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本館クリスマスパーティー

第1話 - 本館クリスマスパーティー

121

2020年01月14日

#第五人格

🍓ロイのサヴ垢⚰️

今日は25日...クリスマスパーティーの日だ

イソップは本館のエントランスホールへ足を運んだ

イソップ

(もう集まってる.......遅かったかな)

イソップ

(部屋でゆっくりしてたいー！でも約束した手前、来ないわけにも.......)

賑わうホールから、甘い匂いが漂ってくる

イライ

イソップくん！来てくれたんだね！

イソップ

はい...まぁ、約束した手前来ないと失礼かな、と....

イライ

良かったよ、来てくれて

イライの目は見えないが、嬉しそうに笑っている事は分かった

イソップ

(イライさんの衣装...解厄、だっけ)

イライ

イソップくん、甘党だよね？

イソップ

え？はい、まぁ...

イライ

じゃあこれ食べてくれないか？

イライは手に持っていたチョコケーキをイソップに見せる

イソップ

え？

イソップ

これ、フクロウくんじゃないですか｡ほんとに食べていいんですか？

イライ

美智子さんが僕に作ってくれたんだけど、この通り完成度が高くてね....

イライ

愛らしくて、食べれないんだ

イソップ

(あぁ....)

イソップ

でも、イライさんが貰ったもの食べていいんですか？

イライ

心配ないよ。美智子さんにこの事を言ったら、誰かにあげても構わないって言われたからね

イソップ

それで僕に....

イライ

イソップくんになら、と思ってね

イソップは言葉の意味を理解し、赤面した

イソップ

(イライさんから『特別』を貰えた...？そんなの、嬉しすぎる)

イライ

あ、あとこれ！

イライはポケットから少し出ていた紙袋を取り出し、イソップに渡す

イソップ

あ、ちょっとケーキ置きます...

イライ

イソップくん、メリークリスマス！

イソップ

.....！

紙袋を手に取り、中身を見ると『Happy Xmas. Dear Aesop』と書かれた手紙が同封されていた

イソップ

(手紙...！)

イライ

僕なりのプレゼントなんだけど....下の方も来てくれるかい？

イソップ

下？

手紙の下には、手袋が畳まれていた｡

イライ

手作りなんだ。頑張ったんだけど....

イソップ

....この手袋、サイズピッタリですね

イライ

え？あぁ！

イライ

目測だったんだけど、ピッタリなら安心したよ。

イソップ

(...どうせまた天眼使ってたんだろうな)

イライ

いつも手袋してるだろう？生地が薄くて、寒そうだったから....

イソップ

.......ありがとうございます。

イソップ

その気持ちだけで充分なんです。僕がこんないいものを貰っていいのか...

イライ

もっ貰ってくれないと僕が泣くよ！？

イライ

イソップくんのために作ったんだから....試合中、つけて欲しい.....

イソップ

(イライさん、手先は器用とはいえないのに....こんなに頑張ってくれたなんて)

ナワーブ

おーい！イライ！イソップも！

二人で話しているところへナワーブが割ってはいる。

ナワーブ

ウィリアムが待ってるぜ〜？

イソップ

あ、どうもナワーブさん

イライ

わかった、すぐに行くよ！

ナワーブ

早く来いよ？酒無くなっちまっても知らねぇからな！

そう言い残し、ナワーブはホールの奥へ戻った

イライ

イソップくん、僕達も行こうか

イソップ

は、はい！

イソップ

(....お礼、しないとな.......)

ノートン

ルキノさん！

ルキノ

ん〜？

ジャック

おや、探鉱くんじゃないですか

ノートン

あ、お話中でしたか？

ルキノ

あぁ、ちょっとな

ジャック

最近のゲームの事を話してまして｡

ノートンはルキノが手に持っている、ワインの入ったグラスを眺めて話終わるのを待っていた。

ルキノ

なぁジャック、あれって盲目の少女じゃないか？

ジャック

...ですねぇ。どうしたんでしょうかね｡

ホールの真ん中で、杖を器用に使い人を避けていた

ジャック

困ってるようなので、話を聞いてきます。ルキノ、あなたはどうぞ探鉱くんとお話なさってください

ルキノ

そりゃどうも。

ジャックはヘレナの元へ行った

ルキノ

んで、何を話してぇんだ。

ノートン

お話するほどのことではないんですが、会えるのなら会いたいと思いまして｡

ルキノ

そうか｡

ルキノ

ところでお前さんのその衣装.......

ノートン

『モグラ』です

ルキノ

モグラか｡中々洒落てるじゃねぇか

ノートンは少し照れくさくなり、早口になる

ノートン

ルキノさんは初期服なんですね

ルキノ

まァな。パーティーするだけでそんな衣装着なくてもいいかと思ったんだが....

