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あてんしょん! ※オリ主出てきます ※作者は豆腐メンタルです ※誤字脱字たまにあります ※原作改変します、してます ※解釈違いと地雷の気配を感じたら即ブラウザバック推奨です。 ※キャラ崩壊の可能性あり ※無断転載したら吊し上げます。晒し上げるのでなく吊し上げます。 大丈夫ですね?それでは、どうぞ!
これは私がまだ小さな、小さな女の子だった時の話。
イノセント・ゼロ
あの日。 物心がついてから初めて自分の部屋のベッドから降りて、歩いた日。 “おとうさま”は私を兄だという子と会わせた。 その子はたった一言。
ファーミン
、、、私はどうやらいらないらしい。 捨てないで、という言葉はどうにか飲み込んだ。 たった一人の片割れにいらないと言われるのが何よりも嫌なのだと、私はその日初めて知った。
物心ついたときから、私には何かが足りなかった。 欲がない。 よくわからないけど、人なら誰しもが持っているものだとドゥウムお兄様が教えてくれた。 まあもう一つ足りないものがあって、ソレは心臓。 お父様だという白髪の男の人が私を放り込んだ禍々しい森の中で、私は心臓を貫かれた。 痛いと思って、 死ぬのかもと思って、 まあいいかと思って。 痛い、苦しい、怖い。 死ぬ、死にたい、死にたくない。 命がほしい、ほしくない。 いらない、いる。 ぐちゃぐちゃの頭の中でたった一言浮かんだのは ────すぐに死ぬ妹なんかいらない──── たった一人の片割れの、あの声だった。
フィグ
・・・ ドクリと鼓動が鳴った
ファーミン
目を開けたとき、目の前には片割れの顔があった。
フィグ
ファーミン
ファーミンが助けてくれたの?
フィグ
言えばファーミンは唇を噛んだ。
ファーミン
フィグ
ファーミン
フィグ
お前お前と言われてもわからない。
ドゥウム
フィグ
ドゥウム
フィグ
エピデム
フィグ
エピデム
エピデム
フィグ
呟けばエピデムは怒る。
エピデム
エピデム
エピデム
エピデム
ドゥウム
エピデム
エピデム
エピデム
胸に手をぼんやり当てても鼓動は聞こえてくる。 けれど、これは私が具現化させたもの。 心臓は、もう無いらしい。
フィグ
エピデム
フィグ
エピデム
フィグ
心配してくれてありがとう、エピデム。 エピデムとお兄様が部屋から出てすぐに、ずっと黙っていたファーミンがうつむきながらこう言った。
ファーミン
ファーミン
お父様だという男の人が考えることはわからない。 きっとこれからだって一生わかることはない。 わかろうともしないと思う。 けど。1つだけ、言えることがある。
フィグ
ファーミン
ファーミンが息を呑み、私の方を振り仰いだ。
フィグ
ファーミン
フィグ
フィグ
捨てないで。 私をいらないと言わないで。 ほしいとなんて言わなくていい。 でも、いらないと言わないで。 ファーミンがいらないものを私がもらう。 私は“本当に欲しいもの”しかいらないから全部ファーミンにあげる。 でも、でも。 私を捨てないで。 たった一人の片割れ。 大事な兄弟。 ねえ。
ねえ
フィグ
オーター・マドル
砂、砂、砂。 すべてが砂。 真ん中に立つ神覚者。 砂の神杖。 ねえ。ファーミンはどこ? ・・ 貴方は、お前はどうしてそこにいるの?