コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
緑
緑
緑
緑
緑
緑
萃香
萃香
緑
緑
語る者さえもはや
萃香
勇議
途絶えたほどには
萃香
遥か遠くそこにあった
萃香
萃香
密なる絆は変わらずに
勇議
人里だと思ってください
萃香
朝陽
萃香
並んで寄り添う
人と鬼の姿
信ずることに飽かぬほど
萃香
朝陽
萃香
朝陽
愛しい愛しいその姿
約束を交わし合う
萃香
朝陽
対する人の望みは
朝陽
萃香
消して涙は見せぬこと
鬼の泣き顔なんぞは
見たくはないのだと
御伽の国の恋物語
勇議
萃香
幾代の果に二人は契を交わす
萃香
朝陽
ならば笑おうと
萃香
朝陽
未来を語る
それはどこまでも
幸せな姿
幾年が過ぎ去って
萃香
住民
はたと帰らない彼は
萃香
萃香
行方を探されるまま
そこには血だらけの彼がいた
変わり果てたその姿
萃香
哀れな鬼に晒した
御伽の国の恋物語
夜盗かそれともはては
萃香
妖の仕業か
萃香
萃香
二度と動かぬ
その姿から
萃香
もはや約束など
破られたのだっと知った
萃香
咆哮慟哭
大地揺らす
萃香
もはや物いはぬ躯の前で
萃香
萃香
萃香
萃香
萃香
萃香
糾弾の声もついには
虚しく響くのみ
萃香
叫びはて
疲れ果て立ち尽くす
鬼の目には
─涙