保健室でケアしてもらってから
教室に戻ってきた
風雅
吉田!
爽葉香
…ぉぉにしくん
風雅
はい、これ。
風雅
落としてったやつ
風雅
あと、お大事に
爽葉香
…!
爽葉香
うん、ありがとうございます
スマホ、ちゃんと届けてくれた
…あれ、なにこのメモ紙
風雅
…俺の、LINE
風雅
よかったらして
爽葉香
…ぇ!
風雅
あかんかった?
爽葉香
いや…大丈夫、ありがとうございます
風雅
ん
颯爽と大西くんは、男子の輪の中に入っていった
はあ…
なんか…この気持ち…ずっと続いてるけど、なんだろう…
爽葉香
大西くんに恋とかは
爽葉香
断固ありえないよね…
爽葉香
うん、違うよ
爽葉香
ギャップがあってびっくりしてるだけ!
ピコン
爽葉香
ひゃあっ!
なんだ、LINEか…
風雅
おーい
風雅
吉田であってる?
爽葉香
うん
風雅
明日って教材なんかいるもんある?
爽葉香
ポスターカラー
風雅
あーね
風雅
ありがとう
それだけかあ、なんて
期待していた自分がバカみたいに思えてきて
次の日は学校を休んだ
でも、ひとつだけわかったことは
私は絶対に、大西くんに恋をしてしまった、ということ
その証拠に
緒心
そよ〜
緒心
なんか大西が
緒心
なんで今日吉田休みなん
緒心
て聞いてきたで
ってLINEが来て、
『えー、ほんとに?w』
とは返したものの、
体調の悪さが一瞬で吹き飛んだ
これは、
恋、なんですか?