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私の王子様!

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私の王子様!

1 - 私の王子様!

♥

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2019年09月15日

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美亜(みあ)

行っちゃうの?

???

ごめん…

???

僕だってはなれたくないよ!

美亜(みあ)

また、あえる?

???

これを持ってて

美亜(みあ)

きーほるだー?

???

これを持ってれば必ず会える

美亜(みあ)

うん、分かった

???

ばいばい美亜ちゃん

美亜(みあ)

ばいばい

美亜(みあ)

ちーくん

懐かしい夢を見た

初恋の彼が引っ越していくときの夢

美亜(みあ)

って…思い出に浸ってる場合じゃない!

美亜(みあ)

行かなきゃ!

スクールバッグを手に持つ

心なしか、あの時のキーホルダーが光った気がした

美亜(みあ)

急げー!

担任

転校生を紹介する

美亜(みあ)

わ、かっこいい…

千尋(ちひろ)

荒木 千尋です

千尋(ちひろ)

よろしくお願いします

担任

席は…水谷の隣空いてるな

美亜(みあ)

私…!?

担任

そこ、座ってくれ

千尋(ちひろ)

はい

千尋(ちひろ)

よろしくね

美亜(みあ)

よろしく

千尋(ちひろ)

その、キーホルダー…

美亜(みあ)

え?

彼の視線があの時貰ったキーホルダーにある

担任

はい!皆仲良くな

美亜(みあ)

(聞けなかった…)

美亜(みあ)

夢、帰ろ?

夢(ゆめ)

うん!

夢(ゆめ)

そうそう、私の家遊びに来ない?

夢(ゆめ)

近所にすっごいイケメン引っ越してきたの!

美亜(みあ)

そうなんだ!

美亜(みあ)

行ってみようかな

夢(ゆめ)

あ、いる!

夢(ゆめ)

学校終わったっぽい!

美亜(みあ)

同い年なの?

夢(ゆめ)

うん、学校は違うけど!

夢(ゆめ)

岬さん!

智慧(ちとせ)

あ、こんにちは

美亜(みあ)

(この人もかっこいいな…)

智慧(ちとせ)

友達?

美亜(みあ)

あ、水谷です

智慧(ちとせ)

っ…!そのキーホルダー…!

美亜(みあ)

これ、ですか?

今までクールだった彼があのキーホルダーを見て表情を変える

智慧(ちとせ)

あの…

夢の母親

あら?夢おかえり

夢(ゆめ)

お母さん!

美亜(みあ)

こんにちは

夢の母親

立ち話してないで中に入りなさい

夢(ゆめ)

はーい

美亜(みあ)

(また、聞けなかった…)

美亜(みあ)

疲れた…

美亜(みあ)

今日は色んな出会いがあったな

???

やっと会えたね

美亜(みあ)

っ…ちーくん

???

あのキーホルダーまだつけてくれてたんだね

美亜(みあ)

もちろん

美亜(みあ)

つけるに決まってるよ

???

嬉しいな

美亜(みあ)

また夢…

美亜(みあ)

私の出会った人の中にちーくんがいるって事?

その、キーホルダー…

っ…!そのキーホルダー…!

美亜(みあ)

まさか…

美亜(みあ)

あの二人のどっちか!?

美亜(みあ)

おはよう

夢(ゆめ)

おはよー

夢(ゆめ)

どしたの?千尋くんの方ずっと見てるけど

美亜(みあ)

いや…

美亜(みあ)

実はね…

引っ越した初恋の人の事

それが二人のどちらかかもしれない事

全て話した

夢(ゆめ)

なるほどね

夢(ゆめ)

名前とか覚えてないわけ?

美亜(みあ)

公園で会って遊んでただけだから…

美亜(みあ)

自分でちーって呼んでて

美亜(みあ)

私もちーくんって呼び始めたの

夢(ゆめ)

顔は?

美亜(みあ)

どっちも大人っぽくなってて分からないの

夢(ゆめ)

手掛かりはそのキーホルダーだけって事ね

美亜(みあ)

うん…

夢(ゆめ)

じゃあさ、帰り岬さんに会う?

美亜(みあ)

会えるかな…

夢(ゆめ)

17時頃なら居そうだけど…

夢(ゆめ)

にしてもなんで初恋の人にそんなに執着してるの?

