テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
91
コメント
3件
シェーンさんキタ━(゚∀゚)━! 世には報われない子供がいるもんだ。だからサンタさんは救いの手なんだろうな、うん
3分の2くらいは眠い時に書いてたので文章が変かも!!! メリクリ!!!!!
──12月24日。空から降り注ぐ雪の花に包まれながら、世間はクリスマス・イヴということで賑わっていた。
言わばハレの日、言わばイベント……発祥の地がどこであろうと、何が由来であろうと、世間はどうでもよいのである。
だが、偶然にもこのクリスマス・イヴに厄介事が回ってきてしまった人がいた。
インス
巷で話題のエンターテイナー、インスは困惑していた。 手元にはサンタクロースの衣装(だいぶ現代風にアレンジされたもの)、それに付属されている手紙。
休憩しに来たというのに、それは叶いそうになかった。いったい誰が入り込んで、こんな妙な忘れ物をしていったのだろう。 …あ、手紙アタシ宛てだ。
クリスマスは今やただのイベントと化しているが、元を辿ればある宗教から生まれたはずだ。そして、インスはその宗教にいい印象を持っていなかった。
実のところインスは魔女なのである。魔女は悪魔と契約しているだとか、宗教に悪い影響を及ぼすだとか……。そんな確証もない情報で、多くの仲間が亡くなった。 "魔女"というだけで迫害されてきた彼女にとって、その宗教は恨むべき存在なのだ。神なんていやしない。
だが、アタシはあくまでもエンターテイナーだ。自分を切り売りして、泥で作ったスープを飲むようなものだけれど、表向きのアタシはそうなのだ。
魔女だとバレるわけにはいかない。 偽名も、エンターテインメントも、受け入れなければいけない。
インスは手紙に書かれたやけに綺麗な字を見つめて、ため息をついた。
インス
『サンタクロースになって、子供達に夢を届けてください』
インス
インスはほぼ無計画で飛び出してきた。否、あの手紙に『子供達に夢を届けろ』としか書いてないから、無計画なのは必然である。
インス
インスは適当に選んだ家に忍び込んだ。煙突がないなら、窓から入るしかない。
インス
その後も何件かプレゼントを魔法で作り出し、時刻は午前3時になっていた。
インス
インス──改め、エマ・イグニスは思った。
魔法が使えるのは悪い物じゃないのかもしれない。エンターテインメントは悪い物じゃないのかもしれない。虚構の存在は悪い物じゃないのかもしれない。
たまには、自分を取り繕わず本当に人のためになることをしてもいいかもしれない。 アタシはエンターテイナーなのだから、そんなことがあってもいい。
クリスマス・イヴだからか、今日はやけに子供が多かった。
サンタクロースにこれを頼んだだとか、サンタクロースの正体を知ってしまっまただとか、子供がする話は愉快だ。
私は夢を届けられただろうか。子供達が住む場所に行けないのが悲しい。
シェーン
シェーン
了
……?
シェーン
銀河鉄道は今日も運転者なしに動いている。窓の外に見える星空はいつも通り輝いているが、眩しすぎて目が痛いとは少しも思わせなかった。
シェーンはこの列車の車掌兼管理人である。 安らぎのために夢を見に来た客を笑顔で迎えて、笑顔で見送る。そんな仕事だ。
それ以外は、ひとり。 ただ静かに、夜を待つのだ。
シェーンは暇つぶしに座席を見回して、封筒に包まれた何か(おそらく紙)があることに気がついた。 忘れ物?忘れ物なんて、今回が初めてだ。
気になって封筒の裏を見ると、その端には文字が書かれていた。─シェーン・グロッケン様。
シェーン
封筒の中には、パーティへの招待状を思わせるような紙が入っていた。
シェーン
なんだ、私の得意分野じゃないか。子供達に夢を届ければ、子供達を幸せにできる。 シェーンは早速サンタクロースになることにして、夜が来るのを今か今かと待っていた。
インス
ベッドには、10代前半に見える少女が眠っていた。
枕元に定番とも言える靴下があり、その中に紙が入っていた。
インス
インス
紙には『お菓子の詰め合わせ』と書かれていた。もしプレゼントされたとしても、靴下には入らなさそうである。
インス
魔法で作られた食べ物は果たして味がするのだろうか。インスは食べたことがないから分からなかった。
魔法で作り出されたお菓子の詰め合わせは、よくイベント前に店で売られているような見た目になった。やけにハロウィンらしい色合いなのは、自分の性分なのかもしれない。
インス
インス
しまった、見られてしまった。サンタクロースって、見られていない時に動くものだろうし……。
インス
インス
見た目に反して大人びた子供だ。不審者だって通報されないようにしないと。
インス
インス
インス
インス
インス
インス
インス
インス
インス
インス
インス
インス
シェーン
銀河鉄道に来客者が現れた。 音もなしに突然現れるものだから、最近までは驚いていた。
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
一通り声をかけ終わったと思ったが、どうやら一人見逃していたらしい。 窓の外をじっと見つめている少年は、シェーンの存在に気がついていないようだった。
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
シェーン
この列車に来る人は、夢から覚めると姿が消える。目覚めた先でどんな出来事があるのか、私には分からない。
私は少しでも悩みが消えていたらいいなと願うしかない。