男装女子は〇〇〇！？

私はそっと反対コートを見た

互いのミーティングが終わり 及川さんと北さんがネット越しに 挨拶を交わした

しばらくして侑先輩がサーブを打った そのボールは……

やはり国見君のところに落ちてきた

私はここで励ましや 声あげしかできることがない

それでも私は

その後、青城は稲荷崎のペースに 持っていかれてしまい

第一セットは 稲荷崎に取られてしまった

国見くんは限界が近いのかもしれない

監督の笛がなって第二セット が始まった………が

誰も想像したくなかった 稲荷崎の『それ』が起動してしまった

ドンッ

溝口コーチがタイムをかけて 私は国見君のところへ走った

辞退

私の頭の中はそれしかなかった

私は溝口コーチのところへ走った

そう言って溝口コーチは 私にユニフォームを渡してくれた

そのユニフォームには青字で 『10』 と入っている

私は体育館を出て自室へ走った

ガチャ

みんなの為にも 頑張んないと！

私は自分に励ましを入れ 着替えた

行くか！

俺は反対コートを指さした

第二セットが再開された

サーブは侑先輩から

俺はボールの勢いを殺した

飛んでくる！

バンッ

俺は思いっきり打った

バンッ

試合はそのまま続き 第二セットは青城が取った

第三セットを迎えようとしていたとき 二階のデッキに選手の 人だかりができ始めた

俺は思わず感動した

それから第三セットが始まり 試合も中盤となった

中盤戦、サーブ権は 無効にあった

数分前

……で、今にあたる

俺は思い切って床を蹴った

及川さんは 俺に向かってトスを上げた

バンッ

俺はため息をつくながら後ろに下がった

ここで、

踏み切って

辺りを見ろ！

そして……打て！

バンッ

もう一回！

バンッ

俺は飛ぶふりをしつつ フローターサーブを打った

そう……狙いは

分かってるよ… その後治先輩が上げるんでしょ？

で、速攻なんでしょ？

トンッ………

俺は全力で ニヤッとしてやった

俺のボールは拾われ、 侑先輩のところへ行った

それからこっちにボールが帰って来た

俺は必死に叫んだ

俺は踏み切って飛んだ

否

飛ぶふりをした

俺はブロックが降りたあたりで飛んだ

バンッ

俺が打ったボールは相手コートに入り 落ちた

こうして第一試合 青城が勝ったのだった