コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ちょいヲタでぶの俺が転生したら奴隷だった。
理不尽だと思う。 好きでこんな体型になった訳じゃない。 身長180 体重120kg って、まるで熊だろ!! 周りの目を気にして少しはダイエット(失敗だらけ)はした。 体型をごまかそうと 見た目だけでも良くしようと 洒落た美容院でパーマをかけてみたが 大福にカツラかぶせたようだと 後輩に笑われたくらい、恐ろしく似合わなかった。 結局は何時もの床屋で何時もの角刈りに戻した。
自分を変える!何て無駄な努力は止めて、仕事に勤しんだ。
仕事はというと RPG、シミュレーションゲーム好きという趣味が高じて 小さなゲーム会社に就職し、会社でも家でもゲーム漬けの毎日だ。 どこまでゲームが好きなんだ俺!!あぁ、ヲタク道まっしぐら人生。
だけどこんなヲタクな俺でも生涯唯一誇れることがある。
それは美人の奥さんが居る事だ。
出会いは会社主催の歓迎会。 こんな美人が俺に構うなんて 無駄に不安で仕方なかったが 彼女に何故か一目惚れされ 付き合い、そのままゴールイン。 史上最高の幸せが訪れた。
俺は彼女を一生大切にする。
そう思っていたのに。
匠
…… ……
(……ここは?俺確か…… 車にひかれて……死んだ?)
(はは、マジか。折角彼女を大切にすると誓ったばかりだったのに…… 最後の最後まで俺は…。)
情けなさにもう どうでも良くなってしまった。 やっぱり俺は不格好でヲタクで 何の取り柄もない ただの朴念仁だったんだ。 ごめん、ごめんよ…… 流姫那(ルキナ)
《こいつ、死んでんのかァ? 中々目ェ覚めねェじゃねェか…… おい!!》
《おい、起きやがれェ!! クソ奴隷がァ》
《おい!!!!》
匠
目を開くと、そこにはゲームで見慣れたモンスターが。
匠
オーク
匠
襟をつかまれ引き摺り起され辺りを見渡すと、そこには ドラ〇エの様な世界が広がっていた。 どこぞの王様の城でも建てるのだろうか、石材や丸太が積み上げられ 奴隷と呼ばれる者たちが 太い縄で巨大な石を丸太に乗せ 運んでいる……どっかで見たような。 あぁ、あれかドラ〇エじゃなくえっとビルダーズの方か。
匠
オーク
急に叫ぶ俺に驚いたのか、間の抜けた声を漏らしたオークは誤魔化す様に、ビシッと鞭で石畳を弾いた。
匠
オーク
痩せた男
鞭で指された方向を向けば 鞭で叩かれ、真っ赤な蚯蚓腫れを 幾つも背中に作ってる男が 俺の足元にしがみ付いてきた。 思わず俺はしゃがみ込み その痛々しい姿に眉を寄せた。
匠
オーク
匠
オーク
匠
急かす様に足元に鞭を打ち付けてくるオークに俺は、訳も解らないまま取り敢えずは従うのだった。