美亜(みあ)

変だって思うかもだけど

美亜(みあ)

ちーくんのこと忘れられないの

夢(ゆめ)

そっか

夢(ゆめ)

変なんて思わないよ

千尋(ちひろ)

夢(ゆめ)

あ、いるよ

夢(ゆめ)

岬さん!

智慧(ちとせ)

…ああ

智慧(ちとせ)

っ!

私を見て少し驚いた表情をする彼

美亜(みあ)

こ、こんにちは

智慧(ちとせ)

なあ、そのキーホルダーどこで手に入れた?

美亜(みあ)

え、ああ…コレは…

美亜(みあ)

昔、男の子から

智慧(ちとせ)

そうか

智慧(ちとせ)

これ、貰ってくれ

智慧(ちとせ)

じゃあな

そう言って渡されたのは白い紙

中には連絡先が書かれていた

美亜(みあ)

っ…!これ!

美亜(みあ)

あ、メッセージ来てる

美亜(みあ)

岬さんかな?

美亜(みあ)

…え?違う

画面には「千尋が追加しました」と表示されていた

千尋(ちひろ)

ごめんね、急に

美亜(みあ)

大丈夫だよ

千尋(ちひろ)

どうしても話してみたくって

美亜(みあ)

そうだったの

千尋(ちひろ)

ねえ、あのキーホルダー

千尋(ちひろ)

どこで手に入れたの?

美亜(みあ)

男の子から貰ったの

千尋(ちひろ)

そっか

すぐに彼とのメッセージは途絶えた

そして、新しくメッセージが届く

智慧(ちとせ)

追加、ありがと

美亜(みあ)

いえ

智慧(ちとせ)

敬語じゃなくていい

智慧(ちとせ)

同い年なんだから

美亜(みあ)

大人びてるからついね…敬語使っちゃう

智慧(ちとせ)

よく言われる

美亜(みあ)

でも、どうして連絡先くれたの?

智慧(ちとせ)

あの、キーホルダーの事だよ

美亜(みあ)

キーホルダーの事、どうしてそんなに気にしてるの?

智慧(ちとせ)

あのキーホルダーは…

このメッセージが核心をついた

美亜(みあ)

夢、私分かったよ

夢(ゆめ)

初恋の人!?

美亜(みあ)

うん

夢(ゆめ)

誰、誰?

美亜(みあ)

____だよ

夢(ゆめ)

へえ…

美亜(みあ)

放課後、話してみる

美亜(みあ)

17時に○○公園へ来て欲しいの

???

わかった

美亜(みあ)

ついた…

美亜(みあ)

まだ誰もいない…

数分後、ゆっくりとこちらに向かう姿が見えた

美亜(みあ)

来てくれてありがとう

???

やっと思い出してくれた

美亜(みあ)

ごめんね忘れちゃって

美亜(みあ)

千尋くん

千尋(ちひろ)

気にしてないよ

千尋(ちひろ)

こうしてまた会えたし

千尋(ちひろ)

でも、どうやって思い出したの?

美亜(みあ)

ああ、それはね____

智慧(ちとせ)

あのキーホルダーは…

智慧(ちとせ)

廃盤になったクマちゃんシリーズのレアだぞ!?

美亜(みあ)

はい?クマちゃん…

確かにあのキーホルダーはクマだった

でも、彼がこのキーホルダーのファンだったとは

智慧(ちとせ)

まさか持ってる奴がいるとはな…

智慧(ちとせ)

レアクマのちひろを

美亜(みあ)

ちひろって名前の熊なんですか!?

美亜(みあ)

これ!

智慧(ちとせ)

ああ

美亜(みあ)

二人から一人に絞れた時はまだ少し不安だったけど

美亜(みあ)

ちひろって名前の熊だって聞いて

美亜(みあ)

確信に変わったよ

千尋(ちひろ)

恥ずかしいな…

千尋(ちひろ)

名前までバレちゃうなんて

千尋(ちひろ)

ガチャガチャで出るまで何度も回したんだ

美亜(みあ)

どうして…あのキーホルダーくれたの?

千尋(ちひろ)

君が僕の初恋だったからだよ

千尋(ちひろ)

もう一度会っても思い出せるように

美亜(みあ)

そうだったんだ

美亜(みあ)

私も君が初恋だったの

初恋は実らないはずなのに

この恋は実りそう…

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