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短編ストーリー
白兎の私は黒兎になりたくて、 黒兎のあなたは白兎になりたくて。
白兎
黒兎
その他
黒と白二人
「ねぇ、白兎ちゃん!一緒にあそぼう?」
「え、いや、私は一人がよくて…」
「えー、白兎なのに。“変”なの。」
なんで
私は一人が好きなだけなのに。
「ねぇ!皆!一緒にあそぼー!」
「わぁ!黒兎だ!!逃げろ!!」
なんで
私は一緒に遊びたいだけなのに
なんで
なんで!
なんで!!
あぁ、そうか。
変わればいいんだ。
「ねぇ、“クロ”」
「“シロ”?どうしたの?」
「ねぇ、私たちさ」
「まって。たぶん考えてること一緒だから」
「さすが“双子”ね。」
「せーので言おう。」
「せーの」
「皆!遊ぼう!」
「あ、“白兎ちゃん”!珍しいね。」
「そうかな?そんなことより早く遊ぼう!」
「うん!いいよ!」
「あぁ、静かね。」
「きゃあ!“黒兎”だ!逃げなきゃ!」
「ふふっ、一人が心地いわ。」
「あ、“クロ”!」
「あら、“シロ”そっちはどう?」
「皆とあそべて楽しいよ!」
「私も一人で快適よ。」
「よかった!じゃあ、」
「えぇ、またね。」
「うん!ばいばーい」
「“クロ”」
「“シロ”」