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とある昼下がり、万事屋は 猫を探して欲しいという依頼をこなし、帰路に着く所だった
志村新八
神楽
坂田銀時
坂田銀時
神楽
定春
神楽が楽しそうに定春と話していると、俺はとある路地に目が入り立ち止まった
志村新八
坂田銀時
坂田銀時
志村新八
新八の返事を聞いて、俺は路地へと歩みを進めた
なーんか、胸騒ぎがすんだよな
薄暗い路地を進んでいくと、少女が座り込んでいるのが見えた
葛葉
坂田銀時
遠くから声を掛けてみるが、特に動きをみせなかった
寝てんのか?と思いつつ、少女の側へとより、しゃがみ込み、軽く肩を突けば、その場に倒れてしまった
その時、違和感を感じた
冷たかったのだ、異常な程に
坂田銀時
少女の身体を起こさせば、 腹からは血が流れ出ており、腹以外にも身体中の傷や痣が酷い状態だった
坂田銀時
俺は少女を横に抱え、神楽へと連絡した
今救急車を呼んでも間に合わないだろう、神楽達ならまだこの辺りにいるはずだ
連絡をすれば、ワンコールで神楽が出た
神楽
坂田銀時
坂田銀時
神楽
そう言い、連絡は切れ 俺は少女の腹に手拭いを巻き、止血を施した
葛葉
坂田銀時
俺は少女を横抱きに抱えながら、神楽を待っていると、
神楽
定春
数分と経たぬうちに、神楽の姿が見えた
坂田銀時
神楽
坂田銀時
俺は定春に少女を乗せ、そう神楽に言った
神楽
坂田銀時
神楽
神楽はそう言うと、少女を乗せて 去っていった
坂田銀時
侍1
坂田銀時
侍2
坂田銀時
侍2
坂田銀時
坂田銀時
侍1
侍2
坂田銀時
侍二人が走り去って行き、俺は万事屋へと向かう
ガラリと戸を開けると、先に帰ってきたであろう新八が顔を出した
志村新八
神楽
新八を定春で跳ね飛ばし、少女を居間へと運び、ソファへとねかせる
志村新八
神楽
志村新八
神楽
神楽がお湯を沸かしに行き、新八は救急箱から包帯を取り出し、 少女の服を脱がせ処置を施していく
志村新八
神楽
新八がそう呟くと、沸かしたお湯を持って、神楽が居間へと入って来た
志村新八
神楽
志村新八
神楽
志村新八
神楽
志村新八
はぁ、とため息をつきながら、新八はお湯で浸した布巾で少女に付いた血を丁寧に拭き取っていく
神楽
志村新八
神楽
志村新八
新八がそう呟いた時だった
葛葉
志村新八
少女が目を開けた
ここは、私、刺されて、
志村新八
神楽
葛葉
目の前に現れた人物に私は思わず目を見開いた
あのメガネを掛けた礼儀正しい男の子、チャイナ服を着た独特な喋り方の女の子
間違いない、
葛葉
志村新八、神楽、 漫画で見たまんまだ
志村新八
神楽
志村新八
葛葉
突然のことすぎて疲れたのか、 私はまた眠りに落ちた
志村新八
神楽
そう言い、神楽ちゃんはぶんぶんと腕を回した
志村新八
神楽
志村新八
神楽
神楽
志村新八
そんな事を言っていると、聞き慣れた声が戸から聞こえて来た
ぽりぽりと頭を掻きながら居間に入ると、いつもの様子で神楽と新八が言い争っていた
坂田銀時
坂田銀時
志村新八
神楽
坂田銀時
志村新八
俺はソファに近寄り、少女の様子を見た
葛葉
新八が掛けてくれたであろう毛布の裾を握りながら、穏やかに寝息を立てていた
坂田銀時
坂田銀時
志村新八
坂田銀時
志村新八
坂田銀時
志村新八
坂田銀時
虐待、このガキは見た目から見て、中学生ぐらいだろう
神楽
坂田銀時
俺は少女のソファの向かい側に座り、ジャンプを開いた
志村新八
神楽
坂田銀時
志村新八
葛葉
私は再び目を開いた
夢、だったのか
葛葉
私は身体を起こそうとすれば、腹の傷がズキズキと痛んだ
その時、
坂田銀時
葛葉
私は思わずソファから転げ落ちそうになった
見覚えのある天パ、気が抜けた表情、
