裏庭。
青い空に白い雲。
夏の近づく音がする今日この頃。
男子
男子
綾音
久代綾音。17歳。
なんか、モテてます.......。
涼子
涼子
綾音
涼子
涼子
得意気に笑うのは、風弥の女帝、 潮崎涼子さん。
昼休み、屋上で涼子さんとお弁当を食べるのは私の日課となっていた。
綾音
そう。風弥1の美女でもある涼子さんに、私はメイクの仕方を教えてもらっている。
涼子
涼子
綾音
.......まだまだだけど。
涼子
綾音
環
龍夜
そう言いながら屋上に入ってきたのは
美形だけどちょっとチャラい、鈴嶋環くんと、
喧嘩やサボりは日常茶飯事、学校1の不良、神城龍夜。
綾音
涼子
涼子
環
綾音
環
環くんは頬を膨らませて拗ねたように尋ねてきた。
綾音
環
綾音
環
環
ぷんぷんと怒る環くん。
涼子
綾音
涼子
環
綾音
すると、今まで黙っていた神城龍夜が口を開いた。
龍夜
龍夜
そう言うと神城龍夜は私の頭に手を乗せ、掻き混ぜるように乱暴に撫でた。
綾音
環
涼子
綾音
私は神城龍夜の手から逃げ、そう叫ぶ。
すると3人はキョトンとした顔をした。
環
綾音
涼子
にやにやしながら私の肩を掴む涼子さん。
龍夜
神城龍夜に関しては物凄く険しい表情でこちらを睨んでいる。
綾音
綾音
環
綾音
環
涼子
環
綾音
涼子
綾音
言いかけると私は、神城龍夜と環くんにガシッと肩を掴まれた。
環
龍夜
綾音
真顔で私を見つめる彼らに、なんとなく察する。
綾音
環
涼子
龍夜
龍夜
そう冷たく言い放つ神城龍夜に、環くんはチッチッチッと舌を鳴らす。
環
綾音
環
環
環
環
環
環
龍夜
環
綾音
涼子
綾音
綾音
ぽそっと呟いた私に、環くんが反応した。
環
環
綾音
両手を握って顔を近づけられ、私は顔が熱くなるのを感じた。
龍夜
そう言うと神城龍夜は私と環くんの手をビシッと引き離した。
綾音
夜、自分の部屋で私は恋愛について考えてみた。
綾音
綾音
綾音
そう考えてみると、私は恋をしたことがないのかもしれない。
ふと、本棚に並ぶ恋愛漫画が目に入る。
綾音
「俺を選べよ!幸せにしてやる!」
「えっ!そんな.......私は.......」
綾音
「待って!僕を選んでよ!これからは君しか見ない!!!」
綾音
あぁ、どうしたらいいの!?
「どっちかなんて、選べないよぉぉぉぉ!!!」
.......つづく。
綾音
全てがありきたりな恋愛漫画は嫌いじゃないが、
リアリティにかけるので参考にはならない。
綾音
綾音
_____翌朝。
今日は土曜日で用事もなにもない。
綾音
綾音
私はあの3人と連絡先を交換していて、
何かあれば連絡を取り合うことになっている。
_____と、言っても、連絡が来るのは涼子さんか環くんだけだが。
環
綾音
環
綾音
綾音
環
綾音
環
綾音
綾音
綾音
綾音
でも.......
ちょっとだけオシャレしていこう.......。
10時__駅前
綾音
駅の前にあるオシャレなカフェの前で環くんを探す。
綾音
暇になった私はカフェのガラスに写る自分を見る。
ノースリーブの襟付きネイビーブラウスに、
白いフレアスカートに赤いシンプルなサンダル。
綾音
これらは全て、涼子さんに勧められて読んでいるファッション雑誌の、
「夏モテ♡清楚系ファッションで彼もイチコロ!?」特集
で見つけたコーデと似たものを全て買い揃えたもの。
綾音
ちなみに、メイクのレパートリーは少ないので普段と同じ。
綾音
環
綾音
ガラス越しにコーデを確認していると突然、環くんに声をかけられた。
環
綾音
環くんは、カーキのダボッとしたシルエットのTシャツにネックレス、黒のスキニーとシンプルな装いだが、
スタイルも顔もいいのですごくオシャレに見える。
環
綾音
綾音
環
環
綾音
綾音
環
そう言うと環くんは私の手を握って歩き出した。
綾音
環
綾音
綾音
環
環
歩いてほんの数分。
環くんが私の手を引いて着いたのは.......
環
これまた、オシャレな美容室だった。
コメント
6件
@ふわ (元 いぬねこ。)様、コメントありがとうございます😍 とても嬉しいです!これからも頑張りますので応援よろしくお願いします😆
あーりん様、コメントありがとうございます😆今のところ見せ場(?)が多いのは環くんですね(笑)これからどうなっていくでしょうか!!(笑)
お初失です。 このシリーズ、とても素晴らしいです。 続き、待ってます♪ これからも頑張ってください!!