2時間ほどのお昼寝から目を覚ましたさとみくん。 幼児化の症状は引いていて、 おしゃぶりを加えていることに気がついて赤面してた。
青
顔真っ赤ぁ、(笑)
桃
ッ、見んな…/
赤
…さとちゃ、…これはぁ?
桃
いらないっ!
さとみくんが吐き出したおしゃぶりを、 口の前に出して食わせさせようとする莉犬くん。
紫
ふたりとも準備してきたら、?(笑)
青
僕はもう出れるよ、さとみくんが着替えてきな。
桃
はい…
赤
…おでかけ?
青
おしごと、行ってくるね。
赤
りいぬもいく!!
紫
莉犬くんはお留守番だよ。
赤
ふぇ、…りぃ…ばいばぃ…?
青
帰ってくるから。(笑)
外着に着替えたさとみくんが戻ってきたので、 僕も上着を羽織って玄関に向かった。 莉犬くんが寂しそうな顔をして追いかけてくる。
桃
いい子に留守番してろ?
赤
やぁ、…っ…グズッ…
桃
泣くなよぉ、…
さとみくんは目尻を下げて口角を上げて、 今にも泣きそうな莉犬くんを抱きしめる。
橙
ほら莉犬、こっち来なさい。
赤
…ぅー、グズッ…ぃ、てら…っしゃ…
青
行ってきます。
桃
行ってきまーす、
玄関を閉めたあとにぐずり声が聴こえたのは、 気の所為と、言う事にしておこう。