TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

12時

ゲームマスターの部屋を探していた悠斗達はようやく、らしき部屋を見つける

中に入ってみると、そこにはあーるがいた

あーる

は?どうしてここに…

あーるは突然の来訪者に驚いているようだった

悠斗

俺らはゲームについて調べている

悠斗

いつまでこんな悪趣味なゲームを続けるつもりなんだ?

悠斗

目的は?

悠斗

どうすればここから出られるんだ?

質問攻めにする悠斗を見て、あーるはふっと笑う

悠斗

何がおかしい

あーる

いいえ?何も

あーる

ひとつ教えてあげましょう

あーる

ゲームはもう時期終わりますよ

幽乃

もう時期終わる?

凜叶

どういうことなのよ

凜叶達もあーるに問い詰めるが、あーるは質問には答えない

あーる

あなた達と僕達は、やっていることが違うだけで、目的は同じなんですよ

あーる

どうか、結末を見守っていてください

それだけ言うと、あーるは部屋から出ていった

悠斗

おい待て!

悠斗は叫んで呼び止めようとするが、あーるは気にすることなく部屋から出ていく

幽乃

目的は同じ…?

幽乃

どういうことなんでしょうか…

凜叶

言葉通りに受け取るなら、私達と同じように脱出しようとしている…ってことになるけど…

凜音

いまいち納得できないよね…

そうだね…

悠斗

仕方ない、この部屋を調べてみるか…

悠斗が先程まであーるが座っていた机に近付こうとすると、突然辺りが強く輝き出した

凜音

きゃ!

静久

何っ…?!

悠斗

この感覚は…転送…?

同時刻

めのう

……!

めのうは前方に結太のグループを見つける

グループのうちの1人、望結を弓矢で射抜く

望結

結太

望結…?!

萌乃華

か、会議…!

萌乃華

通報しないと!

結太

広場へ急ごう!

萌乃華

うん!

残された2人は広場に向かって走っていく

めのう

……

めのう

殺さなきゃ勝てないなら…

めのう

殺すしかないじゃない…

直後、会議が始まる──

12時半

広場に参加者たちが集められる

日二

一体何事?

結太

さっき、望結が後ろから誰かに矢で殺されたんだ…!

萌乃華

絶対キラーよ!!

悠斗

(キラーか…)

悠斗はこっそりとタブレットで監視カメラの映像を確認する

だが、それらしい現場は見当たらない

悠斗

(監視カメラの範囲外での殺害か…)

咲希

犯人は見てないの?

結太

あ……

萌乃華

早く通報しなきゃって思って忘れてたわ…

萌架

なにやってんのよ

友花

でも、特に情報がないんじゃこれ以上話し合うこと出来ないよね…

亜朱花

そうね…

日二

とりあえずはこの中に弓矢を使って殺した人がいるってことだけ覚えておこう

咲希

それじゃあ解散かな?

咲希が呟いた瞬間、銃声が響き渡る

バン!

芽乃愛

がはっ…

その場の人々は驚き、悲鳴があちこちから聞こえる

バン!バン!バン!バン!

続けて4発の銃声が鳴る

天璃

莉唯

美果

ある

撃たれた5人は死亡した

凜音

どういう…こと?

幽乃

会議中の殺害はアサシン以外には不可能ですよね…?

幽乃

ということはアサシンが…?

アサシンは会議中に役職を当てた人を殺害できる役職だったはず…

日二

つまり、この2時間の間に5人はアサシンに役職をバラしてしまったということなのね

咲希

災難だ…

祐穂

とりあえず、これ以上会議できることはないだろうし、解散でいいんじゃないか?

祐穂の問いかけに異論を示す者はおらず、会議は解散となった

13時

悠斗達は食事を取るため、食堂に来ていた

それぞれ食べたいものを持ってきては座って食べていた

そしてその間、悠斗はタブレットを見ていた

悠斗、さっきから何見てるの?

