テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
iblr 不穏気味
公式とは一切関係ありません ご理解のうえ、ご閲覧ください
俺がフェンスを越えたと同時に、
ib
lr
イブラヒムが俺を発見した
ib
ib
ib
見りゃ分かんだろ
lr
lr
これで誤魔化せるとは到底思っていない
ただ、今の俺の脳を支配するのは、 "死"の一文字だけだった
俺は今死にたいんだよ
ib
ib
lr
分からず屋だな
お前のようなとこに いきたくてもいけなかったんだよ
俺みたいな奴は
ib
ib
lr
明日のことなんて気にもしてない
俺に明日は来ないんだから
ib
そう言っていぶが一歩踏み出したと同時に
lr
ib
俺は久々に芯のある声でその言葉を放った
これ以上近づかれると、 手が届きそうで怖かった。
死ぬ恐怖はないのに、救われる恐怖はあるなんて 俺自身もびっくりだ
ib
ib
lr
lr
ib
lr
ib
lr
ib
諦めたか?
lr
lr
最後の言葉がこんなのでいいのかと思ったが、 俺の人生に、言葉に、そんな大層な価値はないと 思い、考えるのをやめた。
そして改めて体制を前にしようと思ったその時、
ib
lr
ib
ib
lr
咄嗟に、違う!!と叫びそうになったが
俺に自殺の一押しをしたのは
間違いなくイブラヒムだった
lr
ib
ib
ib
lr
終わりようのないその言葉の連なりは 俺の心に響くものではなかった
そして彼が時間稼ぎのために言った まとまりのない言葉で、俺は完全に希望を失った
ib
ib
ib
ib
ib
lr
ib
こいつはいつも無自覚に俺を傷つけてくる
lr
こっちの気持ちも。置かれている状況も。
lr
lr
lr
lr
lr
ib
lr
lr
lr
lr
選択肢は無数にあるのに 俺に選ぶ権利はなかった
俺にとっては家がすべてだったから
外の話をされても、俺はそこにすら立っていない
ib
あぁ、俺、最低だな。
人に迷惑かけまくって、助けようとしてくれてる人も突き放して、傷つけて。
きっと本当に俺のことを想っての 言葉だったのに。
ib
ib
lr
しばらくの沈黙の後、いぶはそう言った
ib
ib
ib
目を逸らせないくらいに いぶの瞳は真っ直ぐだった
ーーーーーーーーーー
ib
lr
何なんだこいつは
頭イカれてんのか?
嫌いだっつってんだろ
lr
溜まりに溜まったこれまでの思いが 少しずつ解かれていく
ib
lr
lr
lr
lr
完璧すぎる人間性は俺を傷つけた
lr
lr
lr
lr
怒りや憎しみのボルテージがどんどん上がっていく
lr
思ってもないことが次々に口から出ていく
lr
違う
lr
本当はこんなこと言いたくない
ib
そして次第に俺の話は いぶから別の人物へと移り変わっていった
lr
ib
lr
lr
lr
lr
lr
俺は落ち着きが保てず パニック状態になる
なんで俺はこうなってる?
なんで俺は愛されない?
なんで俺はいぶみたいに………
ねぇ、頭を撫でて欲しいよ。
頑張ったねって言ってよ。
寂しいよ、俺を見てよ。 こっちを向いてよ。
ib
呼吸が荒い、足も震え 今にもバランスが崩れそうだ
lr
lr
lr
ib
ib
視界が歪んでものをはっきりと見れない
lr
lr
褒めてくれなかったの?
ーーーーーーーーーー
lr
まずい
ろれがパニック状態に陥っている
このままじゃほんとに………っ
ib
ib
lr
?
先程まで精神が乱れ、荒れていたローレンが いきなり静かになった
もう、どういうこと……?
lr
lr
ib
lr
lr
ib
過酷な家庭環境を具体的に話されると 痛みが増す
lr
lr
lr
ib
lr
ib
ib
lr
ib
lr
ib
lr
ib
そうだ
俺の当たり前は ろれにとっては当たり前じゃない
褒められたことがないのだろう
俺はまたしても自分の視野の狭さに反省する
lr
lr
lr
ローレンの目からはこれまで溜め込んでいた分の 大粒の涙がこぼれ始めていた
lr
lr
ib
ろれが放った言葉は、 絞り出すように吐き出された本音だった。
これまで一度も口にしたことのない、 最初で最後の本音のように思えた。
lr
ib
ib
俺はなるべく優しく応答する
lr
lr
ib
ib
ib
ib
ib
ib
ib
ib
ここまで自分の生を願われたことはないのだろう
少々驚きながらも 彼はニパッと満面の笑みを俺に見せる
涙はありつつも 俺がまだ見たことないような、笑顔だった
lr
だめ、ろれまって
ねぇ、おねがい
lr
いかないで
lr
ib
ドンッ
ーーーーーーーーーー
終わりです
コメント
1件
うわっ……第6話、めっちゃ重かった……。ローレンの「生きてる自分を褒めてほしかった」って言葉が胸に刺さりすぎて、読んでて息苦しくなったよ。イブラヒムが必死に止めようとしてるのに、ローレンがどんどん遠くに行っちゃう感じが切なすぎる……。最後の「ドンッ」で何が起きたのか気になって仕方ない!続きが待ちきれないわ🔥