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社長と秘書。1

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社長と秘書。1

1 - 社長と秘書。1

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2020年05月21日

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友達社員

え?!秘書課?!

三上 里菜

うん...

友達社員

.....いいなぁ

三上 里菜

いいの?

いつも人がいないこの会社の食堂は彼女がいるだけで声が響き渡る。

トマト嫌いな彼女は買ってきたサラダからミニトマトだけを器用に避けてレタスを口に運んだ。

友達社員

だって藍川社長でしょ?最高じゃん。

三上 里菜

へぇ〜、そういうものなの?

友達社員

そうだよ!!
だってイケメン、お金持ち、仕事ができる。

3を表している彼女の小指が上がり、私を見据えて不敵に微笑む

三上 里菜

....で?

友達社員

この意味わかんないかなー

三上 里菜

わかんないよ?!

友達社員

男はバツイチが1番食べ頃なのよ。

三上 里菜

....?

友達社員

もう!そんなフワフワとしてるから彼氏できないんだよ!!

三上 里菜

うるさいなぁ!!

友達社員

でもま、社長と何かあったら教えてね☆

三上 里菜

ないに決まってるでしょ!

絶対にない。

私が社長を好きになるなんて。 次の日

三上 里菜

本日より秘書に配属されました。
三上里奈(みかみりな)と申します。
よろしくお願い致します。

藍川社長

うん、よろしくね、秘書ちゃん。

藍川社長

さっそくだけど...

藍川社長

なんで遅刻?

三上 里菜

うっ....

三上 里菜

寝坊しました...。

藍川社長

ふふっ、困った秘書ちゃんがきちゃったな〜笑

三上 里菜

す、すいません。

秘書になって1日目。 なんとか秘書という役を演じ終えた。

2日目の朝

交差点。

三上 里菜

あ、またあのお おばあさんいる。

おばあさんは重そうな荷物を1人で抱え込んでいた。

三上 里菜

また遅刻するけど...仕方ない。

流石に私も放っておけるはずもなく

三上 里菜

おばあさん、手伝いますよ。

おばあさん

いつもごめんねぇ...りなちゃん。

三上 里菜

いえいえ、とんでもないです。

流石に社長には伝えておこう。 私は社長に電話した。

三上 里菜

もしもし、社長。

三上 里菜

寝坊をしてしまったので遅刻します。

藍川社長

え?!秘書ちゃん?!

三上 里菜

通話終了

通話
00:41

私はその二言だけ言い残し、社長の返事も待たずに電話を切った。

三上 里菜

さ、行きましょう、おばあさん。

約15分間歩き、おばあさんの家までたどり着いた。

おばあさん

ありがとう、りなちゃん。

三上 里菜

いえいえ、また何かあったらお手伝いしますね!

それから私は急いで会社へ戻り、社長室へと向かった。

三上 里菜

社長、申し訳ありません。

藍川社長

......

藍川社長

人助けだったら言ってくれればよかったのに。

三上 里菜

え?

じゃあ今までの全部見られてたってこと?

その時突然ほっぺをムニっと掴まれた。

藍川社長

優しい子なんだね。

三上 里菜

ひゃなしてくだひゃい、ひゃひょう。

藍川社長

ねぇ、秘書ちゃんさ、

藍川社長

天然なんだなって思ってたけど、あれも演技だよね?本当はのほほんとしてない。

その言葉を言い終えると社長は私のほっぺから手を離した。

三上 里菜

な、なにを言いたいんですか?

藍川社長

君はなにを隠してるの?

顎を持ち上げられたかと思った瞬間、一つに結んでいた髪が社長によって解かれた。

三上 里菜

しゃ....ちょ....

私のゴムを指で遊び、再び幼く笑った彼の後ろに深くて黒い影が落ちる。

イケメンで仕事ができてお金持ち。

その澄んだ瞳の奥には、なにがある...?

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