ルキノは周りを見渡す

ルキノ

みんな豪華なこった。ジャックなんて衣装沢山持ってっからよ...最初はスヴェンガリ、んで今着てる銀のテンタクルだ

ノートン

僕も見たかったです。ルキノさんの『結晶』

ルキノ

あのなァ....

ルキノ

あの衣装は体が重くなっちまうんだ。動きにくいったらありゃしねぇ

ノートン

試合の時着てるのに.....僕、結晶着てくると思ってモグラ衣装着てきたんですよ

ルキノ

知らんがな

ノートン

僕の期待を裏切らないでくださいよ

ルキノ

知らねぇって

そんな他愛もない会話をしていると、ジャックが戻ってきた

ジャック

戻りましたよ

ノートン

あ、金テン

ルキノ

また着替えたのか

ジャック

だって衣装沢山あるんですもん！着るなら今でしょう？

ルキノ

そうだな(棒)

ジャック

もうちょっと興味示してくださいよ！

ノートン

というかルキノさんも結晶着てくださいよ！

ジャック

そうですよ！

ルキノ

乗るな乗るな！

トレイシー

あ！ヘレナ〜！

ヘレナを見つけ、大きく手を振る

ヘレナ

あら、トレイシー

ヘレナ

ここに居たのね

トレイシー

そう！来るの遅いよも〜

ヘレナ

ごめんね、来る途中何がなんだかわからなくなっちゃって

髪をかきあげ、ニコリと笑う

ヘレナ

リッパーさんに案内して貰ったの

トレイシー

.....はぁ？！

トレイシーは立ち上がり、当たりを見回す

ヘレナ

えっ....えっ？

トレイシー

僕、ジャックにもここ来るように言ったんだよ！なのになんで来ないわけ？！

ヘレナ

え〜っと....

ヘレナ

リッパーさんはルキノさん達と居たような....

トレイシー

は〜〜？

トレイシー

ヘレナ！突撃するよ！

ヘレナ

えぇ？！

トレイシー

杖と僕の手、どっちも握っててね！

ヘレナは言われた通りトレイシーの手を握り、杖をしっかり持つ

トレイシー

ジャックぅぅぅぅぅ！！

ヘレナ

ちょっ！トレイシー危ないわ！

トレイシー

大丈夫大丈夫！

ヘレナの手を引き、ホールを駆け回る

トレイシー

居た！ジャック！！！！

ジャック

へァァ？！

ジャックの所へ走り、突進する

ヘレナはすっかり放心状態だった

ルキノ

なんだジャック、お嬢様待たせてるじゃないか

ジャック

冗談じゃないです！誰がこんなちんちくりん....

トレイシー

赤ずきんの僕を口説いてきたクセによく言うよ！

ジャック

同一人物だなんて思いませんもん！

ノートン

アダムスさん大丈夫？

ヘレナ

なんとか....

ノートンはフラつくヘレナを支え、杖を持ってあげている

トレイシー

この衣装いいでしょ？あんたの金テンには負けるかもしれないけど、中々気に入ってるんだよ！

ルキノ

レズニック、確かにあんたの赤ずきんは綺麗だな

トレイシー

さっすが！ルキノ教授はわかってるねぇ！

ルキノ

その言い方やめろと言ってるだろ

自慢げに赤ずきん衣装を見せつけるトレイシーに、ジャックはため息をつく

ジャック

元々あれはジョゼフのせいですよ！

ジャック

ジョゼフが『とても美人な子がサバイバーにいる』って言うんですから、気になるじゃないですか！

トレイシー

男か女か見分けもつかないやつなんてお断りだよ！

ヘレナ

でもトレイシーは可愛いわ！

トレイシー

.....ヘレナ.......！

ノートン

僕も、トレイシーさんは綺麗だと思うよ

トレイシー

ノートン.......！

トレイシー

ほら！2人もそう言ってるし！

ジャック

五月蝿いですねぇ！金テンには敵いませんよ！

2人は夢中でどちらがいいかを口論している｡周りの様子は目に入ってない様だった

夜も更けて、午前零時の鐘が鳴り響いた

イソップ

いつもこんな音ありましたっけぇ？

イライ

無いね〜！今日は特別みたいだ

ナワーブ

みんな顔やべ〜w

酒に弱い2人はすっかり酔っ払ってしまったらしい

イライ

ナワーブくん、君あんまりお酒強くないのにそんなに飲んで大丈夫かい？

ナワーブ

らいじょーぶ〜

イソップ

息苦しい.......マスクなんてしてられないです

イライ

(参ったな...ハスター様の所へ行きたいけど、この状態の2人を置いていくのは...)

イソップ

イライさんもマスク取りましょーよぉ....

