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夕暮れ、教室の片隅、窓の外をぼんやり見つめる
光が消えていく、
遠くから微かに聞こえる声
けれどそっと目を閉じる
知らない方がいいこともある
廊下の影が揺れ、声が漏れるけれど近づかない
静かにその場を離れ、足音だけが響く
夜、街灯の下で揺れる影
彼女の名前はまだ知らない
けれど、その存在だけが、心の片隅でざわめく
翌日、教室の隅、かりんはノートに文字を綴っている
声は届かない。届いてはいけない
遠くから聞こえる、ただの遠い波紋
放課後、薄暗い廊下を歩く
足音が重なり、近づくけれど振り返らない
視線の端に、黒い影が揺れている
ここにはいられない
君、変わってるな
ゆっくり振り返る そこにいるのは、まだ知らない影