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放課後

源喜

悠樹、今日は一緒に帰れないか?

悠樹

いつも来てくれて嬉しいけど
今日も無理だ。ごめん。

源喜

そうか・・・。
じゃあ、またな。

源喜は、その場を立ち去った。

悠樹

源喜・・・。

悠樹

俺だって・・・、本当は、一緒に
帰りたいんだよ・・・。

悠樹は、うっすら涙を浮かべた。

源喜

・・・。

源喜

(いつから、帰れなくなったん
だろう・・・。
もう、3ヶ月経って未だに一緒に
帰れない。)

そう、この話は 今、丁度冬で夕方は少し暖かい気温になっていた。

源喜の前に小学生達が大声を上げ笑っていた

小学生達

アハハ!

それを見た源喜は、自分が、小学生の時のことを思い出した。

その時は、雨が多かった。

少年時代 源喜

今日も、雨かー。

この時の悠樹は、今と同様 生徒会に入っていた。

俺は、いつも寂しそうな顔をして、家に帰る。 そしたら、

???

源喜ー!

俺の後ろから声をかけたのは悠樹だった。 水玉をバシャバシャと走って来た。

少年時代 源喜

今日は、役員会じゃなかったの?

少年時代 悠樹

役員会だよ?

少年時代 源喜

!?
でも・・・、なんで・・・!?

少年時代 悠樹

源喜と、帰りたかったんだ。

少年時代 源喜

!!

悠樹は、優しいかった。

少年時代 悠樹

それじゃあ、帰ろうか。

悠樹が、僕に手を差し伸べ 差し伸べた手を僕の手と繋ぎ一緒に帰って行った。

だが、まさかこの後 俺達がすれ違うとは俺達は思わなかった・・・。

源喜家 自宅

ガチャン

少年時代 源喜

ただいまー。

源喜の母

源喜!

この時、俺の母が何故か怒っていた。

少年時代 源喜

どうしたの?お母さん。

俺はこの時、少し震えた。

源喜の母

貴方、最近まっすぐ帰ってきてる?

少年時代 源喜

う・・・、うん。
ちゃんと帰ってき・・・

源喜の母

嘘でしょ?

母が、真剣な眼差しで俺の顔を見た。

源喜の母

貴方、最近遅いわ。
今、何時だと思っているの?

その時はちょうど5時2分。

源喜の母

お母さん、いつも「5時に帰ってきてね」って言ってたよね。

少年時代 源喜

それが、何?

源喜の母

それがじゃ無いでしょ!?
帰ってくるのが遅いの!

少年時代 源喜

2分遅れたっていいじゃないか!

源喜の母

良くない!

母は、怪獣かのように家中叫んだ。

源喜の母

もう、今日は夕ご飯無しです!

少年時代 源喜

何でだよ!、いいじゃないか!

源喜の母

良いわけない!
貴方は早く勉強しなさい!

源喜の母

後、部屋で隠れて友達とのメールも、ダメです。しばらく禁止!

少年時代 源喜

えっ・・・!?

母は、ほんとに最低最悪の 母親だった。

俺は、自分の部屋で泣いて泣いて泣きまくった。

たったの、2分でも母は許さなかった。例え、0.1秒差だとしても。

放課後 俺は、帰ろうと校門を出た。

少年時代 悠樹

源喜!一緒に帰らないかい?

悠樹が、そう言っても

少年時代 源喜

ごめん、俺今日用事で・・・

と、いつもこの言葉を使った。

少年時代 悠樹

そうか。
じゃあ、またな。

悠樹は、俺に背中を向き、 歩いて帰って行った。

悠樹の背中は、とても悲しそうだった。

少年時代 源喜

(悠樹、ごめんな・・・!)

俺は、悠樹に思ってずっと同じ事を思っていた。

それから、そのすれ違いが続いた。

源喜

まぁ、でも
もう、しょうがないよな。

そう、言ってると・・・

???

何が、しょうがないんだ?

源喜

!!
悠樹!

悠樹

よっ!

源喜

何で・・・!
今日、生徒会で忙しかったんじゃ?

悠樹

いや〜、実は・・・、

悠樹

源喜と、一緒に帰りたかったんだ!

悠樹は、蔓延の笑で言った。

源喜

じゃあ、帰ろっか。

悠樹

あぁ!

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