イソップは四つん這いになってイライの足元へ行く

イライ

いや、遠慮しとくよ

イソップ

そ〜言わないでくらしゃい〜！

ナワーブ

イソップ！手伝うぜー！

イソップ

ナワーブ！ありあとうございます〜

イライ

ちょっ！やめ

ナワーブ

へへへ〜w

ナワーブがイライのマスクに手をかけ、イソップがフードを外した

イライ

2人とも水飲んで！冷静になって！

イソップ

冷静になるのはイライさんのほーですよ？

イライ

やっやめっ.....

どさり、と音を立て、イライは押し倒された

ナワーブが倒れているイライの上に乗っかり、イソップがイライの頬を撫でる

イライ

ナワーブくん！どいてくれるかい？！

ナワーブ

やぁだね〜wイソップやるぞ！

イソップ

おー！

イライ

ねぇ2人とも！？ここはホールであって部屋じゃないんだよ？！

周りがヒソヒソと話ている声を聞き、余計に恥ずかしくなる

イライ

やだよ！僕は絶対マスク外さないから....あ

ノートン

.......

ノートンはコップを片手に立ち尽くしていた

イライ

ノートンくん！助けてくれ！

ノートン

ホールで3pですか？

イライ

違うよノートンくん！

ノートン

やりますね、イライさん....

イライ

違う！ノートン、君面白がってないか？

ノートン

襲われてるようにしか見えないのですが

イライ

合ってるけど違ーう！！！！

イライ

ハスター様！

ハスター

おぉ、イライ

イライはハスターに駆け寄り、会釈をする

ハスター

遅いではないか

イライ

すみません....少々面倒事に巻き込まれてしまって

ハスター

イライの周りには面白いやつが多いからな....

イライのフードにはシワができており、髪の毛もボサッとしている

ハスター

で、なんの用なのだ？

イライ

はい！ハスター様に是非身につけて頂きたく.......！

ハスター

ふむ、身につけるものか

イライは持っていた袋を渡す

イライ

お気に召すと嬉しいのですが....

ハスター

どれ....

中に入っていたのはマフラーだった

イライ

最近は特に冷えるので、ハスター様が風邪をひかぬように一生懸命作りました

ハスター

イライの手作りであるか

イライ

その通りでございます！

ハスター

(だから最近.......)

ハスター

我、すぐ汚してしまうぞ？いいのか？

イライ

もちろんです！ドンドン汚してください！

ハスター

.......流石、我の信者なのだ

ハスターは手に持っていたマフラーを巻く

ハスター

これで合ってるか？

イライ

はい！

ハスター

...イライよ、これとっても暖かいのだ

イライ

本当ですか！？

ハスター

うむ！気に入ったぞイライ！

イライ

ありがたき幸せ.......！

ハスター

でもなるべく汚さないようにするのだ

イライは興奮しているのか、顔を赤くしていた

ハスター

...我からもプレゼントを渡そうぞ

イライ

えっ.......えぇ？！

漫画なら、『目が点』とでも言うのだろう。まさにイライはその通りになっていた (見えてないけど)

イライ

いえ！私の事はお構いなく.....！

ハスター

しかし、贈り物は送り返すのが常識ではないのか？

イライ

私からの贈り物は一方的な貢ぎ物です！ハスター様がお気になさることは...

ハスター

.......もう用意しちゃったのだ

イライ

.......ふぇ？

ハスター

元々渡すつもりであった。それなら文句はあるまい？

ハスターは袋を取り出す

イライ

(.......！)

イライ

ハスター様はお優しいですね....

ハスター

最初から素直に受け取れば良い。

イライ

.......恐縮です

イライは袋を受け取り、お辞儀をする

ハスター

我は部屋に戻る。寒いのでな

イライ

はい！プレゼントありがとうございます！

ハスター

イライも早く戻るのだぞ

そう言い、ハスターは騒がしい室内へ戻った

イライ

(.......一体何を...)

いそいそと袋を開け中を見ると、ハスターによく似た人形が入っていた。

イライ

(これは！ナイチンゲールさんが新しく売っていた『ペット黄衣』！)

イライ

(欠片が足りなくて買えなかったんだよなぁ...)

ペット黄衣は寝ているようだった

イライ

(.......ふふ)

イライ

これから、ゲーム全て一緒に行けますね..ハスター様♪

この作品はいかがでしたか？

121

5件

あけましておめでとうございます。クリスマス編です(？) 投稿遅れてしまい申し訳ございません...｡リアルがなかなか忙しくて‪😢 作って欲しいコンビ、cpありましたらコメントお願いします(雑食) 見てくれてありがとう(*ˊᗜˋ*)/ᵗᑋᵃᐢᵏ ᵞᵒᵘ*

🍓ロイのサヴ垢⚰️

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