緑
物語というか
緑
まぁ曲に合わせた物語?みたいなやつです
緑
曲は嘘と慟哭
緑
マジでこの曲はストーリー性があって大好きです
緑
嘘と慟哭を聞いてもらえれば
緑
悲しい過去だなってわかります
萃香
緑〜
萃香
そろそろ始めようじゃないか〜
緑
そうだね
緑
では嘘と慟哭どうぞ
語る者さえもはや
萃香
これは随分過去の話だ
勇議
へぇ〜
途絶えたほどには
萃香
昔過ぎてたまに忘れることもある
遥か遠くそこにあった
萃香
私が一番信頼してたやつの話だ
萃香
今も少しだけ信頼している
密なる絆は変わらずに
勇議
お前語人を信頼するって珍しいな
人里だと思ってください
萃香
早く来いよ!
朝陽
萃香は早すぎるんだよ〜
萃香
アハハ
並んで寄り添う
人と鬼の姿
信ずることに飽かぬほど
萃香
お前少しは私のこと疑えよ
朝陽
どうして?
萃香
私は鬼だいつかお前を食うぞ
朝陽
俺は萃香さんがそんなことしないってわかってるから
愛しい愛しいその姿
約束を交わし合う
萃香
私に嘘をつかないと約束をしてくれ
朝陽
わかった
対する人の望みは
朝陽
じゃあ萃香は俺の傍からいなくならないでくれる
萃香
あぁ
消して涙は見せぬこと
鬼の泣き顔なんぞは
見たくはないのだと
御伽の国の恋物語
勇議
だから鬼と人が恋をするという歴史があったのか
萃香
あぁ
幾代の果に二人は契を交わす
萃香
アハハハハ
朝陽
アハハ
ならば笑おうと
萃香
このままずっと一緒にいような
朝陽
もちろん!
未来を語る
それはどこまでも
幸せな姿
幾年が過ぎ去って
萃香
おいお前朝陽を見なかったか?
住民
し、知りません
はたと帰らない彼は
萃香
クソッ
萃香
どこにいるんだよ
行方を探されるまま
そこには血だらけの彼がいた
変わり果てたその姿
萃香
そん、な
哀れな鬼に晒した
御伽の国の恋物語
夜盗かそれともはては
萃香
盗賊か?
妖の仕業か
萃香
妖怪か?
萃香
頼む動いてくれ
二度と動かぬ
その姿から
萃香
ずっと傍にいるといったのに
もはや約束など
破られたのだっと知った
萃香
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
咆哮慟哭
大地揺らす
萃香
ふざけるな…泣!!
もはや物いはぬ躯の前で
萃香
嘘つきめ!!!
萃香
裏切り者め!!!
萃香
約束だといったじゃないか!!
萃香
結局人は嘘を吐く!!
萃香
裏切る!!
萃香
約束一つ守れぬ軟弱者め…!!!
糾弾の声もついには
虚しく響くのみ
萃香
うわぁぁ!
叫びはて
疲れ果て立ち尽くす
鬼の目には
─涙