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とあるグールは愛され症

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とあるグールは愛され症

14 - 第14話 現3年ホタルビの1年時の任務

♥

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2025年03月14日

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約1週間後…ホタルビの皆さんが頑張って我慢してくれたお陰で元通り!

ゆき

(治って皆に怒られたけど……)

伯玖(はく)

全く…お前さんはおれらに心許し過ぎ

ゆき

逆にどうしろって言うのよ……

ゆき

本能的な物よ?仕方ないじゃない…止めることも出来ないし…それに、恋人なんて居ないし

伯玖(はく)

じゃあ早く作りなさいよ…

ゆき

だってぇ…皆みたいに心許してる人そんなに居ないし

昴流(すばる)

ま、まぁまぁ…

昴流(すばる)

でも、なんというか…もう少し、男性に警戒心を持って欲しいかな…

昴流(すばる)

ずっと言ってるけど……やっぱり心配だし

ゆき

…わかんないよ……

ボソッと呟き体を縮める

伯玖(はく)

……なぁ、お前さん

ゆき

??何?伯玖君

伯玖(はく)

…お前さん……自覚してないだけで俺らの事好きだろ

ゆき

伯玖君何言ってんの〜、余りにも好き過ぎてついにその妄想まで行っちゃった?

ゆき

いい精神科紹介しようか?

伯玖(はく)

いやいや、でも…こんだけ言って治らないってことはそうなんじゃねぇかと思ってな

ゆき

い、いやぁ…そんなわけ〜笑

ふと頭に過ぎる数々

ゆき

……///き、気のせい……うん、き、気のせい…

伯玖(はく)

あ、照れてる

ゆき

う、うっさい!///もう外行く!///

昴流(すばる)

いじりすぎですよ?伯玖さん

伯玖(はく)

い、いやぁ……そんなからかってるつもりは無いんだがな…笑

2年前 1年生

ゆき

趣味悪いやつばっかぁ……(女遊びに無駄に上から目線に…)

ゆき

つーか女私だけかよ

耳にイヤホンを着け現実逃避との遮断

ゆき

(やべぇとこ入っちまったなぁ…)

あたしがここに入ったのは当時の先輩に勧誘されたからだ

ゆき

(才能だかなんだか言われたけど……クソつまんね)

机に突っ伏し「こんなクソな場所とっとと退学になんねぇかな…」と思いながら日々を過ごしていた

初任務

ホタルビに配属され少し時が経ち……私と昴流君、伯玖君の1年生組で任務に出ていた

ゆき

(なんでこんなヤツらと……)

その時の昴流君は今よりもオドオドとしていて色んなことにすぐ怯えるような人だった

伯玖君は飄々(ひょうひょう)としていて今より…少し不真面目だった

彼が不真面目から真面目になったのは私が原因だ

任務はとっても簡単な任務だった

この業界と深く関わっている人が パーティと、言うなの怪異収集をし一掃しましょうという任務だった

伯玖(はく)

遠くね〜?会場

昴流(すばる)

ま、まぁ…そう言う構造ですから…

パーティ会場

ゆき

…(人が多い…)

表では大企業を名乗る会社…有名な芸能人……色んな人が裏ではこういった仕事をしている

ゆき

……あたし離れてるから、アンタらで勝手に片付けて

この時の私は不真面目極まりなかった

会場の壁にもたれ掛かり口元を形見の扇子で隠す

ゆき

(色んな匂い……化粧品、香水…クッサ)

飲食物、一人一人の体臭…鼻をメチャクチャにする匂い

顔色を少し悪くさせる

ゆき

(早く終わんねぇかな……)

そんな事を思っていると…突然、背後に気配を感じ咄嗟に逃げようとしたが1歩… いや、一瞬…思考が遅れ壁に引きずり込まれ別の部屋…いや、怪異が作り出した空間に連れ込まれた

誰にも知られず……1人で

その場にいた全員が…私が居なくなったことに気づいたのはそう遅くは無かった

伯玖(はく)

あれ…アイツ居なくね?

昴流(すばる)

あ、アイツ?

伯玖(はく)

ゆきとか言う奴

昴流(すばる)

……え?

伯玖(はく)

さっきぐるっと回ってきたんだけどよ……

その会話を他の人たちも聞き…それはどんどんと広がりパーティを主催している人の耳にまで入った

主催者)おなごが1人消えた!?

昴流(すばる)

そ、そうなんです…同伴者なんですけど……

主催者)何時(なんどき)だ!?

昴流(すばる)

それが不明なんです、気付いた時には…

主催者)私という者がいながら行方不明者をここから出す訳には行かんぞ…

主催者)…わかった、取り敢えず捜索を開始しよう、君達DA生徒はここで待機だ、他の奴らをこの部屋から出す

昴流(すばる)

わ、分かりました

その頃の私は…別の空間に居た

ゆき

何処だ…?ここ……

ファンタジーみのある街並み…

驚いてしまうほど人の気配など感じない…いや、生き物の気配を感じない

ゆき

(なんだ…此処……気味が悪い…)

刀を握りしめる手に力が入る

少し危険だが…少し探索を始める

ゆき

(文字……なんだこれ、読めない…)

看板、張り出されている紙には恐らく文字…だが、文字化けしており読め そうにない

刀を握ったまま…また道を歩き始める

コツッ…コツッ…

ゆき

(何にもない…)

余りにも何も無く思わず持っていた刀を振るってみる

ゆき

…そうだよなぁ……笑空間が裂けるかも…って思ってやったけど……無意味か笑

風の音も…小鳥のさえずりも…普段なら絶対聞こえる音が何も聞こえない……

聞こえるのは私の耳に着いているピアスがぶつかり揺れる音のみ

ゆき

お題でもあるかな……

周りをキョロキロと見るが……やはり何も無い

ゆき

…(こういうのって…多分だけど【壁】があると思うし…それを探してみるか……)

怪異の作り出す世界にも必ず結界…と、言うよりも壁がある

壁同士が離れていれば離れている程…その怪異の強さは軽くだが見定められる

ゆき

時間かかるけど……やるか

取り敢えず向かっている方に黙って走り始める

???

