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修学旅行2日目の夜。遂にきもだめしの時がやってきた。
先生
じゃー次9番の奴ら行けー
ゆきな
行こうか
大澤
う、うん！
ゆきな
私こういうのあんまり怖がらないタイプだから
ゆきな
大丈夫だと思う
ゆきな
大澤
そ、そっか
大澤
俺も結構平気だと思う
数分後
ゆきな
あとはこの階段を降りて廊下を突き進めばゴールかな
ゆきな
意外と怖かったかも
大澤
先生たちのクオリティーよw
ゆきな
ねーー
ゆきな
ゆきな
キャッ
ゆきなが何かに足を引っ掛け、前のめりに転びそうになった。大澤はゆきなの手を掴んだが支えきれず2人は床へ倒れこむ。
ゆきな
いたたた…
ゆきな
(！？！？！？)
ゆきな
(これってまさかの床ドン状態…！？)
ゆきな
あ、大澤くんごめ…
大澤
ゆきなちゃん
ゆきな
お、大澤くん？
ゆきな
早く…
大澤
俺、ずっと前からゆきなちゃんのことが好きだったんだ
大澤
だから
大澤
俺と付き合ってほしい
ゆきな
！
ゆきな
そ、それは…
大澤
俺じゃダメかな？
ゆきな
ダメとかじゃ、無いけど…
大澤
じゃあ！
ゆきな
いや、でも…
大澤
他に好きなやつでもいるの？
ゆきな
(どうしてだろう。)
ゆきな
(他に好きな人はいるのかと聞かれた今、
ゆきな
(私の頭に浮かぶのは、あの大っ嫌いなゆうとの顔だけ…)
大澤
ゆうとと喧嘩したんだろ？
ゆきな
え、…どうしてそれを
大澤
あんなクズがすることなんて目に見えてるんだ
大澤
ゆきなちゃんをこんなに傷つけて
大澤
俺ならこんなことしない
大澤
ゆきなちゃんを大切にする
大澤
だから…
ゆきな
ゆうとを悪く言わないで！
ゆきな
たしかにゆうとはクズだけど
ゆきな
大澤くんに言われたくない
ゆきな
ゆうとないつもはあんなんだけど
ゆきな
意外と優しいし面倒見もいいし
ゆきな
幼なじみの私が一番よく知ってるの！
ゆきな
だからゆうとを悪くいうのはやめて！
ゆうと
ゆきな…
気がつくとゆうととさやかのペアがすぐ後ろまで来ていた。
ゆきな
(喋るのに夢中になって全然気がつかなかった…！
ゆきな
(ていうか私、
ゆきな
どうしてこんなに必死になってゆうとの事を…
ゆきな
(大っ嫌いな、はずなのに…)
ゆきな
(どうしよう、ゆうとに聞かれた…
ゆきな
(新井さんもいるのに…)
ゆうと
ゆきな
ゆうと
俺もお前が実は頑張り屋でいつも笑顔で明るいってことは
ゆうと
誰よりも知ってるはずだと思ってる
ゆきな
え…ゆうと…？
ゆうと
あの時は…
ゆうと
ついカッとなってブスでバカとか言ったけど
ゆうと
お前の笑顔に毎日癒されてきたし
ゆうと
お前がバカなりに努力してることも知ってる
ゆうと
ごめん
ゆきな
そんな…謝らないでよ
ゆうと
俺、
ゆうと
ゆきなに言いたいことがあって
大澤
ゆうとに新井さん、ごめんね
大澤
こんなとこでモタモタしちゃって
大澤
つまってるよね
大澤
さあ、早く行こうゆきなちゃん
ゆきな
え、ちょっと大澤くん…
ゆきなは大澤に引きづられるようにしてゴールに向かった。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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