優
ゴフッ…ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホ!!!
優
(血が止まらない…苦しい…)
優の周りは、血で真っ赤に染まっていた
優
ガハッ…オ゛エ゛エ゛エ…
モブF
おい、誰か助けてあげろよ。
今にも死にそうだぜ?
今にも死にそうだぜ?
モブP
でもあいつって晏弓いじめた奴だろ?助けるだけ無駄だろ。
優
(あぁ…誰も助けてくれない)
澪
優ちゃん!優ちゃん…!!
澪
お願い、死んじゃ嫌…!
苦しい
痛い
熱い
辛い
助けて
助けろ
優
(意識が…)
助けろって
僕を
助けろよ
優
はァ…ヴ、あぁ…
澪
優ちゃん…優ちゃん!!
澪
お願い、誰か…!!!
優
ごめんね、澪…
僕の意識は、そこで途切れた
優
…あ
気づいたら、僕は医務室のベットにいた
ダスク
あぁ…良かった…
ダスク
目が覚めて…本当に…
優
せ、先生? 泣かないでください…
ダスク
ヴィルさんの毒、とても解毒が難しい毒でして…
ダスク
今回は本当にダメかと思ったんです…
ダスク
生きててくれて、ありがとう…
優
…
優
そんなの言ってくれた人
優
久しぶりだよ
ダスク
…私がもっと何か助けになることがあれば良いのですが
ダスク
生憎治療することしかできない私が憎いです…
優
そんなの、気にしないでよ
ダスク
怪我しなくてもいいから、学校が嫌になったらここへいらっしゃい
ダスク
なんならこの机で勉強しても構いませんから
優
いわゆる…保健室登校ってやつ?
ダスク
あなたの世界ではそう言ってたのですか…?
リドル
医務の先生。
リドル
彼、目覚ましましか?
と言いながらカーテンをめくって入ってきた
優
え、なんで
優
なんで君がここに…?
普通に疑問に思った
あの事件には一切関係なかったから
もしかして運んでくれたのかな、と思ってたら…
リドル
ハァ!?
リドル
僕が忙しい中君の事を医務室まで運んであげたのに
リドル
君は僕の事を邪魔者扱いするのか!?
それがリドルさんの癪に触れたようだ
優
ち、違います!
優
どうしてここにいるのか普通に気になったんだよ!邪魔者扱いなんてしてない!
リドル
それが先輩である僕に向ける態度なのか!!!!!
優
ど、どうして今先輩って地位を使うの!?今先輩後輩関係ないと思うんですが…
ダスク
ちょ、ちょっと君たち…!!
リドル
ふざけるのも…大概にしろ!!!
ダスク
うっ
リドルは怒りで周りが見えてないのか
ダスク先生の事を突き放した
優
お前…何やってるの!
優
それに僕はふざけてなんかない!
優
ふざけてるのは君の方だ
リドル
首をはねろ!(オフ・ウィズ・ユアヘッド)
がしゃん!
優
っ!
澪
優ちゃん…っ!!!
ダスク
優さん!
ダスク
リドル・ローズハート…いい加減にしなさい!!
ダスク
さっきまで瀕死だった病人になんて事を…!
リドル
お前なんて、この学園に相応しくない!!!
リドル
何故この学校に入れたのかも僕にはわからない!!
リドル
お前なんて…お前なんて!!!
リドル
いなければ良かったんだ!!!
優
……!!
そう、リドルは叫んだ
ボクの心を踏みにじるように、ありったけの声で叫んでいた
ダスク
…!
ダスク
てめぇ…何言ってんだ!!!!
優
…もういいです、ありがとうございました。
ダスク
あ、優さん…!
澪
待って、優ちゃん…!
優
_| ̄|○、;'.・ オェェェェェェェェェェェェェ
澪
優ちゃん、落ち着いて…
一旦息を吸って…
一旦息を吸って…
優
ハー、ハー、ア”ー…
僕は吐いた
胃の中の全てのもの・僕の汚い感情・心の中のもの全て吐いた。
優
オエッ…ゲホゲホ
澪
もう大丈夫…?
その日から僕は、部屋から出ることが出来なくなった
ボタボタボタ…ビチャッ