テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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三十一音の音色

第4話 - 君思ふ

242

2024年09月24日

#ファンタジー

#ワイテルズBL

#二次創作

#WT

#ワイテルズ

御子柴

Broooock

事件､､､

Broooock

う〜ん、？

Broooock

分かんないなぁ､､

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

Broooock

あ、やば､､､ｯ

Nakamu

Broooockどこ行ってたの､､､

Nakamu

HR終わってすぐどっか行ってさ､､

Broooock

ごめんごめん、、

Broooock

ちょっとシャークんのとこ行ってた､､､

Nakamu

シャークん､､､?あぁ
あのクマすごい人だよね

Broooock

知ってるの?

Nakamu

うん、きんときから
時々聞くから

Broooock

えっと、、

Nakamu

涙ぼくろがあって､､

Broooock

あぁ七三分けの人､､､⁉︎

Nakamu

違うけど

Broooock

えぇ、？黒髪で特徴ない人じゃないの？

Nakamu

そうそう

Broooock

瞳の色が僕と同じ蒼色だったから覚えてる！

Nakamu

あぁ、確かに
そうだね

Broooock

えっと、きんときさん？と仲良いの？

Nakamu

まぁ、一応中学からの
友達？親友だから、

Broooock

そ、それならさ､､､

Broooock

Nakamuに頼みたいことがあるんだけど、

Nakamu

なに？

Broooock

きんときさんに“事件”のこと聞いて欲しいの

Nakamu

事件､､､?
なんの事件?

Broooock

分かんない

Broooock

でも、シャークんと
話してて

Broooock

僕が記憶を失ったことに
何か関係あるかもって､､

Nakamu

そっか、Broooockって
小さい頃の記憶ないんだっけ？

Broooock

うん、

Nakamu

分かった、
聞いてみるね

Broooock

ありがと、、!

先生

授業始まるぞ
席つけ〜！

放課後

Nakamu

きんとき〜！

きんとき

ん、？

きんとき

ごめん、
ちょっと待ってて

シャークん

分かった

きんとき

~~~?

Nakamu

Broooockの~~~

シャークん

Broooock､､､?

Nakamu

~~~分かる？

きんとき

え、ぁ、、

きんとき

ﾁﾗｯ

シャークん

､､､？

きんとき

ん〜､､､

きんとき

~~~いいかも

Nakamu

､､､分かった

きんとき

シャークん

なに、？

きんとき

この人Nakamuっていうんだけど

きんとき

Broooockと同じクラスで

きんとき

今日Broooockに頼まれて来たんだって

シャークん

何を?

きんとき

Broooockの過去のこと
あの事件のこと

シャークん

ｯ､､､⁉︎

きんとき

どうする、？

Nakamu

､､､俺は赤の他人だし教えたくないかもしれないけど

Nakamu

Broooockは本気でシャークんと向き合おうとしてる

Nakamu

信じてあげて欲しい

シャークん

だめ、！

Nakamu

え？

シャークん

これは、俺とBroooockの問題だから､､!

きんとき

そうだけど、

シャークん

お願い､､､
俺を1人にして､､ｯ!

シャークん

Broooockが過去のこと思い出したら

シャークん

俺､､嫌われちゃう

きんとき

なんで、？

Nakamu

どんな事件か知らないけど

Nakamu

Broooockはシャークんのこと嫌ったりしないと思う

シャークん

､､､でも

Nakamu

Broooockはシャークんとまた一緒にピアノ弾きたいって

Nakamu

ずっと言ってるよ、？

シャークん

俺だって､､､ｯ

~~~♪

きんとき

､､､ピアノの音？

Nakamu

綺麗な音色だね
誰が弾いてんだろ

シャークん

､､､Broooock

きんとき

え、？

シャークん

行かなきゃ、

Nakamu

え、ちょっと、⁉︎

シャークん

ごめん、！
俺Broooockに､､､ｯ!

きんとき

行ってらっしゃい､､ｯ!

シャークん

はぁ、、ｯはぁｯ､､､！

シャークん

（謝らなきゃ､､ｯ!）

シャークん

（もう一度Broooockと､､､ｯ）

ｶﾞﾗﾗﾗｯ

Broooock

ﾋﾟﾀｯ

Broooock

しゃ、シャークん､､､⁉︎

シャークん

ごめん、、Broooockｯ

Broooock

え？

シャークん

逃げてばっかりでごめん、

シャークん

俺､､Broooockに嫌われたくなくて、ｯ

シャークん

距離置かれたくなくて､､

Broooock

え、ちょっと､､､

Broooock

ど、どういうこと⁉︎

シャークん

一生思い出さなくて良いって思ってた

シャークん

いつまでも、あの頃のBroooockと重ねてた

Broooock

ねぇ、シャークん､､､

シャークん

ねえ、覚えてる､､､？

シャークん

恨みわび　ほさぬ袖だに　あるものを

Broooock

､､､ぇ

Broooock

ｽﾞｷｯ

Broooock

ゔ、、ｯ⁉︎

僕たちは小さい頃からずっと一緒だった

僕らを繋いでいたのは紛れもなくピアノだった

別に親が天才ピアニストという訳ではないし

特別才能があった訳でもない

でも、僕らは硬い絆で結ばれていた

幼少期Broooock

ねぇ、シャークん！

幼少期Broooock

僕たち一生
ライバルでいようね!

幼少期シャークん

もちろん､､､!

