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鈴の音で君に恋する

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鈴の音で君に恋する

1 - 鈴の音で君に恋する

♥

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2019年12月22日

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リンリン…

またこの音だ。

この音を聞くと必ず誰かが

死ぬ…

私のお父さんもそうだった。

この音が聞こえるように なったのは

小学3年生の頃からだ。

この音がしてから 1週間後、誰かが死ぬ。

もう思い出したくないし、

誰も死んで欲しくない…

私のところから次は 誰を奪うつもり?

次は……

葉瑠

あか…ね?

そこには

車に轢かれて血だらけの紅音が 倒れていた。

葉瑠

やだっ!やだよっ!

葉瑠

紅音…!!

紅音

は…る…

紅音

私…死ぬの…かな

紅音

体の痛み…が、感じないんだよね…

葉瑠

だ、だって今紅音車の下で下敷きになってるから……!

紅音

そっ…か…だから…なのか…

葉瑠

紅音……もう声を出さない方が
いいよ…

葉瑠

肺が…圧迫されてるから…

紅音

だよ…ね…

紅音

息が…苦しいんだ……

葉瑠

もう黙って!

葉瑠

死んじゃ…やだよ!

そして本当に死ぬ時… あの音は…

リンリンリン…

3回なる

葉瑠

やだ…紅音……

それから二年後

私は高校へ進学し、

新しい友達も出来た。

好きな人も出来た。

柚葉

はーるっ!

柚葉

今日遊べる?

葉瑠

あ、ごめん。今日親友の命日なんだ…

柚葉

そっか…私も行ってもいい?

葉瑠

うん。いいよ。きっと喜ぶ。

柚葉

挨拶しに行くんだ。

葉瑠

結婚かい

柚葉

友達としての挨拶よっ!

何?柚葉行けるの?墓参り

柚葉

行けるし〜!

葉瑠

あ、お墓と…お家…なんだよね

柚葉

わーわー!!

ほんとに行けるのか?

柚葉

行けるよっ!

ピンポーン

紅音母

はーい

紅音母

あら葉瑠ちゃん…

紅音母

上がって。来てくれたのね。

葉瑠

毎年のことなので…あと今日は
新しい友達も連れてきました

紅音母

あら。紅音喜ぶわ

柚葉

紅音……?

葉瑠

お邪魔します

柚葉

お邪魔します

仏壇前

葉瑠

紅音、私新しい友達連れてきたよ

葉瑠

柚葉って言うんだ

柚葉

ゆ、柚葉です!

柚葉

よろしくね!

葉瑠

お邪魔しました〜

紅音母

また来てね。柚葉ちゃんも。

柚葉

はい!お邪魔しました!

柚葉

じゃあ私はここで

葉瑠

うん。明日ね

学校

あ〜…葉瑠…

葉瑠

ん?

放課後残れるか?

葉瑠

いいよ。

話しがあるんだ

柚葉

(翔のことだからきっと…)

放課後

ガラガラ

ごめん、待たせた?

葉瑠

ううん。大丈夫だよ

葉瑠

それで、話って?

あ、俺、葉瑠の事好きだ。

つ、付き合ってくれ!

葉瑠

…いいよ。

だよな…

え"!?今なんてっ!

葉瑠

いいよ、って。

葉瑠

私も好きだった。

良かった…

早速だけど…

一緒に帰らない?

葉瑠

うん!

葉瑠

今日は授業終わるの早いし
部活ないから早く帰れていいよね〜

だな〜

葉瑠は何部だっけ?

葉瑠

美術部かな

へ〜

葉瑠

翔は?

野球部

葉瑠

そうだったねー

葉瑠

じゃあ私はここで……

待って!

自分が死ぬ時"あの音"は

リンリンリンリンリン リンリンリン…

ずっと鳴り続ける

葉瑠

わ、私…

葉瑠…落ち着いて聞いて。

葉瑠

大丈夫…私わかるから

葉瑠

死ぬん…だよね

なんで…分かるの

葉瑠

私にもよく分からないけど

葉瑠

小3の頃からすずの音が聞こえると
その音から1週間後、誰かが必ず
死んじゃうの!

お前…

葉瑠

今度は自分の番っ!

葉瑠

自分が死ぬ時は

葉瑠

鈴の音はずっと鳴り続けるの!

なんで知ってるんだ…

葉瑠

だって、私は1年前に交通事故で死んでるから

でも俺らには見えてたよな

葉瑠

それがなんでかは分からない

葉瑠

でも、私が死んだのは事実

葉瑠

あの時は柚葉と2人で学校帰りに

葉瑠

お揃いのヘアピンを買って
帰る途中だった。

葉瑠

横断歩道を渡ってたら
大型トラックが突っ込んできたの。

葉瑠

柚葉が轢かれちゃうって
わかった時怖くなって咄嗟に
叫んだの

葉瑠

『柚葉走れ』って

葉瑠

最初は驚いてたよ。柚葉も私も。

葉瑠

そしたら柚葉は走ってくれた。

葉瑠

でも私はそのまま轢かれちゃった…

葉瑠

多分なにか未練があってここに来てたんだよね

葉瑠

言えなくてごめんね、翔…

葉瑠

私…大好きだった…

葉瑠…俺も大好きだった。

今も、これからもずっと。

葉瑠

ありがとう…

なんだか体がふわふわして 意識がなくなっていく…

看護師

先生!502号室の中瀬さんが意識を取り戻しました!

医者

本当か!
じゃあ今すぐ家族に連絡だ!

看護師

先生、あの方も呼びますか?

医者

誰だ?

看護師

毎日面会に来てくれていた…

医者

あぁ、お願いだ。

看護師

わかりました

葉瑠母

葉瑠…!!目が覚めたのね…

葉瑠

お母さん…私死んだんじゃ…

葉瑠母

あなたは意識がなかったの、
1年前から。

葉瑠

1年前って……あの事故の時…?

葉瑠母

そうよ。あの時の怪我は
重症だったわ。

医者

あ、お母さんいらしてましたか。

医者

今あの方がお見えになられますよ。

葉瑠

あの方…って…

葉瑠母

翔君よ。

葉瑠

翔…?

葉瑠母

葉瑠が運ばれてから学校帰り
とか必ず来てくれたのよ。

葉瑠

そうなの…

ガラガラ

葉瑠!

葉瑠

翔…

意識戻ってよかった…

あの、ちょっと2人にさせてもらってもいいですか?

葉瑠母

ええ。いいわ。

葉瑠…お前の能力、俺も持ってるんだ。

葉瑠

能力って…鈴の音のやつ…

あぁ。俺の場合は耳が痛くなりそうなギーギーって音だ。

俺、お前のこと好きなんだ。

もう一度やり直せないか?

葉瑠

うん。私も翔のこと好きだよ。

葉瑠

もう一度…

葉瑠・翔『やり直そう』

それから4年後、

私達は結婚した。

そして、鈴の音はどこかへ消えていってしまった。

柚葉も…

葉瑠

ねぇ翔

ん?

葉瑠

柚葉ってどこにいったんだろうね

柚葉…?

誰だそいつ。

葉瑠

分からないの?

葉瑠

私の親友

ん〜?誰だっけな〜…

ひょっとしたら柚葉は

"柚葉"じゃなくて

"紅音"だったのかも

ありがとう。

紅音と

柚葉。

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