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主
夏休みに入り、男子バレーボール部は毎日のように練習があった。もちろんマネージャーである私も参加して暑い夏を乗り越えている。にしても暑すぎて熱中症になりそう…。
黒尾
毱染
何気ない黒尾の質問に返したらつもりがおじいちゃんに内緒にしろって言われてた合宿先を言ってしまった…やっちゃった…
黒尾
毱染
黒尾
毱染
自分でもペラペラ喋ってしまってることに気づく。でも黒尾なら大丈夫だろ
黒尾
毱染
黒尾
毱染
黒尾
なんてチョロい男だ。でも正直チョロいのは私も一緒なんだよなーー。 合宿何気に初めてだから鎌倉だからテンションが上がってるって言うより泊まるっていう事実に心臓がバクバクするー！！夜久とお泊まり…すごい緊張してきた その2日後、おじいちゃん（猫又先生）から皆に鎌倉の合宿の話が伝えられた。山本は海に大興奮、孤爪はまるで興味ない顔、夜久は驚いてだけどすごい楽しみにしてそうな顔してた その日の帰り同期の3人と初めて一緒に帰った。皆バス通学なのは知ってたけどたまたま一緒になって色んな話をした
海
毱染
海
黒尾
夜久
海
黒尾、夜久、染
あー、すごい楽しい。青春って感じ。こんないい仲間に囲まれてすごい私ラッキーなんだな ー合宿当日ー 高校に集合してくるみんなはやっぱり合宿なんだなって感じ。大荷物だしワクワクした表情を浮かべている。まあワクワクしてるのは私も一緒なんだけど。
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
「2人がいいな〜」なんて言ってみたりして笑 夜久のことを好きなのはバレてない。それに夜久は私のこと部活同じの友達くらいにしか思ってないだろう。 それがちょっと悔しいから今回の夏合宿で意識させてやる！って心に決めてるのは誰にもいえない秘密。
毱染
夜久
毱染
夜久
この合宿で少しは夜久との距離縮まるといいな… バスに乗り込んで30分くらい、昨日の夜緊張で寝れなかったからかいつのまにか爆睡していた。
虎
山本の大きな声で目が覚めちゃった。窓の外には真っ青な海が広がってる。思わず窓を開ける
毱染
風がすごく心地いい。息を吸い込んで合宿に改めて胸を躍らせる。男バレの部活を初めて見に行った時と同じ感じ。でも今はこのドキドキを嫌だとは思わない。 宿について荷物を置いたらみんなで海に来た。日差しでキラキラと光る海原がすごく綺麗……。沢山の人が遊びに来ていて砂場も人でごった返してる。
毱染
黒尾
一斉にみんなで裸足になって海に駆け出す。海水は冷たくて熱くなった体を一気に冷やしてくれる。
虎
研磨
黒尾
毱染
夜久
毱染
私の中では海なんてそんな滅多に来る場所じゃなかった。中学生の頃に長野に引っ越すまでずっと東京の奥の方にいたし長野に住んでた時も海なんて言葉縁もなかった。 だから海が初めてなのは私の中では普通。それに対して夜久のこの驚きよう、、小さい時とかに海水浴に行ったりとかしてたのかな？
夜久
毱染
夜久
毱染
振り向いて満面の笑みで返す。 ______その時だった 少しだけ夜久の顔が赤くなった気がした。
夜久
はにかんで笑った夜久としばらく海を眺めていた。チラリと夜久の横顔を覗くと大きな瞳に海が映っていて、つい見つめてしまう
夜久
毱染
なんて適当に誤魔化してその場を後にする。あんなにジッと見つめたの初めて……。 今更恥ずかしくなって顔が熱くなる。暑いからだよ、、暑いからに決まってる。 _________合宿所___________ 借りた部屋は合計２つ、おじいちゃんとコーチが寝る部屋と部員たちが寝る大部屋。ちなみに私は部員と同じ大部屋だけど半個室みたいに襖で仕切られてる所に皆の荷物と一緒に寝ることになった。
黒尾
研磨
襖で仕切られたあちら側は騒がしく黒尾がいつにもまして孤爪に構っているのが聞こえる。母親かよ… 布団に入ってぼーっと天井を眺める。
毱染
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