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ああ、帰りたくない。

消えたい。死にたい。

そう思いながら家に帰るのが僕の日常。

だって生きてて楽しくないし、 誰にも必要とされてない。 むしろいらないらしい。

唯一必要とされるのは僕のこの顔だけ。

テヒョン

テヒョン

(僕の事殺してくれる人いないかな…)

テヒョン

(それか…)

テヒョン

(僕のことを大切にしてくれて、愛してくれる人…いないかな…?笑)

なんて、 そんな人がいるはずもないのにどこかで一生懸命に現れないか願っている、 そんな僕が嫌いだ。

自分で死ねばいいのに…、 殺してほしいなんて…わがままだな。

ガチャ…。

テヒョン

…ただいま…

テヒョン

……

テヒョン

…?

いつもは僕が帰ってくると、 玄関まで来て僕の事いらないって言って、 殴りに来るお母さんが今日は来ない。

テヒョン

お、お母さん…?

テヒョン

いないの…?

僕がそう呼びかけると同時に、 リビングから血のついたナイフを持った男の人が出てくる。

初めは凄くびっくりした。

だけどすぐに状態を理解し、 お母さん、お姉ちゃんを殺した後に、 学校から帰ってきた僕は殺されるんだと心底嬉しがった。

やっと、 この世界から消えれる。

そう思って目を閉じた時だった。

ジョングク

…君は逃げないの?

テヒョン

………え?

ジョングク

血のついたナイフ持ってて全身血だらけの男の人がいたら、怖いよね…?

ジョングク

なのに…どうして逃げないの?

急に僕に優しい声で話しかけてくる殺人犯。

テヒョン

…そんなの

テヒョン

……怖くないよ

ジョングク

どうして?

テヒョン

…なんでだろう…笑

テヒョン

ていうか僕のこと…殺さないの?

そう言うと殺人犯は血のついたナイフを勢いよく僕に投げる。

テヒョン

(…殺すんだ…)

ダンっ!

テヒョン

…?

大きな音がしてびっくりして見てみると、 なんとナイフは僕に刺さらずに壁に刺さってしまった。

テヒョン

(…もしかして…わざと僕を殺さなかった…?)

ジョングク

きみ、名前は…?

テヒョン

キムテヒョン…です…

ジョングク

きれい…な名前だね…

テヒョン

(…初めて名前をほめて貰えた…っ)

ジョングク

あ、僕はチョンジョングク

ジョングク

君に一目惚れをしました…っ

テヒョン

…えっ?

一目惚れ。 それはきっと嘘だろう。

だって僕とグクさんは男だからそう思える。 それに顔だけ必要される僕だよ? 顔以外にいい所なんてないんだよ?

どうせ…

???

『テヒョンなんていらない』

テヒョン

…っ!

テヒョン

(…どうせ…僕のこといらなくなる)

グクくんもどうせ僕を使うだけ使って捨てるに決まってる。

また使われて苦しい思いをするくらいなら…

死んでやる。

僕は壁に刺さったナイフを手に取り、 僕のお腹に刃を向ける。

ジョングク

…っ!

ジョングク

…なにしてっ…!

テヒョン

もう、僕を騙さないでよ…っ!

テヒョン

もう…

テヒョン

僕を使わないで…っ

ジョングク

どういう意味…っ

テヒョン

もう…僕を死なせて…

ジョングク

…!

ジョングク

待って…!

ジョングク

僕は騙さないから…!

テヒョン

初めはみんなそう言ってた。

テヒョン

『私はテヒョンくんだけは騙さないよ』って。

テヒョン

でも結局は騙して捨てる。

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コメント

8

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見たいーーーーー!!

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