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#角名倫太郎
紫 憂 .
73
#角名倫太郎
雪見だいふく☃︎*❄️低浮上
7,084
#いじめ
沙花叉様🌠🦉🧩
60
𓏸 𓈒 𓂃 𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭𓂃 𓈒𓏸
カシャ
Akine.
体育館の隅、救急箱を整理していた私は頬を掠めるような視線に気づいて顔を上げた
視線の先にいるのは、稲荷崎高校バレー部2年のミドルブロッカー、角名倫太郎
彼はいつも通り、気怠げにスマホを構え、レンズをこちらに向けている
rintarou.
向けられた画面の向こうで、切れ長の目が細められた。カシャ、 と無機質なシャッター音が響く
Akine.
Akine.
rintarou.
rintarou.
そう言って、彼はふいっと画面を自分の方に戻し、画面をタップした
きっと、部活のグループLINEにでも共有するのだろう
私は明音(あきね)。この強豪バレー部のマネージャーをしていて
そして――この掴みどころのない同級生に、密かに恋をしている
倫太郎はいつもそうだ 私のことをよく見ているようで
その実、何を考えているのかさっぱり分からない
ただの『からかい甲斐のある友達』
それが、私に対する彼の評価なのだと、ずっと思っていた
それが、私に対する彼の評価なのだと、ずっと思っていた
けれど、このスマホの中に隠された本当の熱量に、私はまだ気づいていなかった
翌日
部活が終わりのミーティングが解散となり
部員たちが次々と部室へ消えていく
私は一人、モップがけをしながら、 今日の練習中にあった出来事を思い出して
小さくため息をついた
Akine.
今日の練習、倫太郎、宮先輩とばっかり話してて 私の方、全然見てくれなかったな
ほんの少しの寂しさが、胸の奥でチクリと痛む
マネージャーなのだから、 選手全員を平等に見るべきなのは分かっている
けれど、彼が他の女子生徒から話しかけられている姿や
部員たちと盛り上がっている姿を見るたびに
胸が締め付けられるような感覚に陥るの
rintarou.
背後から突然響いた低い声に、肩が大きく跳ねた
振り返ると、制服に着替えた倫太郎が、 スポーツバッグを片手にドアの枠に寄りかかっていた
Akine.
rintarou.
Akine.
言いかけて、私は言葉を飲み込んだ
一緒に帰ろう、なんて、図々しかったかもしれない
rintarou.
Akine.
私は慌ててモップを動かす手を早めた 顔が熱くなるのを見られたくなくて
俯く。しかし、床を叩く規則的な靴音がこちらに近づいてきて、 目の前で止まった
長い影が、私をすっぽりと覆う
顎をクイッと持ち上げられ、強制的に視線が交差した
倫太郎の指先は冷たいのに、触れられた場所から火がつきそうになる
rintarou.
Akine.
rintarou.
rintarou.
rintarou.
至近距離で見つめる彼の瞳は、 獲物を狙う狐のように鋭くけれどどこか妖艶だった
彼は私のすべてを『観察』している。その事実に、 心臓が爆発しそうなほど激しく脈打ち始めた
rintarou.
Akine.
だって、「君が原因で寂しかった」なんて、死んでも言えるわけがない
rintarou.
倫太郎は小さく「ふーん」と呟くと、それ以上は追及せず、すっと指を離した
rintarou.
背を向けて歩き出す彼の耳の後ろが、心なしか少し赤く見えたのは、 私の見間違いだったのだろうか
Akine.
その日の夜。お風呂上がりにベッドに寝転び、スマホを開いた
何気なくバレー部のグループアカウントや、 倫太郎の個人SNSをチェックするのが私の日課になっていた。
倫太郎は滅多に自分の言葉で投稿をしない
代わりに、宮ツインズが喧嘩している動画や 尾白先輩がツッコミを入れている瞬間の写真など
いわゆる「バレー部の日常(おもしろ枠)」をアップしては 多くの「いいね」を集めている
何気なくスクロールしていると、倫太郎の個人アカウントに 新しいストーリーが投稿されているのを見つけた
Akine.
タップして、心臓が跳ね上がる
Akine.
それは、夕方の誰もいない体育館で、モップを持った私の後ろ姿の写真だった
夕日が窓から差し込んで、私のシルエットをオレンジ色に染めている。
自分で言うのもアレだけど、どこか切なくて、とても綺麗な写真だった
添えられた文字は、一言だけ
@rintarou.suna 『隠し事が下手すぎる 笑』 ♡_250💬_50 ➣_30
Akine.
心臓がドクドクと音を立てる
グループLINEに共有して部員みんなで笑うための写真じゃなかった
彼の個人アカウントの、それもどこか感傷的な雰囲気の投稿
コメント欄には、すかさず宮侑先輩から
@miya.atumu 『すな、これ誰の後ろ姿や! お前ついに彼女できたんか!?』
という絡みが入っていたが、倫太郎はそれを完全にスルーしていた
Akine.
