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枠 音楽室の怪 名前 死ぬ前:竜胆 蘭 死んだあと:ラン 名前の読み りんどう らん らん 怪異名 調律狂いのピアニスト 亡年 2001年 性別 男 性格 飄々として掴みどころがないが、他人の心の弱さをさらりと突く無自覚な残酷さを持つ。 優しげな態度とは裏腹に距離を縮めず、相手の反応を観察して楽しむサディスティックな一面あり。 興味のないものには淡泊で、人の厚意にもあっさり背を向ける気まぐれ者。 言葉は柔らかいが毒を含み、相手の感情を揺らすことを面白がるタイプ。 一人称 俺 二人称 同い年・先輩のみ呼び捨て 年下の男性に『くん』 年下の女性に『ちゃん』 好き、得意 チョロくて騙されやすい奴 面白い奴 相談に乗ること 嘘をついて騙すこと クラシック ピアノ ハンガリー舞曲 ラ・カンパネラ キャロル・オブ・ザ・ベルズ(Carol of the Bells) 嫌い、苦手 真面目でいちいち細かい奴 一言多い奴 自意識過剰な奴 武器 Barrett M82A1(バレット M82A1) スキル2つ 【ファンタジア】 【シンフォニア】 スキル詳細 【ファンタジア】 対象の感情や霊的波長を「音」として知覚できる。 情報収集・【愚】の精度補強。 【シンフォニア】 精神と霊体に直接響く『狂った音』を放つ。 霊的構造や感覚を乱し、対象の行動や存在を崩す。 スキル弱点 特になし 固有スキル2つ 【愚】(オロカ) 【譜】(フ) 固有スキル詳細 【愚】(オロカ) 『選択という概念そのもの』を歪める能力。 相手は『自分で最善を選んだ』と確信したまま誤る。 正解・不正解の判別ができなくなる。 周囲に忠告されても「聞く理由がない」と思う。 洗脳・命令ではない。強制も暗示もしていない。つまり解除不能。 愚かな選択を自然にさせてしまう力。 本人は「ちょっと背中を押してるだけ」と言っている。 【譜】(フ) 固有スキル【譜】 物事の「選択肢」を可視化する力。 ただし、正解は一切示さない。 相手は選択肢が増えたと錯覚する。 実際には『誤りへ至る道』だけが増えている。 【愚】と組み合わさると非常に厄介。 固有スキル弱点 特になし 幽霊固有スキル2つ 透過 空中浮遊 人間が好きか 好き 体力 8 防御力 7 俊敏性 10 戦闘 9 過去 詰め込み教育の被害者だった彼は、毎日隙間なく詰め込まれた習い事のせいで幼い頃から同級生と遊ぶこともできず、話の輪に入れず、コミュニケーションを取ることも苦手だった。 共通の話題がないということはこれほど辛く生きづらいものだと、幼いながらに理解してしまった。 ならば自分で新しい輪を作ればいい。 ピアノの練習をするから貸してくれと音楽室に嫌々ながら来ていたが、今日の昼休みは違う。 彼は悩み相談という名の仲間づくりをし始めた。 相手が出してきた悩みはほとんどが人生の選択に関する悩み。 進路だとか、恋愛だとか、このペンはまだ使えるかどうかなどの些細なことまで。 でも彼にはどうでもよく、人の人生に口を出しては、いい加減なことを言っていただけだった。 共感や同情を向けられているようで、実際は彼の言葉が勝手に架空の物語をつなげて、言いくるめられているだけ。 いわば宗教。 そんなものでも人間は『悩みから救ってくれた人』と思って着いてきてくれるものだ。 最初に見たものを親だと思い込むひよことさほど変わりはない。 放課後も遊べず、昼休みもピアノを借りろと言われ暇も自由もなかったが、これなら昼休みに遊べなくてもよかった。 彼はピアノの椅子に座り、毎日相談室を開いていた。 音楽関係の習い事も多くしていたことから、彼はいつの間にか音楽家としての道だけを歩んでいた。 彼が選んだのはピアノ。 仲間をつくるという自分自身での人生最大の選択をしたときも一緒にいたのはピアノだったからだ。 音楽家としての仕事に励み、時間があればまたあのときの音楽室に入らせてもらってピアノで練習をした。 無難な音楽家だった。 ある日、彼に招待が来た。 とても有名な海外行きの豪華客船でピアノを演奏してほしいという話だった。 何を血迷ったのか、彼は気安く了承してしまった。 