ゆき

はぁ……はぁ…(お、終わりが…見えない……)

大分走ったが…疲れるだけで背景も何も変わらない

ゆき

まさか……(私動いてない…?いや、動いてる…よな)

背景が同じ過ぎるせいで感覚が鈍くなって来た

ゆき

クッソ……気ぃ狂うわ

当時長かった髪を掻き乱す

ゆき

……此処で死ぬくらいなら…暴れた方がマシか……

普段使わないスティグマを発動する

ゆき

【月詠(つくよみ)】

髪は紫に染まり普段の私とは真反対の私……

ゆき【月詠Ver.】

…慣れな

ぼそっと呟き刀を一振…

無数の斬撃が建物をズタズタに切り裂き消える

ゆき【月詠Ver.】

……一旦、暴れるか

ほぼ記憶は無い…でも、この世界を滅ぼす勢いで暴れ回ったのは今でも覚えている

詳しく何をしたのかは…覚えてない

暴れるだけ暴れたが…やはり何も無い

ゆき【月詠Ver.】

…【ツクヨミ】

刀は薙刀に変化し淡い紫色を 刀身から放つ

ゆき【月詠Ver.】

【空間破壊】

薙刀を下から上に振り上げる

空間は裂けその先には何も無かった

ゆき【月詠Ver.】

(ふむ…主を殺さんと無理か)

避けた空間を埋めるように薙刀を振り下ろすと何も無かったかのように空間が閉じられた

ゆき【月詠Ver.】

……外からの救出しか望めない…か

力を抜くと一気に疲労感と倦怠感に襲われた

ゆき

うッ…(な、慣れないことはするべきじゃねぇな……)

足の力が抜け地面に倒れ込む

ゆき

(あ〜、ダメだ……疲れた、どうせ外からの救出しか望めないなら…寝よう……)

瞼は重力に従い…私は気付けば眠っていた

伯玖(はく)

ゆき!!!

ゆき

ん"…ん?

大きな声で名前を呼ばれ目を開けると…私の体には謎の触手で捕まって宙吊りにされていた

ゆき

!!な、なにこれ……

触手の粘液で服が溶け私の真下には怪異の口が広々と開かれていた

ゆき

ッ…(肌まで爛れて…餌に服は必要ないってか……)

服はほぼ無く…下着のみの格好と言っても過言じゃ無い

昴流(すばる)

すぐに助けますから大人しくしていて下さい!!

口々に言われるが今の私からしたら「お前らどうやって入ってきた?」の方がちょっと気になってる、あと服返せ殺すぞ(?)

ゆき

あ〜……理解したぞ?

ゆき

これは…私食われるヤツ?

伯玖(はく)

だから助けるって言ってんだろ

ゆき

つーかなんでお前らだけなんだよ!他のやつは!?

昴流(すばる)

それは…

2人の反応がよそよそしくなった…理解が出来る、他の奴らは死んだ

ゆき

そーかよ…

伯玖(はく)

とっととそれを斬れ!

ゆき

!!

その一声で私の足に触れている触手が服を溶かし始めた

ゆき

クッソ……マジで制服申請しなきゃなんねぇじゃねぇかよ‪💢

伯玖の言う通り触手を切り離すと怪異の口に向かって落ち始めたが…落下中に伯玖に抱えられ伯玖は地面に着地

ゆき

ナイス、あんた良く出来んじゃん

伯玖(はく)

お前さんに面倒見られるほど弱くねぇよ笑

ゆき

つーか人の素肌見んな

溶けた服の部分を見られビンタをしようとするが綺麗に躱された

ゆき

クッソ……

伯玖(はく)

とりあえずこれ着ておきなさいよ、そういうの見られるの嫌なんだろ?

ゆき

うわッ…

伯玖の上着を投げ渡され大人しく着る

ゆき

……胸キツイ

伯玖(はく)

サラシがないから諦めなさいよ…

隠しきれない胸を手で隠して下もベストを引っ張って隠す

伯玖(はく)

昴流さんとっととやるぞ

昴流(すばる)

あ、はッ、はい!

ものの数十分もしたら怪異は倒され…私の服は帰らぬ物となりました♥

ゆき

服……返して…

昴流(すばる)

と、とりあえず急いで帰りましょう、こちら掛けてもらって…

ゆき

もうやだぁ…///

昴流のベストももらう

伯玖(はく)

はぁ…取り敢えず帰るぞ

ゆき

か、帰るのはそうなんだけど……服かなんか欲しいし…一人で帰るわ……

伯玖(はく)

はぁ?無理、そんな格好のお前さんを1人にしてやばいこと起きたら嫌

ゆき

つーか、無理に決まってんだろ……

ゆき

こんな足してんだぞ、足手まといになる、置いてけ

爛れた足は醜く、見るだけで 【歩行は困難】と分かる

伯玖(はく)

はぁ〜…

昴流(すばる)

く、草薙さん…?

伯玖はアタシに近付き本日二度目のお姫様抱っこ

ゆき

へ!?

伯玖(はく)

大人しくしてなさいよ、落として余計な怪我を負って欲しくないからな

ゆき

す、素っ裸同然の女抱えるか!?///

伯玖(はく)

歩けないならこうするしかないだろ

ゆき

置いてけって言ったのに……お人好しなの?

伯玖(はく)

さぁな、でも…こうすんのはお前さんだけかもな

ゆき

はぁ?ただの性格でしょ

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