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僕の彼女はもうすぐ死ぬ
結月
結月
結月
結月
彼女は微笑みながらひどく楽しそうに話していた。
しかし一度も視線を交わさせてくれることはなかった
諒
なんとか前向きにさせる言葉を探すが、どんな言葉もとても足りなくて口をつぐむ
彼女は不意にこちらを向き、あの頃と同じようにいたずらっぽく微笑む
結月
結月
結月
依然楽しそうに話す彼女だが、その目には光るものが見える
諒
諒
自分の微笑みが無理なものであると自覚できる
とても受け入れられない
だが今彼女の前で見せたい感情はそれではない
結月
諒
諒
全霊で笑顔を作った。彼女との今までの大切な時間を想って
これからあった筈の未来を想って
結月
結月
そう言ってついに涙をこぼす彼女の手を取り唇を重ねる
甘さと切なさと愛おしさが涙と唾液を介して混ざり、染み込んだ