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クラスメイト
ひまり
ひまり
ななもり。
ジェル
さとみ
ころん
るぅと
莉犬
先生
先生
莉犬
「亡くなりました」
先生のその言葉が、頭から離れない。
その日は、クラス全体が沈んだ空気になった。
翌日に葬儀は行われた。
亡くなっているはずの優華ちゃんは、綺麗だった
優華ちゃんは、眠るように○んでしまっていた。
だから…
眠っているだけだと、自分に言い聞かせた。
でも…
紙のように白い肌を見ると分かる。
あぁ、○んでしまったんだ。
ピクリとも動かない様子を見ると分かる。
あぁ、もう一緒にお出かけ出来ないんだ。
呼んでも、声が聞こえないと分かる。
あぁ、もう君の透き通る声を聞けないんだ。
不思議と涙は出てこない。
ただ、苦しくて痛い。
嘘だと思いたかった。
嘘だと信じたかった。
嘘だと言ってほしかった。
また、俺の名前を呼んでほしかった。
また、花のような笑顔が見たかった。
あぁ、苦しいな。
遺影の君は笑っているけど、
俺が見たいのはこれじゃない。
看護師さんが手紙をくれた。
俺宛らしい。
開けると優華ちゃんの字で
俺にメッセージを書いてくれていた。
莉犬くんへ
莉犬くんがこれを読んでいる時
私はこの世に居ません。
私は、生まれてすぐに
余命宣告を受けました。
20年未満
それが私が生きることが可能だった期間です。
結果的に高校生で死んじゃったけどね。
莉犬くん
莉犬くんは、覚えてないかもしれないけど
私達、幼馴染だったんだよ。
莉犬くんは、すぐに東京に引っ越しちゃったから
あまり長い間じゃなかったけど
私は、小さい頃から君が好きだった。
大人になったら結婚しようなんて約束も
所詮子供の約束だけど、私は本気にしてた。
君が告白してくれたとき、本当に嬉しくて
でも、なんでだろうね。
そんなときだけ、自分の死が頭をよぎるの。
自分の死期は、自分で分かるらしいけど
本当だったね。
君に告白されたとき、嬉しかった。
でも、もう沢山は生きられないなって分かったの。
だから、断ったの。
ごめんね。
でも、覚えていてほしいの。
私は、莉犬の事が
大好きだからね。
死んでもきっと変わらないから。
私は莉犬が好き。
大好き!
私を好きになってくれてありがとう!
私も大好きだよ!
莉犬
バイバイ
優華より
莉犬
莉犬
溢れた涙が止まらなくて
でも、暖かくて
それでもやっぱり寂しくて。
でも、無駄じゃなかった。
この恋は、無駄じゃなかった。
付き合えなくてもいい。
俺は、この恋をずっと大切にする。
〜END〜