 二人は剣術の稽古をしている。
ユウ
いや、それにしてもフレアさんは強いですね!
フレア
そお?私なんてまだまだよ。
フレア
私より上手い人もいるんだから。
ユウ
そうなんですね。
フレア
でもユウくんはすごいね。一回教えたらすぐ物にしてるし。
ユウ
そうですね。
ユウ
元々家が厳しくて、一回で覚えないと怒られる生活をしていたからかもです。
フレア
あ……何かごめんね。
ユウ
いえいえ、むしろそのおかげでこうして覚えられるんですから。
フレア
ほえ~。ユウくん、前向きだね〜。
ユウ
そうですか?
フレア
そうよ。私だったらその生活、心折れてるわよ。
ユウ
そんな大げさな……。
宿の従業員
あの、お客様〜!
ユウ
?
フレア
はい?
宿の従業員
お客様をお探しの方がフロントの方にいらっしゃってますよ。
フレア
あ、そうですか。わざわざありがとうございます。
宿の従業員
はい。では私はこれで。
ユウ
誰ですかね。
フレア
わからないわ。でも行こうか。
リオン
あ、フレアさんにユウ君。
フレア
あれ?リオンさんじゃないですか。
ユウ
おはようございます。
リオン
うん、おはよう。
フレア
所でご要件は?
リオン
ああ、局長に二人を呼んできてくれって言われたんだよね。
ユウ
俺たちを?
リオン
そう。すぐにって言ってたから早く行きましょう。
フレア
あ、でも部屋にまだ荷物が……。
リオン
それは後で下の者に取りに来させるから……。
フレア
ダッ!
ユウ
!?
リオン
え?
急にフレアが走り出した。
リオン
ちょっと、フレアさん!?
フレア
すぐ戻ります!
フレアは一瞬で消えていった。
リオン
どうしたんだろう?
ユウ
さぁ?僕にも分か……。
ユウ
……あ。
リオン
?何か心当たりでも?
ユウ
いやぁ~。ははは……。
リオン
?
ユウ
僕、呼んできますよ。
リオン
ああ、ありがとう。でも、すぐ戻ってきてね。
ユウ
フレアさん?
フレア
ひぃ!!
ユウ
え?
フレア
あ、な……なんだ。ユウくんか。
ユウ
フレアさん、何やってるん……って。
ユウ
何ですかこの美容品の数は!?
フレア
ごめんごめん!すぐ片付けて行くから!
ユウ
管理局のロッカーに置いてきたんじゃないんですか!?
フレア
いや、ちょっとね。使うかな~って思ったのを持ってきたら……。
ユウ
……全部持ってきたと……。
フレア
うん……。
ユウ
しかも、数増えてませんか?
フレア
ギク!
ユウ
あ!今ギクってなった!!
フレア
な……なってないわよ!!
ユウ
とにかく!片付けますよ!!
五分後
フレア
ふぅ、なんとか収まった。
ユウ
フレアさん。
フレア
な……何よ。
ユウ
自分で片付けられない程の荷物持たないでください!!
フレア
す……すみません……。
コンコンコン
リオン
フレアさん、ユウ君。急いでください。
ユウ
あ、はい。
フレア
今出まーす。
ガチャ
リオン
あ、やっと出てきた。
ユウ
すみません。遅くなって。
フレア
ごめんなさい。
リオン
それにしても、何してたんです?
フレア
い……いやぁ……。
ユウ
ち……ちょっと片付けに……。
リオン
はぁ。
リオン
とにかく、行きましょう。局長が待ってます。
ユウ
はい。
フレア
はい。
リオン
局長、リオンです。二人を連れてきました。
ベルガー
うむ、ありがとう。
フレア
それで、ベルガーさん。本日のご要件は?
ベルガー
ああ、ある場所の調査をしてもらいたくてね。
ベルガー
バサ!
ユウ
地図ですか?
ベルガー
ああ、みんな見てくれ。
全員が地図の周りに集まった。
ベルガー
ここが今いる首都。ここから南西に行った場所にあるこの場所……。
フレア
ここって……。
ユウ
……スネイク洞窟?
ベルガー
そう、大量の蛇の潜む、スネイク洞窟だ。
フレア
でもなぜここに?
ベルガー
最近この洞窟周辺で、謎の死を遂げた人が数多く見つかっている。
フレア
?スネイク洞窟ですから、少なからず蛇による被害はあるのでは?
ベルガー
いや、この洞窟の蛇は人を襲うことはない。ここの主がそれを禁止しているからね。
フレア
え、ということは……。
ベルガー
そう、普通の蛇ではない、魔蛇がいる。
フレア
魔蛇……。
ユウ
?魔蛇って何ですか?
リオン
魔蛇は、普通の蛇が極低確率で進化したときに生まれる魔物で、気性が荒く、口に入るものは何でも食べる。
リオン
特に危険なのは毒だね。
ユウ
毒ですか……。
フレア
そう、触れたら一瞬で死ぬわよ。
ユウ
え……。
ベルガー
まぁまぁ、そんなに怖がらせないように。
リオン
はい。
フレア
すみません。
ベルガー
ただ、魔蛇に狙われて帰ってこられた者はいないがね。
ユウ
ひ……。
フレア
ちょっと!ベルガーさんが一番怖がらせてるじゃないですか!!
リオン
そうですよ!僕はまだマシです!
ベルガー
すまんすまん。
フレア
あ、所で魔蛇の数は分かってるんですか?
ベルガー
詳しい数は分からない。ただ、百体はくだらないそうだ。
フレア
そんなにも!?
ベルガー
ああ、正直これを聞いた時耳を疑ったよ。だからこれも含めた調査だ。
フレア
見つけた魔蛇は直ちに斬っても?
ベルガー
そうだな。その洞窟に潜む魔蛇はすべて排除してくれ。
フレア
分かりました。
ベルガー
それとあと一つ、二人は自然保護局の者たちと行くことになる。
フレア
?何故です?魔蛇がいるのなら、危険なのでは?
ベルガー
自然保護局でもこれは大きな話題となっていてね。洞窟調査と蛇の生態調査をするそうだ。
フレア
分かりました。
ベルガー
ユウ君。
ユウ
はい。
ベルガー
君にとって初の任務だが、現場ではフレアの言うことをしっかり聞くように。
ベルガー
フレアは冒険者の中でも経験が豊富だ。きっと君にとって良い経験になるだろう。
ユウ
分かりました。
ベルガー
うむ、では出発は今日の夕方だそうだ。健闘を祈る。
フレア
はい!
ユウ
はい!
作者
どうも作者です。第五話はどうだったでしょうか。
作者
ここで初の裏情報。
作者
フレアさんは美容品の他にも、服も大量に持っているとか。
作者
少なくとも100着以上は……。
フレア
いやーーー!!やめてーーー!!
ユウ
え、フレアさん。本当なんですか?
フレア
嘘よ嘘よ!!そんなの事実じゃない!!
ベルガー
?そうなのか?前に管理局の清掃員の方がフレアのロッカーを掃除しようとしたときに……。
フレア
もうやめてーーー!!!
作者
ま……まぁそういうことです。
作者
いいねとコメントあれば嬉しいです。
作者
では次回もよろしく!






