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静寂。 誰もすぐには動かなかった。 モニター越しに笑う男。 その言葉だけが、 重く部屋に残る。
『りうらを渡せ』
ないこがゆっくり振り返る。
ないこ
全員の視線が集まる。 りうらは一瞬だけ目を逸らした。
りうら
でも、 その声が少しだけ硬い。 ifが壁にもたれたまま口を開く。
まろ
りうら
指先が小さく震えていた。 ほとけが不安そうにりうらを見る。 悠佑はモニターへ目を細めた。
悠佑
画面の向こう。 男は大量の武装員に囲まれていた。 だが、 全員倒れている。
しかも――
ほとけ
ほとけが小さく呟く。 まるで、 見えない何かで一瞬にして制圧されたようだった。 初兎の笑みが薄くなる。
しょう
ないこが静かに端末を閉じた。
ないこ
その声で空気が変わる。 マフィアの顔。 ifが刀を抜く。 金属音が静かに響いた。 悠佑はショットガンを肩へ掛ける。 初兎はナイフを指に挟んだまま笑った。
しょう
ほとけは銃を構える。 でも、 ないこだけはりうらを見ていた。
ないこ
りうら
ないこ
低い声。
ないこ
りうらが唇を噛む。 数秒。 そのあと、 ふいっと顔を逸らした。
りうら
“けど”。
その一言で、 全員察する。 知らないわけじゃない。 でも言いたくない。 ないこは小さく息を吐いた。
ないこ
追及しない。 それ以上聞かない。 この組織のルールだった。
だが次の瞬間――
ドォンッ!!!
建物全体が激しく揺れた。 天井から砂が落ちる。 警報が一気に鳴り響く。
『侵入確認』
『地下入口突破』
ifの目が細まる。
まろ
悠佑が舌打ちした
悠佑
ないこが銃を抜く。
ないこ
その瞬間。 廊下の奥から、 ゆっくり足音が聞こえた。 コツ…… コツ…… 異様に静かな足音。 全員が武器を向ける。 そして暗い通路の先から、 男が現れた。 黒いコート。 白い手袋。
そして―― りうらを見た瞬間、 嬉しそうに笑った。
???(能力持ち)
りうらの顔から、 完全に血の気が引いた。
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)