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コメント
1件
うわあ、第4話、すごく好きです。奇跡の偶然性に傑くん自身が気づいて説明するところ、すごく綺麗に繋がって胸が熱くなりました。「朧」で霧を呼ぶシーンも、言葉の選び方が本当に上手い。和文のピンポイント・タイムストップのオチも含めて、二人の距離感がじんわり伝わってくるエピソードでした。
和文にも、 今回起こったことを共有しておこうと思った。
俺は『天気』を操り、奇跡を無理やり作り出した。
しかし、 天音が最初に見た蜃気楼もまた、 俺の力が関係していたのである。
和文
傑
和文
あの日、 『晴れ』に『雨』を降らせた。
『狐の嫁入り』が晴れた後、 それは『曇り』となり、 翌朝に『霧』が自然発生した。
そしてその範囲は、 意図せず証明の日と被っていたのだ。
つまり、 俺が『狐の嫁入り』を発生させなければ『霧』は起きず、 天音が小舟を見ることはなかった。
仮に『霧』が起きていたとして、 力の範囲が河川敷まで及んでいれば、 『蜃気楼』が起きることはなかった。
その奇跡が起きた上で、 『蜃気楼』だと分かる前にこれと全く同じようにするのは、 力を使ったとしても至難の業だったというわけで、 今回の事は全て偶然が引き起こした本当の奇跡だったのだ。
傑
和文
傑
和文
都合のいい奴め、 そんな呑気な事を言っていると、 ろくなことにならないぞ。
その日の夜、 神社の境内でばったり、 和文と出会った。
和文
傑
和文
傑
和文
傑
和文は俺に、 その辺に落ちている石を投げるように指示をした。
和文
和文が両手でそれぞれOKサインを作り、 Oの部分を前後で重ねる。
俺は和文に向かって、 小さい石を思いきり投げつけた。
和文
石が空中で見事に止まっている。
傑
和文
傑
和文が指をパチンと鳴らす。
投げた時と同じ速度で動き出した石は、 思いきり和文の眉間にヒットした。
相当痛かったようで、 その場にうずくまる和文。
和文
傑
和文
痛そうな和文を横目に、 俺が見せるのは、 ちょっとした言い換えみたいなものだ。
俺は両手を組み、 静かに祈る。
傑
神社の境内に『霧』がかかり始めた。
和文
傑
和文
傑
和文
傑
これで少しは、 上達したということかな。