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無事に翔太をトイレまで連れて行くことが出来た。
俺はトイレの前で翔太が出てくるのを待つ。
翔 太
…痛った、
深 澤
翔太…大丈夫？
時々翔太の苦しそうな声が聞こえてくる。
目黒も翔太も顔が真っ青になって、
心配で焦りが止まらなかった。
翔太の事を待っている時、ポケットに入っていたスマホが震えた。
液晶を見ると目黒からだった。
深 澤
もしもしー、目黒？
目 黒
…ふっかさん、吐きそっ、
深 澤
近くに袋ある？その中に吐いちゃいな。今車行くね
直ぐに電話を切り、トイレに篭っている翔太に声をかけた。
深 澤
翔太ー、目黒が吐きそうだから一回車に戻るね。翔太ヤバそうだったら電話してすぐ行くから
翔 太
うん…、
とても弱々しい声で返事が来た。
相当辛いんだな。
俺は走って車に戻った。
深 澤
目黒ー！
俺が車に戻ると、さっきよりも顔色が悪くなった目黒が居た。
目 黒
すいません、吐いちゃって…
深 澤
全然大丈夫だよ。さっきよりはマシになった？
目 黒
はい…、一人が怖くて
深 澤
そうだよね。今翔太も頑張ってるんだ。目黒ももう少し頑張ろう
目 黒
はい、
目 黒
ふっかさんは、翔太君の所にすぐ戻ってください。すいません、呼んじゃって。
そう言った、目黒の目には涙が浮かんでいた。
翔太も辛いけど目黒も相当辛い。
俺は目黒に新たな袋を渡して車を出た。
深 澤
翔太ー、戻ってきたよ
翔 太
ふっか…やばい、
深 澤
どう、出て来れそう？
翔 太
無理…、怖い…ふっか。怖いよ
深 澤
翔太…怖いよね。翔太が良いなら中に入るよ。開けてくれる？
こんなに声が震えている翔太を見たことが無い。
トイレからは鍵が開く音がした。
深 澤
入るね
入ると、お腹を強く抑えて蹲っている翔太が居た。
深 澤
ここだと冷えちゃうから一回車戻ろう。
目黒も一人で不安だろうし、翔太もここに居ると冷えて悪化するから車に移動する事にした。
深 澤
よしっ、着いたよ
深 澤
目黒、大丈夫？
目 黒
はい、だいぶ良くなりました。それより翔太君は！
深 澤
見ての通りヤバいね。目黒きついかもしれないけど、運転出来る？
目 黒
はい、行けます
目黒には申し訳ないけど、後家まで五分くらいだし、翔太よりは今余裕がある。
深 澤
辛くなったら教えて。無理に運転しなくて大丈夫だから。目黒も完治した訳じゃないからね
目 黒
大丈夫です。行けます
そうこうしていると無事に目黒の家に着いた。
翔太を抱え、なんとか暖かい家に来る事が出来た。
そこから目黒は直ぐに回復し、翔太は中々治らなかったが、次の日にはすっかり元気になりました。
翔 太
昨日の事は感謝してる。でもなぁ、早く免許取れよ！緊急事態になった時運転するしかねぇんだよ！
翔 太
目黒から聞いたけどさ、目黒まだ完治してないのに運転させたんだって？運転してる時に又体調悪くなったらどうするの？
翔 太
早く免許取れよ！
翔 太
昨日の事は感謝するけどさ！！！
深 澤
はい、すいません。
翔太から免許を取れとこっぴどく怒られた深澤でした。
昨日の事はとても感謝してるらしいですけど。
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