この作品はいかがでしたか?
22
この作品はいかがでしたか?
22
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
昔々あるところに小さな村がありました 村人は平和に暮らしていましたが、ある日、1人が服だけを残して消えてしまいます。 服は大きな爪で引き裂かれ、血がべっとりと着いていました。 狼ではありません。狼は人間を丸呑みになんて出来ないからです。 熊ではありません。大きな熊が出たら誰かが気づくからです。 人ではありません。人には人を引き裂く爪なんてないからです。 それは人狼のしわざでした。
人狼は人に化ける怪物です。 大きな爪で人を引き裂き、大きな口で人を食べる恐ろしい生き物です。 仲間に化けた人狼が、こっそり村人を食べていたのです。 村人たちは広場に集まり、輪になりました。そして仲間になりすました人狼を見つけ出すことにします。
人狼は姿形を真似ているだけです。話し合いを続けれ必ずどこかで嘘をつきます 村人は話し合います。嘘をついているのは誰か。 村人は話し合います。怪しいのは誰か。 村人は話し合います。仲間では無いのは誰か。 証拠なんてありません。 お互いの顔を見て、声を聞いて、身振り手振りや言葉に注意して、怪しいと思うものを選ぶしかないのです。 村人たちは石を持ち、怪しい仲間に投票します。1番多く石を集めた1人は処刑され、その日の話し合いは終わりです。 ですが、ずる賢い人狼は生きていました 夜中にこっそり起き出して、村人の1人をまた食べてしまいます。 次の日、村人はまた話し合いをすることにしました。 人狼は強い生き物ではありません。 2人の村人に囲まれたら、棒で叩かれて負けてしまいます。 でも1対1なら村人に負けることなんてありません。 村人は話し合いを続けます。 仲間の中にひそむ、人狼を見つけるために。人狼は嘘をつきます。
村人が最後の一人になるまで、。