先生(mob)
幼い頃のsha
嫌…だなぁ…
…でも、仕方ない、か…
最小限の力で戦おう…
先生(mob)
…適当に組んどこう。
mob
幼い頃のsha
確か、この人は…
Aランク…だった気がする。
…やっぱ、組まないほうがよかったかもしれない。
先生(mob)
ルールはこうだ。
能力を使って、相手を倒す。
ただそれだけだ。
ただ…加減しなければならない。
俺は今"Cランク"ということになっている。
え?なんでランクを調節できているかって?
それは至って単純だ。
この世界での能力測定の方法は主に2種類ある。
1つは"機械式"、もう1つは"水晶玉式"だ。
機械式の中でも色々種類があるが、主なものは、指を乗せたり手のひらを機械の上に乗せることでランクの数値が出る。
水晶玉式は、水晶玉に手をかざして自分の力(魔力)を注ぐことで数値がわかる。
ちなみに、正確性はもちろん機械式の方が上だ。
…まぁ、今の説明を聞いたらわかると思うけど、俺のこの小学校で行われてきた能力測定方法は水晶玉式だ。
水晶玉式なんて、力をあまり注がなければ簡単にランク詐欺をすることができる。
…まぁ、本当は犯罪なんだけど。
そこは、水晶玉式だからいくらでも言い逃れができる。
しかも、まだ小学生だし。
根拠がなければ、なんとでも言えるだろう…
mob
mob
幼い頃のsha
…そうだ。もう戦いは始まってしまっているんだ。
そして、気づいた時には目の前に弾幕が来ていて…!!?
…俺は、その攻撃を咄嗟に相殺してしまった。
mob
幼い頃のsha
しまった、つい攻撃してしまった。
しかも、Aランクの攻撃を…
mob
幼い頃のsha
その子がそう言った瞬間、俺の目の前には先程とは比べ物にならないほどの弾幕があった。
…そして、俺にもわかった。
…この弾幕に当たったら、下手したら"死ぬ可能性"があると。
でも、俺が防ぐのは当然間に合わな_____
幼い頃のsha
どうなってるの…?
攻撃を食らってない…?
…と、不思議に思ったのも束の間。
俺は顔を上げて絶望した。
だって…
高ランカーが倒れているのだから
…俺が、やった?
人を、傷つけた?
…俺の、手で?
…嘘だ。
俺は、そんな力なんて持ってない…!!
嘘だ
嘘だ
嘘だ
俺がやったんじゃない
違う
俺は…
…嫌だ
嫌
ちがう
俺じゃないの
俺にこんな力なんて…
先生(mob)
先生(mob)
違う
mob
mob
違う
mob
やめて
mob
何も言わないで
mob
お願いだから
俺は弱いんだからさ…
強くなんか…ないからさ
…お願いだから。
弱いままでいさせてよ
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