九年前のあの日、僕は突然親に引っ越しすると告げられた。
僕は嫌だと泣き喚いた
何故なら僕にはすごく大切な親友が居たから。
チョンジョングク
ずっと1人だった僕を救ってくれた。いつも僕のそばに居てくれて、助けてくれた 。
でももう引っ越すことは決まっていて、どれだけ僕が喚いても、親は許してくれなかった
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昔の事を思い出すかのように目を細めながら遠くを見詰めるテヒョニヒョンの横顔を僕は静かに見詰めた
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九年前だし覚えてなくて当然だよね、と笑いながらテヒョニヒョンは僕の方を向いた
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そう言われて僕は全部思い出した そうだ、僕たちはあの頃から楽器に興味を持ち、僕はヴァイオリン、テヒョニヒョンはピアノ、お互いに気に入った楽器を見つけ空いた時間があったら二人で練習した
そして約束した 。 いつか二人で演奏しよう、と
どうしてこんなに大切なことを忘れていたんだろう、…
jk
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優しくそう言うテヒョニヒョンは昔と変わらない子供みたいな顔で笑った
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九年前の約束、今度の駅でのコンサートで実現させるんだ、と僕は強く誓った
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駅コン当日、控え室に行くと既にジンヒョンが居て、僕らに気がつくと手を振った 。
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jm
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テヒョニヒョンはいつもこんなに早く起きないらしく、さっきから眠たそうに欠伸をしている 子供みたいで可愛いなと思いながら控え室の空いている席に座った
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jk
jm
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こんなところでアルファルドの人気ナンバーワンボーイの実力をいかんなく発揮するジンヒョン
袋から取り出されるおにぎりやパンに、じつはかなりひもじくなっていた僕たちはふらふらと吸い寄せられた
「お茶とジュースどっちがいい?」「おしぼりもあるからな ~」とジンヒョンは食べている僕らをマネージャーのように世話してくれた
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テヒョニヒョンは、紙パックの、牛乳とパンを食べながら、ずっと楽譜を眺めていた。ときどき牛乳を床に置いて、鍵盤を叩くように指を動かしもする
集中している時のテヒョニヒョンは寝起きのようなぽやぽやしたさっきとはまるで別人のようだった
本番まであと20分となった時、控え室の扉が開けられた
スタッフの人かなと振り返ると、そこには信じられない人がたっていた
jk
jm
サークルを仕切ってるリーダー、そしてジミニヒョンと出る予定だった子を辞めさせた、彼奴だった
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女
女
嘲笑を含んだ言葉と、さざ波みたいなくすくす笑い
ジミニヒョンのメンバーを2人も辞めさせておいて、なんで笑えるんだ 我慢できなくなって僕は彼女を睨みつけた 。口を開きかけた瞬間、ぽんと肩に手を置かれた
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僕の肩を押さえたままテヒョニヒョンが穏やかな口調で言うと、彼女は一様に目を丸くした。
え、かっこいいと呟くのが聞こえた。テヒョニヒョンは温和な微笑をたたえたまま、驚きで固まっている彼女に言う
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jk
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彼女の頬に赤みがさした これが挑むように言われたら彼女もいつもの調子で返せたのだろう でもテヒョニヒョンの口調はどこにも棘がなくほがらかで、怒るに怒れない それがひどく腹立たしいと言う顔で彼女はテヒョニヒョンを睨んでいた
チッと舌打ちした後、彼女は大きな足音を立てながら控え室から出ていった
jk
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jm
やっぱりテヒョニヒョンは凄いなと関心しながら僕達はもう一度一から演奏の確認をした 。
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