バチン!
セレシア
痛っ…!
主人公 セレシア
セレシア
もうやめて…!
リエル
はぁ?魔法使えないくせに!
リエル
あんたなんか何もできない能無し姫よ!
妹 リエル
セレシア
ッ…!
セレシア
(もう嫌…)
リエル
もういい。城から追い出すわ。
セレシア
そんな…!
リエル
誰もあんたのことなんて必要としてないのよ。
リエル
せいぜい飢え死にすることね。
セレシア
ッ…ハァ…
セレシア
魔法さえ使えれば…
モンスター
グァー!
セレシア
やだ…!モンスター…!?
セレシア
(どうしよう…!)
セレシア
こ、来ないで!
ザシュッ!
セレシア
あっ…!
セレシア
痛っ!
セレシア
血が…!
セレシア
うぅ…!
ドサッ
セレシア
(私はこのまま死ぬのかしら…)
クラウス
ハァ!!
グサッ!
モンスター
ギャー!
セレシア
(誰…?)
クラウス
(やっと見つけた…!)
クラウス
キール、この娘を私の城に連れて帰ってくれ。
キール
うんわかったー
キール
(この子軽い…)
セレシア
うーん…
クラウス
(セレシア、俺はずっと君を探していた。)
クラウス
(なのに、俺は助けられなかった…!)
セレシア
ハッ…!
セレシア
ここは…
クラウス
セレシア!
セレシア
あなたは誰ですか…?
クラウス
俺はクラウス。お前に助けてもらった竜だ。
セレシア
えっ、あの時の…?
幼きセレシア
あれ?けがしてるー!
ドラゴン
ヒッ…!
ドラゴン
に、にんげん…!?
幼きセレシア
うわぁ!しゃべれるドラゴンだ!
幼きセレシア
かわいい〜!
幼きセレシア
てあてしてあげる!
パァー
ドラゴン
(これは、治癒魔法…!)
幼きセレシア
よかったーなおった!
ドラゴン
ねぇ、きみのなまえは?
幼きセレシア
わたし、セレシア!
幼きセレシア
ノスタアランのおひめさまだよ!
ドラゴン
(ノスタアランって、竜を守護神としている国だ…)
幼きセレシア
わたしのくにではね、りゅうはみんなをまもってくれるっていわれてるんだよー
幼きセレシア
あっ、またけがしないようにね!
幼きセレシア
ばいばーい!
ドラゴン
(また会いたいな…)
クラウス
どうしてセレシアはそこに居たんだ?
セレシア
あの…
セレシアはわけを話した。
クラウス
バカな…!セレシアは魔法が使えるんじゃないのか…?
セレシア
それが、突然使えなくなったんです。
キール
ねぇ、それって魔力を奪われたんじゃない?
クラウス
キール!勝手に来るんじゃ…
セレシア
え〜!可愛い!キールっていうの?
キール
うん。僕は、クラウス様の付き人みたいな者かな?
セレシア
そうなんだ。
キール
ねぇ、お姉ちゃんの名前はなんて言うの?
セレシア
私はセレシアよ。よろしくね、キール。
キール
セレシアって可愛い〜!
クラウス
(なっ…!?)
クラウス
キール、いい加減出て行ってくれないか。
キール
え〜…クラウス様、僕を追い出すの?
セレシア
そうですよ!キールが何か知ってるかもしれないですよ?
クラウス
まぁ…いいだろう。
キール
やったぁ!
キール
じゃあ、さっきの話だけど、多分セレシアは魔力を奪われたんだと思う。
キール
この痣、魔具を付けたら残る跡だよ。
鎖骨のあたりに痣があった
セレシア
そんな…!
キール
魔具って普通王族とかしか持ってないんだよねー
セレシア
じゃあ、王族の誰かが…!?
クラウス
心当たりがあるのか?
セレシア
ええ。妹のリエルではないかと思います。
クラウス
なぜ、そう思うのか?
セレシア
リエルは私を邪魔だと思っています。
クラウス
そうか。
クラウス
キール、念のため偵察しに行ってくれ。
キール
うん!
セレシア
気をつけてね。
キール
セレシア、ありがとう。