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凛🐦💚
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一年前
病気の症状が出たのはこの時からだった
でも、私はバスケ部の練習で忙しく
風邪だと思って病院には行かなかった
中学初めてのバスケの試合中
これまで体験したことのない ひどい頭痛に襲われた
バスケ部員
et
et
体に力が入らなくなり、立てなくなった
バスケ部員
どんどん周りの声が聞こえなくなって
ズキズキしてるのか
ガンガンしてるのか
どうやって表したらいいかわからなかった
痛い
苦しい
ぼうっとする意識の中 力を振り絞って叫んだ
et
どんどん遠くなっていく意識の中で 返事をすることはできなかった
遠くで聞こえるサイレンの音をもとに
私の手の中のボールは床に落ちていった
再び目を覚ました時一番早く 目に入るのは白い天井だった
まだ意識が朦朧としている中 視線をずらすと私を見る母の姿があった
母の苦しそうなかおは小さい時に 父を失って以来で嫌な予感がする
そしてその予感は的中してしまった
医者
医者から告げられた診断結果
医者
信じられなかった
信じたくなかった
だって昨日まで普通に生活していた
現実を受け入れられない間にも どんどん話は進んでいき
入院するという流れになっていた
当たり前のように知らなベッドに自分がいて
そして、その上で一日を過ごす
そんな事実が信じられなかった
「先生と話をするから明日は会えない」
そう母は言った
何かあったのか心配で病室を出て 廊下を歩いていた
そうすると、エレベーターの奥で 泣いている母を見つけた
母の涙交じりの声は 私の心を容赦なく貫いた
そこでようやく気づいた
私、病気だったんだって
フラフラしたり
頭が痛くなったり
気持ちが悪かったり
そうなるのも風邪ではなくて 病気のせいだった
家に帰ることも
学校に行くことも
友達と話すことも
et
そう思うと、自分の頬が濡れてることに気づいた
あの後病室に戻り泣いた
シーツはたくさんシミができた
ひとしきり泣いた後
母と先生が来て
今後の治療方針の説明を受けた
そして始まった治療は想像するより とてもつらい治療だった
長く伸ばしてた髪の毛は抜け
ご飯は全く食べられない
私のクラスメイトがお見舞いに来たいと 言っているのを母から聞いた
でも私は弱った自分を 見せれなくてそれを拒んだ
治療の効果をあまり感じられないでいると夏が過ぎて秋も過ぎた
病室の窓から見える山が 白く色づいた頃 治療の結果は決して良いものではなかった
医者
母が生きを呑んだ気配がした
持って来年の夏までかと思われます
あああ
振り払ったはずの予想は
先生の声に乗って 結果として突きつけられた
来年の夏
はっきり言い渡された命の期限
隣で母が泣き崩れた
余命宣告なんてドラマや、面画の中だけに 存在するものだと思ってた
et
コメント
1件
あおいです🌷 第3話、一気に世界が変わってしまったお話でしたね……。試合中の異変から始まり、母がエレベーターの奥で泣いている場面が特に胸に残りました。その姿を見て初めて「自分が病気なんだ」と実感するetさんの心情が、とても丁寧に描かれていて切なかったです。余命宣告の場面の静かな衝撃も、現実感があって……。この先、どうなっていくのか、続きが気になります。