それが人生最大の過ちの選択だとは知らずに。 豪華客船に響き渡るピアノの音色。 一音一音弾くたびに、その曲が鮮やかになっていく。 そのときだった。 低く、鈍い衝撃音が船全体を揺らした。 最初は誰もが『気のせい』だと思ったように演奏もざわめきも止まらなかった。 だが、遅れて鳴り響いた警報と、慌ただしく走る乗務員の足音が、その予感を否定した。 客席がざわつき始める。 何が起きたのか分からないまま、人々は不安そうに顔を見合わせ、立ち上がり、出口の方へと動き出した。 彼はピアノの前で一瞬だけ指を止め、天井を見上げた。 船が、わずかに傾いている。 やがて床を伝って、冷たい水がゆっくりと広がってきた。 彼はピアノを弾き始めた。 靴先が濡れ、楽譜の端が波打つ。 『早く逃げなさい!』という他の人の言葉もかき消すほどの音色で。 さっきまで完璧だった旋律が、どこか遠くに感じられた。 悲鳴と呼び声が重なり合い、広いホールは一気に混乱に包まれる。 それでも彼は、なぜかピアノの前を離れなかった。 ピアノを弾く指が、手が、体が止まらなかった。 「……ああ。」 小さく、誰にも聞こえない声でつぶやく。 この船に乗るという選択が、この音楽を、この場所で鳴らしたという選択が、今になって、静かに、しかし確かに牙をむいている。 傾きは次第に大きくなり、ピアノの上に置かれた小物が音を立てて滑り落ちた。 水はもう床一面に広がり、彼の足元を覆い始めていた。 彼は最期に、鍵盤を一度だけ見つめる。 未完成の旋律が、まるでまだ続きを求めるように、彼の耳の奥で鳴り続けていた。 そして、 豪華客船は、ゆっくりと、確実に、 その光を失っていった。 冷たい闇の中でも、まだピアノの音色はこだましていたのだろうか。 死因 船が沈没し、溺死。 どうしてその怪になったか 彼が初めて『自分の人生を選んだ』と錯覚し、同時に他人の人生の選択を歪め続けた場所だったから。 音楽室は彼にとって演奏の場であり、相談室であり、人の運命を弄ぶ舞台でもあったから。 『選択を狂わせる怪』として彼はそこに縛られた。 その他 真っ黒な美しいロングヘアと同じく真っ黒な目。 そこらへんで買ったピアス。 豪華客船に乗るために見栄を少しでも張ろうと奮発して買った14金のネックレス。 周りからは『竜胆』と苗字呼びされていた。 こう見えて人脈が広かったそう。 バイオリン、バレエ、ピアノ、テーブルマナー、塾、プログラミング、陸上、スケート…などなど、様々なものを叩き込まれてきた詰め込み教育の被害者。 他人の人生の分岐点を遊び場にしていた人間。 サンプルボイス 「つまり俺はピアニストだから、君にも一曲弾いてあげようかなって….........人が話してるときにどっちを向いてんの。...名前?…ラン。」 「やあやあ、せっかくだしちょっと話でもしない?あ、逃げないで逃げないで。」 「そっかあ。用事があるんだねえ。それは残念残念」 「わざわざ俺の失せ物を届けに来てくれたの?ああ、それもう要らないんだよね。うん。無駄足ご苦労様。」 「うんうん、わかるわかる、君の人生はすっごく辛くて真っ暗で手取り足取りしても全然前に進めないんだよね、なにか障害物に捕まっていないとすぐに奈落の底へ落っこちてしまう、その障害物さえも自分の手を振り払って裏切っていくんだろう、だんだんと傷つく自分を隠してこの思いを正当化させる、疑心暗鬼になって周りとの関係を断ち切ってさえもまだまだ悪夢の予告編、そんな不安を君は何処かへ隠してばっかり、逃げ込んでばっかり、誰にも相談が出来ずに君の心は今も崩れ落ちていって、いつかは死んでしまう、なんて可哀想なんだろうねぇ、自分でも思ったことあるでしょ?」 「なあに突っ立ってんの。俺がいじめてるみたいじゃん」 「大丈夫、君ならまだまだいけるでしょ?」 「ははは、変なことが好きなんだねぇ君」 「俺の知り合いに花屋のじじいがいてさあ、俺の苗字『竜胆』なんだけど...竜胆って花があるのね?それに俺が似てるんだって。どこが似てると思う?え?お世辞でもいいから言ってみなよ?」 「ふうん。そう思うんだね、君は。」 「...多分ねえ、君じゃ無理だよ。」
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