スマイル
きんとき
きんとき
Nakamu
シャークん
Broooock
Broooock
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
全員
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
数年前────
きりやん
ドッ
他生徒
きりやん
きりやん
他生徒
きりやん
他生徒
肩がぶつかる。当たり散らす。 突っかかる。追い払う。
当時の俺は、 いわゆる「不良」だったと思う。
でもそれは、
言うなれば他人と触れるのが怖かったから。
きりやん
いつだって、 俺はひとりだった。
───怖かった。
知らない人と触れて、仲良くなる。
仲良くなって、その人を深く知る。
深く知って、
信頼して、
そして、
もし。
もし裏切られたら。
もう二度と寂しい思いをしたくなくて
他人に心を開けなくて
そんな自分にも嫌気が差して
きりやん
他生徒
周りにどんどん悪い感情をばらまく。
最 低 だ な
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
や め た 方 が い い
きりやん
シャークん
後ろにいたのは、
確かシャークんとか言う奴。
俺は、明るく聞こえる事を心掛けて声をかける。
今思うと、後悔だらけの選択。
きりやん
シャークん
彼の深い翠の瞳が俺を見つめ返した。
きりやん
きりやん
5教科の中でも特に採点が厳しいと 言われているクソ教科。
シャークん
数学だったらほとんどの人が 50点以下だろうn…
85点!?
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
なんか、そんな会話をした気がする。
あ、でも
1位の人……噂で聞いたことあるな。
確か……
きりやん
きりやん
シャークん
彼と会話したのはそれだけ。
それだけ、なのに。
きりやん
俺の心は弾んでいた。
生徒会長
生徒会長
生徒会長
生徒会長
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
図書室に居座ってる奴
生徒会長
生徒会長
生徒会長
生徒会長
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
教室を出た少し先。
きりやん
振り返るのは長身の影。
生徒会長
生徒会長
生徒会長
きりやん
生徒会長
生徒会長
生徒会長
よく言えるよな、そんな嘘。
俺は、そんな巧みな話術には 引っかからないぞ。
きりやん
生徒会長
きりやん
きりやん
生徒会長
さあ、これでこいつも言い逃れは できないだろう…
生徒会長
きりやん
生徒会長
生徒会長
生徒会長
生徒会長
きりやん
…そうだったのかよ。
生徒会長
きりやん
きりやん
きりやん
生徒会長
嘘くせぇ…。
きりやん
生徒会長
この時は、生徒会長が図書室登校の やつを連れ戻すつもりなのだと本気でそう信じた。
なぜ、俺は人に悲しい思いしか させないのだろう?
この日は、 昼休みの校庭を眺めて過ごした。
だが、すぐに異変に気付いた。
いつもサッカーをしている中心人物がいない。
生徒会長だ。
きりやん
きりやん
あの時、俺が止めていれば
ソイツは図書室で平穏に過ごせたかも知れなかったのに。
後悔先に立たず。
孤独。
孤独。
孤独。
消えていく優しい声。
自我。
残響。
夢。
悲しみ。
無に還る世界。
俺は、
どうして、
ひとりで、
いるの?
ねぇ
シャークん
ねぇ
生徒会長
ねぇ
???
ねぇ
???
お前は…俺を……
ひとりに……するのか………?
やだ…置いてかないで…
ひとりに…しないで…
もう…
孤独に…なりたくない……
『───助けて。』
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
橙色に染まる教室。
机に降る夕焼けが綺麗で、
俺はしばらく見蕩れていた。
きりやん
きりやん
すごく嫌な夢を見た気がする。
しかも、最後に 「助けて」って言われたような…?
きりやん
背中に奇妙な汗が伝う。
悪い予感、
"助けて"
図書室。
きりやん
気付けば俺は走り出していた。
図書室の横を通りかかると、
予想通り…というべきか。
声が聞こえた。
罵声と、悲鳴と、うめき声。
1人は…生徒会長の奴で、
もう1人は、分からない…。
少し扉から様子を伺う。
きりやん
そこには、 にわかには信じがたい光景があった。
生徒会長
スマイル
生徒会長
スマイル
生徒会長
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
そいつに向かって、 生徒会長の腕が振り上げられる。
スマイル
俺は、
生徒会長に対してなのか、
自分に対してなのか分からない 怒りの声を上げながら、
生徒会長に踊りかかった。
そして、
きりやん
怒鳴った。
生徒会長は逃げていったが、
ソイツは立ち上がらなかった。
きりやん
スマイル
スマイル
ようやくソイツは立ち上がる。
スマイル
きりやん
この状況で……本の心配?
嘘だろ……。
きりやん
きりやん
スマイル
平然と答える彼の声に、感情など まるでなかった。
このまま放っておくと危ない。
直感でそう思った。
無言で、 彼が取ろうとした本を本棚に仕舞う。
スマイル
いいから……
そんな辛そうな顔しないで……
手当てしろよ……
分かってんだよ……
お前が平気じゃない事なんて……
スマイル
なんで謝るの?
お前を危険な目に合わせたのは 俺なんだぞ?
俺は生徒会長と、 まさにお前の事について話していた。
なのに、生徒会長の思惑に気付かずに…
きりやん
あの時、俺は笑えていただろうか。
優しくて、頼り甲斐のある笑顔を、
もう二度と彼が辛い思いをしないような、
そんな笑顔を───
帰り道は、ソイツと帰った。
ソイツは、笑わない奴だった。
…当たり前だよな、
あんな暴力を受けて、
心から笑えるわけはない。
きりやん
スマイル
無理矢理、明るい声を出す。
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
何か考え込んでいたようだが、
やがて顔を上げて、俺を見る。
スマイル
きりやん
スマイル
……。
ギャグ!?何かのジョーク!?
こ、こここコイツが!?
ス、スマイル!!??
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
口の端だけ無理やり上げたような笑顔だった。
きりやん
スマイル
吹き出した俺を不思議そうに見るスマイル。
不思議なのはお前な。
きりやん
…でも、
……なんか、似てんだよな、俺と。
心から笑えないところとか。
人を信じられなくなるところとか。
そう考えたら、
スマイル
そう考えたら、
きりやん
なんか、俺まで笑えなくなってきて。
このままだといけない気がして。
だから。
きりやん
スマイル
顔を上げた俺を見た途端、
激しく動揺するスマイル。
それは「笑えよ」 と言われたからなのか。
はたまた、俺の瞳に、
涙が浮かんでいるからなのか。
スマイル
スマイル
嗚呼、神様。
俺と、彼の孤独を埋めるために、
どうか、どうか。
彼に笑顔を教えてあげてください。
それが叶わないなら、
いつか俺が彼の笑顔を 咲かせてあげられますように。
Nakamu
Broooock
シャークん
きんとき
スマイル
きりやん
スマイル
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
シャークん
きんとき
きりやん
全員
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
全員
Nakamu
Broooock
Nakamu
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
Nakamu
スマイル
きりやん
きりやん
白尾軍は、 発展していくであろう未来に、
少しの夢と希望を描いた───。
The END
コメント
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あ~神ですね←何様だよ
すごい感動的な感じ nakamu大丈夫?