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無限学校生徒会:EXSOLEIL オレが所属している組織の名前だ。 色々あって、変な学校の変な組織にブチ込まれてから2週間が経とうとしていた。
Doppio
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どこかの王族が腰掛けていそうな革張りの椅子に腰掛けている青年は、穏やかな笑みを浮かべていた。
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Doppio
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人当たりの良い表情を崩す事無く、ヴェールは言葉を続けた。
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Doppio
オレをこの学校にブチ込んだおっさんの言葉が何故か頭をよぎった。
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聞き慣れない単語が頭の中を巡る。 同性にしては高い声が、やけに耳に残っている。
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Doppio
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ヴェールが椅子から立ち上がり、重厚な長机の右前へと歩き出す。身長は170cm程度で、華奢に見えた。
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Ver
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Doppio
急な強い目眩に襲われる コイツから今すぐ離れろと 直感が警告していた
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Doppio
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いつの間にか、 ヴェールが目の前に居た。
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Doppio
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黒革のグローブが頬に触れた瞬間、子供の頃の記憶が勝手に頭を流れていく。
ともだち
Doppio
せんせい
ともだち
違う。オレは声を掛けたくて
せんせい
ただ、一緒に遊んでほしくて
ともだち
せんせい
どうしてだよ なんでそんなに痛がるんだよ
Doppio
もうともだちなんかいらない がっこうなんかいきたくない だって、おれが、みんなを
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Doppio
Kotoka
遠慮しがちな女子生徒の声が割って入ると同時に、頬から手が離れた。
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Kotoka
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Kotoka
ぎこちない視線が宙を舞っている。 オレも全く気付かなかった事を申し訳なく思った。
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Kotoka
右手を一方的に掴まれて、ぶんぶんと握手をさせられる。
Doppio
Kotoka
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Kotoka
Doppio
開け放たれたドアから駆け出す先輩を目で追いながら、オレに付けられた妙なあだ名を口にしていた。
Kotoka
1日に数本しか出ていないバスの停留所に共に降り立つと、周囲に緑以外はほぼ何も無かった。
Kotoka
Kotoka
Doppio
Kotoka
Doppio
Kotoka
Doppio
Kotoka
Doppio
Kotoka
オレと先輩の間には、人間が3人くらい入れそうな間隔が空いていた。
Kotoka
小走りで駆け寄る先輩から、もう一度距離を取る。
Kotoka
Doppio
Kotoka
飛び掛かるほどの勢いで急接近され、掴まれた右腕が柔らかい何かにすっぽりと挟まった。
Doppio
Kotoka
身長差で見下ろす形になると、視線が強制的に腕が挟まっている豊満な箇所へと誘導される。
Doppio
Kotoka
Doppio
しばらくの間、情けない叫び声が周囲に響き渡っていた。
Kotoka
Doppio
目的地とやらに到達するまでに、2日分の体力を使った気がする。
Kotoka
コトカは、何処からか取り出したタブレットを操作していた。
Kotoka
AIoN
Kotoka
画面には手のひらに乗る大きさの緑のメリーゴーランドが映っていた。 こんな辺鄙な所まで来たのは、このオモチャを見つけるためらしい。
Doppio
目の前にあるのは、遊園地の廃墟だった。錆びついたゲートの両脇には、顔の一部が欠けたマスコットが不気味な笑みを浮かべながら陽気に両腕を広げている。
Kotoka
光沢のある黒のスカジャンを握る手が小さく震えていた。
Doppio
AIoN
Doppio
細い指から手早く端末を取り上げて、ゲートへ足早に向かう。
Kotoka
たがその直後に、何故か息を切らしながらコトカが追い掛けてきた。
Doppio
Kotoka
肺を押さえながら息を整える仕草を目にして、思わず立ち止まる。
ともだち
Doppio
Kotoka
Doppio
ゲートの先は荒れ果てていて、道の脇は背の高い雑草が生い茂っていた。オカルトの類は一切信じていないが、かつての来園者のように歓迎されているようには思えなかった。
Doppio
Kotoka
Doppio
コトカは俯きながら オレは周囲の様子を伺いながら 廃墟の中を進んでいった。