坂田銀時
葛葉
これは、現実?銀さんが今、目の前に、
坂田銀時
葛葉
はいと返事をしようとすれば、また腹の傷が痛んだ
坂田銀時
銀さんはジャンプを置くと、私に近づき、私の背中を支えると ソファに再び寝かせた
葛葉
坂田銀時
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
坂田銀時
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
銀さんは私の頭を撫で、優しい眼差しで私を見つめた
、、あぁ、温かい、 赤ちゃんの時以来、人の温もりなんて、感じた事が無かった
葛葉
この温もりだけは、夢ではありませんように
私はまた、瞼を閉じた
俺が少女の頭を撫でれば、 少女はまた穏やかに眠りについた
坂田銀時
俺は頬杖をつきながら、少女の表情をじっと見つめた
あの時、俺を見た少女の顔は 一瞬希望に満ち溢れたような顔をした
だが、先程の表情が嘘のように思える程、悲しみに満ちた表情へと変わった
坂田銀時
そう呟き、少女の前髪をはらりと横へ流した
その時、玄関から聞き慣れた声が聞こえた
神楽
志村新八
坂田銀時
俺は立ち上がり、向かい側の ソファへと座り、再びジャンプを開いた
神楽
志村新八
坂田銀時
彼女の目の下には酷い隈があった よく寝れていなかったのだろう
坂田銀時
志村新八
神楽
坂田銀時
志村新八
坂田銀時
顎に拳を当て、いかにもキュルンと効果音が付きそうな程のオーラを醸し出す
志村新八
志村新八
神楽
志村新八
神楽
「これを食べるという仕事を」と酢昆布を掲げ
志村新八
坂田銀時
神楽
志村新八
坂田銀時
志村新八
ぎゃいのぎゃいのと騒いでいると、少女が再び目を開かせた
あ、やべ
葛葉
志村新八
新八は少女に近づき、背中を支えて身体を起こさせた
志村新八
居間にはもう神楽の姿はなく、おそらく押入れで眠りに入ったのだろう
志村新八
坂田銀時
俺は少女の背中を支えると、新八は水を取りにへと向かった
頭が少しぼーっとする、 久しぶりにこんなに眠ったかも、
志村新八
葛葉
私は水を受け取り、飲み干していった
志村新八
志村新八
坂田銀時
葛葉
やっぱり、ここは銀魂の世界、 どうして、私、事故で死んだはずじゃ、
坂田銀時
坂田銀時
銀さんは紅い瞳で私を見つめた
葛葉
どうしよう、なんて答えれば、 私はこことは違う世界から来ました? 死んだと思ったら、あんなところにいた?
志村新八
葛葉
坂田銀時
家出、、かなり都合が良いかもしれない 実際、家出とそんなに大差ないし
その時、神楽が居間へ姿を現した
神楽
志村新八
神楽
神楽ちゃんは私のそばに寄ると
神楽
葛葉
神楽
神楽は控えめに私の手を握り、握手をした
志村新八
その時、銀さんが口を開いた
坂田銀時
志村新八
神楽
坂田銀時
神楽
坂田銀時
志村新八
新八に連れられて神楽ちゃんも、居間から出ていった
葛葉
坂田銀時
葛葉
銀さんは私の背中を支えたまま、 優しく私の頭を撫でた
あぁ、そうだった、銀さんは こういう人だった 相手が話してくれるまで寄り添ってくれる人
だから、私は銀さんに憧れた 、、この人なら、話しても良いかもしれない
葛葉
葛葉
坂田銀時
銀さんはじっと私の話を聞いてくれた
葛葉
葛葉
葛葉
自然と、握り拳に力が入る
坂田銀時
葛葉
葛葉
葛葉
その時、肩が銀さんの方へと抱き寄せられた
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
坂田銀時
葛葉
その時、何かが弾けた ようやく、私を一人の人間として認められた
葛葉
銀さんは私をさらに抱き寄せた
温かい、
葛葉
坂田銀時
葛葉
この温もりと、涙と言葉は、
夢じゃない、私にとって "ホンモノ"だ