倫太郎は、どんな気持ちでこの写真を撮ったんだろう……
ただの観察対象にしては、距離が近すぎる気がする
でも、期待して傷つくのは自分だ。私はスマホを胸に抱きしめ天井を見つめた。
冷たくて、掴みどころがなくて、でも誰よりも私の変化に気づいてしまう彼
その瞳の奥にある本心が、知りたくてたまらなかった
数日後、放課後は激しい土砂降りの雨になった
グラウンドが使えないため、体育館は他の部活との兼ね合いで変則的なシフトになり
バレー部の前半の練習は早めに切り上げとなった
外は雷まで鳴り響いており、とても帰れる状況ではない
私はノートの整理をするために、静まり返った図書室の奥の席にいた
雨の音が窓を叩く音が、心地よいBGMのようになっている
rintarou.
低い声が静寂を破った
見上げると、ジャージ姿の倫太郎が立っていた。 濡れた髪をタオルで拭いながら、私の向かい側の席に断りもなく腰を下ろす
Akine.
rintarou.
rintarou.
Akine.
rintarou.
倫太郎は机に肘をつき、手のひらに顎を乗せて、じっと私を見てくる
また、いつもの『観察』だ
私は緊張を隠すために、必死でシャーペンを動かした
Akine.
rintarou.
Akine.
rintarou.
rintarou.
rintarou.
悪びれもせず、さらりと言ってのける彼に、 胸がキュンと締め付けられる
Akine.
Akine.
rintarou.
倫太郎はふいっぽ目を逸らし、窓の外の雨を見つめた
rintarou.
rintarou.
Akine.
rintarou.
rintarou.
彼の口から出た想定外の言葉に、シャーペンを持つ手が止まった
rintarou.
rintarou.
rintarou.
倫太郎は再び私に視線を戻した。その瞳には、いつも冷ややかな光ではなく、 ひどく熱く、独占欲に満ちた色が灯っていた
rintarou.
rintarou.
rintarou.
Akine.
図書室の静寂の中に、彼の低い、少し掠れた声が響く
雨の音すら消え去ってしまったかのように、私の世界には倫太郎の声だけが満ちていた
Akine.
rintarou.
彼は机越しに身を乗り出し、私の手元にあるノートの上に、 自分の大きな手を重ねた。冷たいと思っていた彼の肌が、今は驚くほど熱い
rintarou.
rintarou.
ストレートすぎる告白に、頭が真っ白になった
いつも飄々としていて、本心を見せない彼が、 こんなにも真っ直ぐに、少し余裕のなさそうな表情で私を見つめている
Akine.
消え入りそうな声で、ずっと胸に秘めていた言葉を口にした
Akine.
Akine.
私の言葉を聞いた瞬間、倫太郎の目が見開かれ、 次の瞬間、彼は片手で自分の顔を覆って小さく吹き出した
rintarou.
rintarou.
rintarou.
Akine.
Akine.
rintarou.
彼は覆っていた手を下ろすと、悪戯っぽく微笑んだ
そして、ポケットからスマホを取り出し、カメラアプリを起動する
Akine.
rintarou.
rintarou.
Akine.
私は恥ずかしさを堪えながら、カメラのレンズを見つめた
カシャ、と鳴ったシャッター音
けれど、今度はその画面の向こうにある彼の瞳が、 私だけを愛おしそうに映し出しているのがハッキリと分かった
雨が上がり、夕焼け空が広がる帰り道を、私たちは手を繋いで歩いていた。 繋がれた手から伝わる体温が、心地よくて、まだ少し夢のようだ
Akine.
Akine.
rintarou.
rintarou.
Akine.
倫太郎は足を止め、私を振り返った
夕日に照らされた彼の顔は、これまで見たどの瞬間よりも優しく、 そして少しだけ意地悪そうに歪む
rintarou.
rintarou.
Akine.
スマホのレンズの裏側に隠されていた、 彼の深い執着と、溢れるほどの愛
これからはもう、フィルター越しじゃなくて。 真っ直ぐに、その熱を受け止めていこう
私の大好きな、世界一かっこいいカメラマンの隣で
𓏸 𓈒 𓂃 𝐄𝐍𝐃𓂃 𓈒𓏸
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
え〜お久しぶりです🖐🏻
テラノのこと完全放置しちゃってました😮
流石に放置しすぎだなと思って帰ってきました
プロフに一回『もう帰ってこないかも…』とかいていたけど
前より元気になったので帰ってきました🤥
まぁ学業が忙しくすぎて月に1.2回しか投稿できないと おもいます…😵💫
魔法学校はマリが受け継いでくれるので これからは読み切りメインで進めていく気です
てか わんちゃん角名関西弁だっかも… 関西弁だったら オワタ
是非次の読み切りも読んでください🫣
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
6/28 𝒩𝒶ℒ𝓊𝓈ℯ
コメント
1件
あおいです🌷 第1話、読ませていただきました。角名くんが明音さんを撮るときの視線、あれ絶対ただの観察じゃないですよね。図書室で「目が離せないだけ」って言い直すところ、声が掠れてる感じがしてどきどきしました。普段あんなに飄々としてるのに、手を重ねたときの熱が優しくて。雨の日の図書室ってシチュエーションも相まって、すごく胸に響くお話でした。素敵な読み切りをありがとうございます🤍