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六月。
じめじめとした日が続く。毎日雨ばかりだ。
亜子
少し歩いたところで、雨が降ってきた。
亜子
亜子
わたしは小走りでそこへ行って、雨宿りすることにした。
亜子
そんなことを考えていると、どんどんと惨めな気持ちになった。 その時だ。
流賀
七瀬くん......。
よく見ると、七瀬君の他に大柄な男子が立っている。
流賀
亜子
流賀
亜子
岩ナルド
亜子
わたしは言葉に詰まってしまった。 そこへ......。
忍
亜子
忍
突然責め立てられて、眉をしかめながら地面を見つめた。
亜子
流賀
忍
亜子
すると流賀くんは、こんな風に言ってくれた。
流賀
忍
流賀
忍はぽかんとした顔をした。
忍
忍は二人に会釈したあと、わたしの腕を 強引に引っ張った。
忍
亜子
忍
亜子
それにしても、七瀬君......。 初めて、わたしを助けてくれた人。
ずっと味方なんかいなかった。 ずっと、一人で苦しんできた。
こんな風に言ってくれる人なんて、 全然いなかった。
母親の仏間。
お母さん、味方になってくれる人がいたよ。 わたし、嬉しいよ。
わたしの目からは、 大量のお湯が流れ出た。
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