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第四十二話 たった一人で戦い続ける者達 神の欠片2
きりやんはまた病棟から
Broooockの館までの 道のりを往復した
意識のないスマイルの器を背負い きりやんは歩き出した
傍には心配そうにスマイルの 使い魔たちが寄り添ってくれた
犬は道案内をしてくれたし 猫はモンスターを追い払ってくれた
特にアレイの働きは素晴らしかった
疲れたであろうきりやんを労り
水を用意してくれたし 食べ物までくれた
きっと今までもこうして スマイルを助けていたのだろう
きりやん
きりやん
横たわる彼の身体に
そんな声をかけたところで 何の意味もないことはわかっていた
彼の使い魔の一匹である オウムが肩に乗ってきた
ふ、と笑みがこぼれる
きりやん
きりやん
逆に――
だからこそ、こんなにたくさん 使い魔がいるのかもしれない
きりやん
きりやんは病棟へと急いだ
病棟に戻ってきたきりやんは スマイルをベッドに寝かせた
指先に痛みを感じて きりやんはその手を見る
特に何も起きた様子はない
しかしその後に感じる浮遊感への 恐怖心にきりやんは納得した
きりやん
きりやん
きりやん
そしてきりやんは思いついた
神罰に神の力を載せた 作用が働いたせいで
スマイルは天界にいたのかもしれない
きりやん
きりやん
きりやんは思考を切り替えた
なんにせよスマイルが 存在していることが大事だ
きっと自分の力のおかげだと思いたい
――その時
背後からくすくすと笑う声が聞こえた
きりやんは振り返る
そこには誰もいない
きりやんは静かに表情を落とした
こんな事はもう何度も経験している
きりやん
きりやんがすぐにこの場所を 離れたのも、これが原因だ
ここにいると あの笑い声が聞こえてくる
彼の無邪気なあの笑い声が――
きりやんは招かれるように
スマイルの傍を離れて 声のする方へと歩き出した
幼い彼らが
そこを走ったり歩いたり しているような感覚だった
ここはきりやんの記憶が 具現化されているように幻想が見える
笑い声に導かれてやってきたのは 院長室だった
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
話している間に 笑い声は聞こえなくなった
きりやんは小さく顔を上げる
きりやん
いつも構ってほしい、遊んでほしいと 言っていたくせに――
そこまで考えて きりやんははっと我に返る
眼鏡を取って 右手で右目を隠して俯いた
きりやん
この場所はきりやんを狂わせる
その小さな不安は
天界を飛び回る 四人の心に押しつぶされて
伝わらなかったようだ
はっと気付いた時
きりやんは犬に べろべろと顔を舐められていた
がばっと起き上がると
早く召喚しないと――
という気持ちが逸る
きりやん
きりやんの周囲は 神域に満たされていた
漏れ出た神の力が 周囲に浸透して淡く輝いている
どうやらこの院長室だけのようだ
あまり意識はなかったが
おそらくきりやんは ずっとこの部屋にいた
周囲には創造された おもちゃや本が散らばっている
どれも思い出深いものばかりだ
きりやんはまた顔を舐めてくる 犬の頭を撫でた
きりやん
きりやん
きりやんは 天界へ至るための門へと急いだ
きりやんが目覚めることができたのは 帰還信号が届いたからだ
それまでどのくらいきりやんに 意識がなかったのかはわからない
あのまま目覚めることができなかったら どうなっていたのだろうか
きりやん
彼は、存在するのだろうか――?
きりやん
きりやんは首を振った
天界へ至るための門の前で きりやんは両腕を振りかざす
足元が淡く輝き、四人を召喚した
Broooock
きりやん
Broooockは召喚される間際に 黒いドラゴンの頭をかぶったが
きりやんは驚かなかった
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
きりやん
きりやん
シャークん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
スマイルが寝ている部屋に着くと
Broooockは傍にあった机に エンダードラゴンの頭を置いた
きりやん
シャークん
きりやんが一つ指で円を描くと 全員の感覚共有が消え去った
それと同時に感じる消失感に Nakamuは顰め面になった
Nakamu
きりやん
きりやん
何故かその言葉に 違和感を感じたNakamuは
顔を上げてきりやんを見た
きりやんはエンダードラゴンの頭を 見つめている
Nakamu
きりやん
きんとき
感覚の共有はなくなっても きんときはもうそれを覚えている
先ほどと同じように きんときは花びらを舞わせ
スマイルの気配を視覚化してやった
きりやん
シャークん
きんとき
きりやん
今なら少量だが下界にも魔力が存在する
武器を召喚する程度の魔力は扱えそうだ
しかしきりやんから止められてしまい きんときは口を尖らせた
きりやん
Broooock
きりやん
Broooock
きりやん
きりやん
きんとき
きんとき
そういうことなら、と三人は頷いた
まぁただのドラゴンの頭なので そんなに広いわけではない
中を探索しても すぐに帰ってこれるだろう
Broooockは三人に 小人化の魔法をかけた
三人の姿は見る見るうちに 小さくなり
人差し指の第二関節くらいの 大きさになった
Broooock
きんとき
Broooockときんときは 床に立っている三人を覗き込む
きりやん
きりやん
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamuは黒い翼を広げて飛び立つと
エンダードラゴンの頭の上に 降り立った
Broooock
Broooockはそれを見て 手を床に下ろした
Broooock
シャークんはBroooockの手のひらに ぴょんと飛び乗り
きりやんはよじ登った
手のひらに乗った二人を確認すると Broooockは立ち上がって
エンダードラゴンの口に 手のひらを寄せた
強烈な重力がかかった二人は
Broooockの手のひらの上で 四つん這いになっていた
きりやん
シャークん
よろよろと移動しながら 二人はドラゴンの口の中へと入った
上からNakamuが降ってきて
三人はBroooockたちに手を振って キラキラと光る道を辿っていった