いちごの 短編集

友情、愛情…

そんなものは脆くて

すぐに終わりを迎える

でも、

俺は違うと思ってた

しかしそれは

いきなりの別れを告げた

今すぐ俺の家集合ね

いつもと文面が違う

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

俺なんかしたっけ…、？

見せられた画面には

俺と思わしきアカウントの投稿

そこにはメンバーへの悪口

酷いものばかりだった

そこからのことはあんま覚えてなくて

気づいたら家にいて

知らず知らずのうち

涙を流していた

ありもしない噂に流され

軽蔑され

橙side

俺がいちばん疑問なのは

なんでやったんかじゃなくて

本当に桃ちゃんがやったのか…、

でもそれを言えないのは、

俺が弱いから

みんな桃ちゃんのことは信じない

仲間じゃなかったのかよ…、

みんなに裏切られて、

1週間

俺は楽になる方法を見つけた

ｽｰ、

この行為は、痛いから気持ちいに変わって

俺を変えていった

ｻﾞｸｯ、ｻﾞｸｯ

ｸﾞｻｯ

深く切りすぎた…、

フラフラする、

でもこれで

死ねなかった、

起きたら朝で、…

腕から流れていた血も止まった

そう思った時目に入ったのは

綺麗な水色の錠剤が入った

小さな瓶

そう言い

俺は配信を始めた

橙side

久しぶりの生放送も

ゲームも話も、

気分がのらない

桃ちゃん、どーしてるかなぁ

「1週間前？の話なんだけど、」

「あれ、本当はやってなくて」

「でも、なんも信じてくれなくて…」

このままじゃ、桃ちゃんが危ない

メンバー見てるかな

まぁ、関係ないか

少し時間が経つと、リスナーさんが増えて

🗣 桃くん、顔…

🗣 なんで？

🗣 え、どういうこと…、？

🗣 まさか、！

🗣 桃くんやめて、…！

もう止めても、

遅いのに

その後続々と送られるコメントには目もくれず

俺は配信をきり、

薬の入る瓶を手に取った

ﾋﾟｺﾝﾋﾟｺﾝ

なぁ、今家やろ？

1回話そーや、な？

俺は、両手にたくさんの錠剤を乗せ

一気に飲み込む

でもそんなこと気にならなくなるほどの

眠気に襲われ

その場に倒れこんだ

終わるわ、じゃーね

大好きだったよ、みんな

桃ちゃんがいなくなる気がして、

家に来たのはいいものの

電気どころか

カーテンすらしまってて中を確認できない

無事でいてくれ、

その一心で扉に手をかけた

ｶﾞﾁｬ

そこには、床に倒れ込む桃ちゃん

傍には薬が入っていたであろう瓶

あと、血がこびりつくカッター

救急車を呼んでる途中、

みんなも部屋に入ってきて

その後のことはほとんど覚えてない

看護師さんは、

「目覚めるまでここでお待ちください」

OD…相当辛かっただろう、

「桃さん、起きられましたよ」

「はい、中へどうぞ」

桃side

目が覚めると、真っ白な天井が映る

あぁ、死ねなかったんだ

そう思ってると、

なんで、っ？

ｷﾞｭ、

❦ℯꫛᎴ❧