おもちゃ箱。
__第1話
田中 桜
影山さーーん♪
影山 爽
…な、
影山 爽
何ですか…?
田中 桜
ここの掃除よろしくねぇ
田中 桜
私、これから
田中 桜
だーいじな用があるの♪
影山 爽
…え。
友達1
あ、私の分もよろしくぅ!!
友達1
掃除って肩こるんだよねぇ
田中 桜
肩こるってww
友達1
んじゃ、そーいうことで
「よろしくね、影山さん。」
影山 爽
…はぁ。
影山 爽(かげやま さわ)
中学1年生
中学の部活に憧れて
わくわくしながら部活入ったのに
先輩に目をつけられた。
毎日毎日
楽しくない日々。
こんなはずじゃなかった。
こんなはずじゃ…
なかったのに。
影山 爽
(…な、んで……)
私はただ
楽しい毎日を…
コツンッ…
影山 爽
…え
足に何かが当たった。
影山 爽
…何、これ。
下を見ると、白い箱が足元にあった。
影山 爽
…
手にとって確認した。
影山 爽
…おもちゃ、箱…?
白い箱に赤字で
「おもちゃ箱。」
そう書かれてあった。
影山 爽
…何、これ
影山 爽
……ゴミ?
中を確認すると
1つの紙が入っていた。
「おもちゃ箱。を見つけた皆様。」
「おめでとうございます。」
影山 爽
…?
「今、」
「困っているでしょう?」
影山 爽
…!
「そんなあなたにプレゼントを」
「授けましょう。」
「この世にいらない人を」
「このおもちゃ箱。が」
「回収させていただきます。」
影山 爽
…え!
「ただし、条件があります。」
影山 爽
条件…?
「そのいらない人をこの世から消したければ」
「このおもちゃ箱。に」
「その人の私物」
「筆箱や、ペン、鉛筆、髪の毛」
「その人の物であれば何でも構いません。」
「それをこのおもちゃ箱。にしまってください。」
「そしたら、条件成立。となります。」
影山 爽
…え、凄い。
影山 爽
このおもちゃ箱。…
影山 爽
こんなもので
影山 爽
いらない人を消してくれるんだ!?
この時は知るよしもなかった。
この
おもちゃ箱。の本当の
恐怖の意味を。
ー続く。ー