でも

いつものようにコンクールが終わった後の待合室で

事件は起こった

待合室でシャークんと話していた時見覚えのない人が僕たちに近寄って来た

僕は全く気がつかなかったけれどシャークんはその時点で彼がナイフを持っていることに気がついていた

彼が腕を振り上げて僕に向かって振り下ろした

幼少期シャークん

ぶるーく、っ‼︎

幼少期Broooock

え、？

ﾄﾞﾝｯ

ｻﾞｼｭｯ‼︎

咄嗟にシャークんが僕を突き飛ばした

僕は飛ばされた衝撃で机に頭をぶつけて倒れ込んでしまった

目の前で血を流し倒れている彼

幼少期シャークん

かひゅ、ｯ､､､ごふ、ｯ

幼少期Broooock

､､､しゃ、ぁく、ｯ?

薄れゆく意識の中で彼に声をかける

幼少期シャークん

､､､ﾆｺｯ

僕の意識はそこで途切れた

次に目を覚ましたのは病院のベッドの上だった

聞いた話によると、いつも僕たちが賞を取っているせいで

「自分の子供が活躍できない」という嫉妬心から僕らを襲ったらしい

その後僕がシャークんと話すことは無くなった

Broooock

ぁ、、ｯ

シャークん

Broooock､､､

Broooock

全部、思い出したよ､､､ｯ

シャークん

､､､そっか

Broooock

ごめん、、なさい、ｯ

シャークん

え？

Broooock

僕のせいで､､シャークんは、ピアノが､､ｯ

シャークん

､､､違う

シャークん

俺は、怖かった､､

Broooock

怖かった､､､?

シャークん

そう､､､

シャークん

また、俺がピアノを弾いたとして、

シャークん

あの時みたいに､､､

Broooock

､､､

ｷﾞｭｯ

シャークん

ぇ、？

Broooock

ごめん、、ごめん、ｯ!

シャークん

Broooockは悪くない､､ｯ

Broooock

ねぇ、シャークん､､､ｯ

シャークん

なに？

Broooock

僕ね、シャークんの弾くピアノ大好きだったんだ

シャークん

俺もBroooockのピアノ大好きだよ､､

シャークん

前も言ったけど

シャークん

何度もBroooockのピアノに救われてきた

Broooock

僕のせいでシャークんはピアノが弾けなくなったのに､､､?

シャークん

Broooockのせいじゃない

Broooock

僕が弾けなくなれば良かったのに

シャークん

､､､ｯ⁉︎

Broooock

シャークんが僕を庇わなければ、今もピアノを弾けてたのに

Broooock

本当にごめん、、

シャークん

､､､

シャークん

Broooockそこどいて､､､

Broooock

え、？

ﾎﾟｽｯ

ﾎﾟｰﾝ♪

シャークん

久しぶりだな､､､

シャークん

難しい曲は弾けないけど

Broooock

シャークん､､､ｯ?

シャークん

あ、この曲
Broooock好きだったよね

~~~♪

~~ｯ

シャークん

あ､､､ｯ

~~~♫

止まったりゆっくりになったりしながらも

僕の大好きな曲を弾いてくれるシャークん

Broooock

シャークんは僕のこと
恨んでる､､､?

シャークん

え、？

ピアノを弾く手が止まる

シャークん

恨んでるわけ、ない､､､ｯ

Broooock

僕ね、ずっとシャークんの隣に居たかったんだ

シャークん

俺も､､､

Broooock

いや、違う

シャークん

え、ｯ?

Broooock

僕シャークんのこと
好きなの

シャークん

､､､ｯ⁉︎

Broooock

シャークんがピアノを辞めて僕たちを繋ぐものが無くなっちゃって

シャークん

､､､ねぇ

Broooock

､､なに？

シャークん

俺の方が､､､

シャークん

ずっとBroooockのこと
好きだったんだけど､､､!

Broooock

へ、、？

Broooock

い、いや､､､嘘でしょ？

シャークん

嘘じゃない

シャークん

さっきも言った､､､

Broooock

なにを？

シャークん

恨みわび

幼少期シャークん

ほさぬ袖だに

幼少期シャークん

あるものを

幼少期Broooock

ねぇねぇ、なにそれ〜？

幼少期シャークん

ん、？

幼少期シャークん

おまじない､､､!笑

幼少期Broooock

おまじない、？

シャークん

今なら､､､
意味分かるよね？

Broooock

失恋の詩､､､だったよね

シャークん

そう

シャークん

俺はずっと前から
諦めてたんだよ

Broooock

､､､今は?

シャークん

え、？

Broooock

今は僕のこと
どう思ってるの､､､?

シャークん

､､､

シャークん

好きだよ

シャークん

今までも､､､これからも

Broooock

ねぇ、シャークん

Broooock

僕と付き合って欲しい

シャークん

､､､ｯ

シャークん

こんな俺で良いの､､､?

Broooock

シャークんだからだよ

Broooock

僕らを繋ぐものが無くなっても､､､

Broooock

僕はずっと
シャークんと一緒にいたい

恨みわび　ほさぬ袖だに　あるものを

恋に朽なむ　名こそ惜しけれ

意味恨みに恨み過ぎて、ついに恨む気力すらも失って、私が流す涙に濡れた袖が乾く暇もありません。そんな袖さえ惜しいのに、この恋のおかげでつまらない噂で朽ちてしまうであろう私の評判がなんとも惜しい

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御子柴

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