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屋敷に戻ってから、二時間。 医務室の扉は静かに閉じられたままだった。 ベッドでは、りうらが眠っている。 熱は高いけれど、さっきまでのように苦しそうにもがく様子はない。 規則正しい寝息だけが聞こえていた。
ないこはようやく椅子から立ち上がる。
ないこ
ifが体温計を確認する。
まろ
まろ
そう言って布団をかけ直す。
部屋を出ると、リビングには悠佑、初兎、ほとけが集まっていた。 だれもくつろいではいなかった。
悠佑
ないこ
ないこがそう答えるとほとけは安心したように息をはいた。
ほとけ
しかし、その空気を切るように通信端末が鳴った。 ピッ──。 全員の視線が向く。 ないこが画面を開くとそこにはボスから。
『至急、本部会議室へ。』
しょう
初兎が眉をひそめる。 ないこは小さく頷いた。
ないこ
数分後ーー 地下の会議室では。 重い扉が閉まる。 ボスは机の上に一枚の資料を置いた。
ボス
ボス
ボス
空気が一瞬で変わる。
ボス
ほとけが息を飲む。
ほとけ
ボス
机の上へ写真が滑らせられる。 崩れた研究所。 瓦礫。 そして、その地下へ続く隠し通路。
ifが写真を手に取る。
まろ
ボス
ないこが拳を握る。
ないこ
ボスはさらに一枚の資料を出す。 そこには、一人の男の後ろ姿だけが写っていた。 顔は映っていない。 黒いコートに白い手袋。
『Dr.クロウ』 それだけ記されている。
ボス
ボス
ボス
ボス
ボスは少しだけ間を置く。
ボス
会議室が静まり返る。 悠佑が低く呟く。
悠佑
ボス
ボスが腕を組む。
ボス
ボス
ボス
ないこたちは無言で頷いた。 その時だった。 コンコン。 会議室の扉がゆっくり開く。 全員が振り返るとそこにはーー
毛布を肩に掛けたまま立つりうらがいた。 顔色はまだ悪い。 熱も下がりきっていない。 それでも小さく笑って言う。
りうら
りうら
その瞬間。 ないこが立ち上がる
ないこ
怒鳴るというより、驚きと心配が混じった声だった。 ifもすぐ近寄る。
まろ
りうらは少し困ったように笑う。
りうら
でも、その視線は机の上の写真で止まった。 黒いコートの男。 その姿を見た瞬間。 りうらの笑顔が消える。
りうら
指先が小さく震えた。
ないこ
ないこが呼ぶ。 りうらは写真から目を離せない。 小さく唇を動かした。
りうら
りうら
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
コメント
8件
初の文章コメ失礼します🙇♀️ 素敵なお話ありがとうございます♩⟡ 主人公が自担という事もあり、 毎回めちゃ感情移入します😵💫😵💫😵💫 当方の場合ですが、単語帳などを持って壁を向いて立つというのよくしています‼️視界に誘惑物を置かない、最初は無理をせず30分勉強して10分休憩などリラックスして勉強する事を心がけると良いかもです😖💧
んわ〜!!いつちゃんお久だ✨️✨️ 🐤くんほんまに無理しないで😭 集中なぁ...私もできない🥲 でも強いていえば静かで誰もいない部屋でやる!!私だったらね💦💦 勉強一緒に頑張ろ!!❤️🔥
第36話、読みました!りうらが高熱の中「知ってる…」って震えたシーン、すごく印象的でした。Dr.クロウの存在と、りうらの過去に何か繋がりがある伏線、ここからどう展開するのか気になりますね。研究所の崩壊で終わったかと思ったら黒幕が逃げているという展開、物語にまた深みが出ました。 集中力の件、私もよく「ポモドーロテクニック」使ってます。25分集中→5分休憩の繰り返し。環境を変えるのも効果的ですよ。無理せず自分のペースでいきましょう!