悠斗はタブレットから目を離さずに答える

悠斗

大家の能力だ

悠斗

監視カメラの映像に何か手掛かりがないかを見てる

そして、とある光景を見つけた悠斗は手を止める

凜音

何か見つけたの?

悠斗

アサシンがわかったかもしれない

悠斗は見たものについて説明していく──

ゲーム開始直後

芽乃愛グループ

芽乃愛

まずは役職をCOしてもいいと思うんですけど…

芽乃愛

どうですか?

天璃

俺もいいと思う

天璃

協力が大事な役職もいるだろうしな

美果

私も賛成!

芽乃愛

じゃあ私から役職言いますね

芽乃愛

私は人間です!

天璃

俺も人間だ

美果

私も同じ!

莉唯

すごい偶然!

莉唯

私も人間なんだよ!

美果

美娜ちゃんは?

美娜

わ、私は…

美娜

私も人間だよ

芽乃愛

おお!それじゃあみんな目的は同じですね!

天璃

天使があるだから、あるに協力を求めて悪魔を殺せばいいんだな

美果

そうだね!

莉唯

それじゃああるちゃんを探しに行こう!

そして芽乃愛達は監視カメラの画角から消えていく

悠斗

っていう映像が記録されてるんだ

幽乃

それは確かに美娜さんがアサシンの可能性が高いですね

凜叶

じゃあ、美娜には警戒って感じね

静久

あ、人間と言えば、なんだけど…

どうしたの?

静久

さっきタブレットに、勝利条件を満たしましたってメッセージが来てて…

悠斗

つまり人間が全員殺されたから静久は勝利条件を満たしたってことか…

凜音

そうなるね

幽乃

まあ、勝利条件を満たせばこのゲーム中殺される心配はないので、ラッキーだったとでも思っておけばいいと思います

静久

そうだよね…

悠斗

昼食い終わったらさっきの部屋行ってみるか

凜音

そうだね

食事を済ませた悠斗達は再びゲームマスターの部屋にやってくる

悠斗

何か情報になりそうなものがあればいいが…

引き出しを開けたり棚を探ったり、探せるところを探していたが、手掛かりを見つけることはできなかった

そんな時、悠斗達に話しかける声がする

??

君達、何してるの?

悠斗

誰だ?!

辺りを見渡すが、悠斗達以外に人は見当たらない

??

私か、そうだな…

??

このゲームの真のゲームマスター…とでも言っておこうか

幽乃

真のゲームマスター?

凜音

ゲームマスターってあーるなんじゃ…?

疑問を抱く悠斗グループを無視して声は続ける

??

君達、今この世界から脱出するための手掛かりを探してるんだろうけど、無駄だよ

どういうこと?

??

この世界は、自力で脱出することが不可能なんだよ

??

だから、脱出する方法は愚か、脱出の手掛かりすらあるわけが無い

??

それに、そんな方法があったらとっくに君達のことを現実世界に帰してるよ

悠斗

どういうことだ

悠斗は警戒しながら問う

??

そのままの意味だよ

??

あーるにも言われたんでしょ?

??

“私達はやることは違えど、目的は君達と同じだ”ってね

幽乃

まさか、あなた方はこんなにも人を殺しておきながら、僕たちを脱出させる気だ…とでも言うのですか?

??

そのまさかだよ

凜叶

こんな状況で信用出来るわけないでしょ?

??

うーん、そうだな…

??

君達は熱心だし、教えてあげようか

??

私とあーるは元々前のゲームの参加者

??

ゲームをクリアしないとこの世界からは脱出出来ないみたいだけど、私はこのゲームをぶっ壊すつもりでいる

??

このゲームはその過程なんだよ

話を聞く悠斗達はいまいち話を飲み込め切れず、困惑した様子を見せる

??

ま、そのうちわかるよ

声はそれだけ言うと、それきり聞こえなくなった

悠斗

……とりあえず、俺の部屋で情報をまとめたりしよう

そうだね

この作品はいかがでしたか?

22

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